デッキ紹介:とりつかい型ダイオウドウ
お久しぶりです。
前回の投稿からかなり日が空いてしまいましたね。これからも気が向いたらぼちぼちと投稿するので、たまに覗きにきてくれると嬉しいです。
さて、今回は最近作ったデッキの紹介になります。最初はネタデッキを作って1日で解体する予定だったのですが、いざ作ってみたら割とイイ手応えだったので、解体して忘れる前にnoteで構築経緯などを書き留めようと思います。
7月10日(金)に発売された「Vスタートデッキ」のカードリストを眺めていると、とある象が目にとまりました。
「ん?コイツ、いけるのでは?」と直感的に思ってしまったので、もう少し掘り下げてみることにしました。
カード単体の性能・評価
<強い点>
1)非V・GXの1進化ポケモンで、220ダメージを出せる。
ザシアンV・クロバットV・デデンネGX・ムゲンダイナV・リザードンV・マルヤクデV等々、大抵のVポケモンまでなら1撃で倒せます。VMAXも2撃できるのがエライです。
2)鋼タイプ
メタルソーサー、鋼鉄のフライパン、ガラル ニャイキングなどタイプによる恩恵が厚く、現在のカードプールでは鋼タイプは優秀です。
3)HP190の高耐久
アルセウス&ディアルガ&パルキアGXのワザ「オルタージェネシスGX+」後のワザ「アルティメットレイ」(180ダメージ)など1発耐えることが多いです。
<弱い点>
1)80ダメージもらうと置物になる。
HPを回復するか、回収ネットで復活する必要があります。特にマオ&スイレンやすごいきずぐすりは限界までダメージをもらっていても120の回復によってワザを使える状態になれるので相性が良いです。
2)ワザを打つまでが大変。
[鋼鋼鋼]の要求なので、メタルソーサーで毎ターン攻撃できるようなワザではありません。
強い非V・GXポケモンの条件
これまでにも大型大会や店舗イベント等で非V・GXポケモンを軸としたデッキがたまに活躍していますが、それらにはある共通点があります。
1)たねポケモンor1進化ポケモンである
2進化ポケモンはふしぎなアメを必要とするため、どうしても安定性が落ちます。デッキの枠を考えても、たねポケモンまたは1進化ポケモンまでが良いでしょう。
例外としては特性「たけるとうき」のリザードンがいます。
このポケモンはズガドーン(ワザ「ひのたまサーカス」)のように1撃で大型のポケモンを倒すことに特化しています。ここぞという時の1ターンでふしぎなアメ・溶接工といったパーツを揃えられれば良いため、2進化ポケモンであっても実戦でそこそこ活躍できました。
2)多くのポケモンを1〜2回の攻撃で倒せる
ギラティナ+カラマネロ(通称ギラマネロ)が最も流行った時期は、環境中のポケモンは高くてもHP240程度であったため、2回の攻撃で倒せていました。その後、HP270程度のTAG TEAM GXが登場しましたが、これも攻撃2回+特性「やぶれたとびら」1回(130+130+10=270)で倒せていました。
その他のポケモンも160程度のダメージを出せるポケモンが多い印象です。160ダメージは当時そこそこ見る機会のあったグレートポーションまでケアできるため優秀な数値です。
(HP270+50回復=320ダメージ分=160ダメージ×2回)
現在はHP320~340といった大型のVMAXポケモンが増えつつあるため、これらのポケモンを2ターンで倒すために最低でも170ダメージ以上は欲しいところです。
3)1ターンでエネルギーを用意できる。
多くのポケモンが一枚のエネルギーでワザを撃てます。そうでなくても、カラマネロの特性「サイコリチャージ」や溶接工など1ターンでワザを撃つためのギミックが用意されています。
ここで一旦、条件をまとめます。
1)たねポケモン or 1進化ポケモン
2)多くのポケモンを1〜2回の攻撃で倒せる
3)1ターンでエネルギーを用意できる。
この条件って、ダイオウドウは結構惜しいと思いませんか?
1)と2)はクリアしているので、3)をデッキ単位でカバーしてあげれば、なかなか強いデッキになるのでは?と思って構築を始めました。
そうして出来上がったのがこちらです。
デッキレシピ・構築経緯
デッキコード:Vkwkdf-KzUd2u-5VFvkF
<相方を決める>
ダイオウドウはワザを打てさえすれば強いので、毎ターン安定したエネルギー供給ができるように、特性「マグネサーキット」のジバコイルを採用しました。(最近までコイツレギュ落ちしてると思ってた。)
<2進化の課題を解決する>
ジバコイルの採用によって、ふしぎなアメとジバコイルを同時に手札に揃えるというハードルが生まれました。当たり前のことなのですが、これを毎回やるのは意外と難しい。
そこで、今回はこの課題を解決するルートを3つ仕込みました。
1)ジラーチ(特性「ねがいぼし」)
言わずもがなデッキの潤滑油。最近だとVMAXとの相性がイマイチなこともあって評価が下がり気味ですが、1試合のターン数が多く、毎ターンポケモンが倒される非V・GXデッキには活躍の機会が多いです。
リセットスタンプにも抗えるので入れない理由がありません。
2)とりつかい&ムックル
ジラーチとも相性◎な縦引きドローサポート。博士の研究やシロナと違い、自分の手札を保持しながら必要パーツを集められるため、2進化デッキとは相性が良いと思っています。
とりつかいやジラーチで集めきれなかったパーツをムックルのワザ「するどいめ」で確定サーチすることにより安定性が一気に上がりました。
3)メイ
例えば「ジバコイル・ふしぎなアメ・基本鋼エネ」など、ダイオウドウが攻撃するまでに必要な残りの準備をこれ1枚で済ませられることが多いです。
リセットスタンプも探せるため、序盤から終盤までどのタイミングで使っても腐らない優秀なサポートカードです。
採用枚数とその意図
ダイオウドウライン:4-4
基本的にはコイツで戦い続けるので最大枚数での採用。
ジバコイルライン:3-3
試合中に1〜2体必要で居ないと負けるので3-3採用。終盤にワザを打つ場面がたまにあるので、中盤までに1枚エネを付けておくと安心です。
ジラーチ:3
大抵2体は使います。なるべくスタートしたいポケモンのため3枚採用。
ムックル:1
とりつかいとのギミックが強力ですが、後攻1ターン目くらいしか使う場面がないので1枚採用。
ザシアンV:1
主な役割は以下の通り。たねポケモンのアタッカー&ドローソースとして、サイド2枚のリスクを鑑みても本当に優秀です。
・先攻になった場合、1ターン目に特性「ふとうのつるぎ」を使う。
・ダイオウドウまで進化できなかった場合に攻撃する。
・5体目のアタッカーになる。
デデンネGX:1
いつもの保険。非V・GXのデッキではなるべく採用したくないですが、こちらが回らなくて負けるのが一番しょうもないので1枚採用。
クイックボール:4
説明はいらないでしょう。
スーパーボール:3
ポケモンの総数が20枚あるので、だいたい何か当たります。ムゲンダイナVMAXのデッキと同じ考え方。
ポケモン通信:2
「進化先を返して進化元を持ってくる」「ダイオウドウを返してジバコイルを持ってくる」など、進化ラインが2つ以上あるデッキでは特に器用に動いてくれます。山札に返したいポケモンが居ないと使えないので2枚だけ採用。
ふしぎなアメ:3
ジバコイルラインが3-3のため3枚採用。
エスケープボード:2
ジラーチの使用枚数に合わせて2枚採用。3枚採用しなくても、とりつかいがあるのでなんとかなります。
しあわせタマゴ:2
序盤のマリィをケアして1枚、中盤以降にリセットスタンプを打たれながらジバコイルを倒させるとリカバリーが効かなくなるので1枚、合計2枚の採用。
リセットスタンプ:1
最初は要らないと思っていましたが、終盤の逆転を狙うときにやっぱり必要になったため1枚採用。
とりつかい:4
ジラーチやムックル、ふしぎなアメとのシナジーを考えて最大枚数での採用。
メイ:2
基本的にはいつ使っても強いですが、1ターン目に来ても困るので2枚採用。3枚採用したいが枠がありません。
シロナ:2
手札が悪いとき・手札を多く補充したいときに使います。
ボスの指令:2
必要なカードですが、メイやとりつかいを使っていると案外ボスを使うターンが回ってこないことが多いです。ゲーム中1回は使うイメージで2枚採用。
テンガン山:2
トラッシュから2枚エネを回収できるので、あと1枚エネを探せばダイオウドウがワザが使える状態になります。
基本鋼エネルギー:11
実際に回してみた感覚では11枚が妥当かなと思いました。10枚だと手札にこないターンがあるが、12枚だと手札がエネだらけになることがちょくちょくありました。ここの判断はいまだに難しいところです。
不採用のカード・改良案
今回はデッキコンセプトや枠の都合で採用しませんでしたが、一応この辺りは検討していました。参考までに。
ミカン
鋼ポケモンを大量にサーチできるのは強いですが、序盤以外で腐りやすい・序盤で引くために4枚採用する程の枠がないという理由で不採用となりました。あと、ポケモンが揃っても結局アメに触れないと意味がないので、このカードの必要性は薄いと感じました。
グレートキャッチャー
これは是非採用したいカードです。メイとボスの指令を同時に使えないというジレンマを解決できます。
回収ネット
あると便利ですが、なくても回るので採用しませんでした。
すごいきずぐすりorマオ&スイレン
HPが削れたダイオウドウを復活できます。デッキの他のカード(ジラーチやテンガン山)とも相性◎で入れても良いのですが、ダイオウドウが生き残ることでサイド展開が不利になることはないので、わざわざ回復しなくても良いのかなと思っています。
ふつうのつりざお
ここの枠はザシアンVに変わりました。つりざお1枚でダイオウドウは1回攻撃回数を増やせますが、それならザシアンVを1枚いれる方が対応力があるので不採用となりました。それ以上ポケモンを用意する必要がある試合は大抵負けです。
しんかのおこう
コストがかからない良さがありますが、クイックボール・スーパーボール・ポケモン通信で上手く回ったので不採用としました。
レアコイル
テンポロス&デッキ枠の圧迫になるので不採用です。
博士の研究・マリィ
ジバコイルとふしぎなアメを同時に手札に持つ必要があるのに、今ある手札を流してしまうので不採用です。
あとがき
いかがでしたか?今の環境ではアルセウス&ディアルガ&パルキアGXの影響でスポットが当たりにくい非V・GXポケモンですが、環境が巡って活躍できる場が整った時には是非使ってみてください!
最後まで読んでくれてありがとうございました!