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【CL福岡10-5&シティBest8】ミニマルな大空洞ライコポンの解説

割引あり

こんにちは、Violaです!
ご愛読ありがとうございます。

この度CL福岡2025に初出場してDAY2進出&CL宮城の優先出場権を獲得シティリーグで決勝トーナメント初進出したので、初めてちゃんとした構築記事を執筆します。

「これしきの成績でnote書くなんて…」
と思った方すみません!でも今後の成長のために書かせてください!勝ってる時の思考とかすぐに忘れちゃうんで!!

CL初参加で優先権GET!
3回目のシティリーグでトナメ初進出!

記事の終わりにはオマケとして、大会前〜大会中に実践したこと・どんな考え方で過ごしたかも記録として残します。

それでは、よろしくお願いします!


デッキリスト

CL福岡2025で使用した構築(DAY1・DAY2共通)

【デッキコード】55kFvF-WHiE0O-vkVkkV

シティリーグで使用した構築

【デッキコード】yp2ypE-oTM2wz-MyMyS2


デッキコンセプト

『大空洞ライコポン』とは「オーリムと緑ポンでエネ加速して、タケルライコexでドカンするデッキ」というざっくりとした知識はある前提で解説します。その上でこの構築の基本戦術です。

ジャッジマン・プライムで干渉しながら、
非ルールポケモンでサイドを稼いで、
その間にトラッシュ&場にエネ貯めて、
中終盤はライコexでドカンする💥

Fレギュ落ち前のライコポン(ポケストップ型)は後攻1ターン目から【オーリム博士の気迫】を使って、超火力のワザ「きょくらいごう」を連発できるデッキタイプでした。

しかし、Fレギュ落ちにより【かがやくゲッコウガ】【ポケストップ】という2大ドローエンジンを失ったライコポンは、エネルギーをトラッシュする速度が格段に落ちて、従来の速度感で攻撃するのが難しくなりました。

そこで今回は「充分なエネルギーがトラッシュに溜まるまで相手の動きを止めてしまおう」という方針で構築しました。


環境分析とデッキ選択

■ポケカデータバンク(PDB)を利用

おすぎさんが運営するポケカデータバンク(PDB)のメンバーシップに加入して環境分析を行いました。

有料メンバーシップ内のデータはお見せできないので、ポケカ飯さんのTier表(CL福岡ver.)を添付します。僕が調べた時点では▼からリザードンとサーフゴーが入れ替わったような順位でした。

このデータ分析の末、ドラパルト/ライコポン/リザードンを意識したデッキ選択・デッキ作りが必須だと再認識しました。


■大型大会用に安定感を重視

DAY2進出(5勝2敗以上)が目標だったので、プレイミスしづらいデッキ選択を重視しました。その結果「リザードンへの勝ちプランがあるライコポンは結構勝てる」という結論に至り、大空洞ライコポンを選択しました。


■割り切りラインの設定

当時はオーダイル・ミロカロス等のコントロール系統のシェア率が非常に低く、5勝2敗するにあたって割り切って良いラインだと判断しました。


採用理由

改めてデッキリスト(CL福岡)

《ポケモン:19枚》

■タケルライコex:4枚
【オーリム博士の気迫】を最大効率で使いたいので、基本的には場に2面置きます。2匹のライコexにエネが付くと次ターン他サポートを使いながらワザ「きょくらいごう」を打つ選択肢を残せます

ワザ「きょくらいごう」は1ゲーム中に基本2回宣言するため最低枚数は3枚です。しかし場に古代のポケモンが居ないと【オーリム博士の気迫】が無効になるため、厚めに4枚採用しました。

■オーガポン みどりのめんex:4枚
1ターン目に必ず置いて【ヨルノズク】の特性「ほうせきさがし」と【ゼロの大空洞】を有効にしたいので4枚採用です。

基本的には常に2面並べます。特性「みどりのまい」のおかげで実質逃げ0(≒手貼りせずに逃がせる)からスタートとしても最適です。

■ヨルノズク:3枚
初期の2枚から増量しました。
3枚採用すると…
❶【ホーホー/ヨルノズク】を既に1枚持ってる状態で特性「ファンコール」を使うと【ホーホー/ヨルノズク】が2枚ずつ手札に加わりますが、その状態でも山札に1枚ヨルノズクが残ります。よって後攻1ターン目に【ナンジャモ】を打たれても【ヨルノズク】を引ける可能性が残ります。

❷先攻2ターン目に【ヨルノズク】に2匹進化させやすくなります。特性を2回使えるとそのターンに必要な行動は概ね達成できます

2枚から3枚にした途端に安定感が跳ね上がったので、もう2枚採用には戻れないと思います。

■ホーホー:3枚
すべてHP80。諸説あるところです。
初期はすべてHP70を採用していましたが…
❶ワザ「とつげきランディング」(70)を耐える
❷ワザ「ファントムダイブ」+【ルチャブル】(60+10)をベンチで耐える
という点を重要視してHP80採用に振り切ってみました。

HP70ホーホーのメリットは「逃げやすい」ことだと思いますが、以下2点からHP70ホーホーにする恩恵をあまり感じられませんでした。
❶進化すれば逃げ1になる
❷【ラティアスex】を出せば逃げ0になる


余談ですが、CL福岡ではミラー戦で先1ホーホー手貼りエンドをしてしまいました。しかし【スピンロトム】の攻撃を耐えたので、結果的にその試合は勝利できました。マジでいい子。

■スピンロトム:2枚
構築当時のテンプレだった1枚から増量。
1枚採用の場合、『特性「ファンコール」で場を整えて、ワザ「とつげきランディング」からサイドを取り始める』という前提条件がサイド落ち1枚ですべて崩壊するため2枚採用にしました。

副次的なメリットとして、良い初期手札で特性「ファンコール」を使えた際に、【ハイパーボール】等のコストとして2枚目の【スピンロトム】を探せるため腐りづらいのもGOODでした。

■キチキギスex:1枚
序盤から【ヨルノズク】は全部進化しきって走ることが多いため、中終盤の手札干渉に耐えるための札として大切な枠です。

序中盤にぶん回すと山札が綺麗になる(エネルギーを抜いたり、不要札をトラッシュできる)ため、特性「さかてにとる」の質が上がります。

■イキリンコex:1枚
保険。できれば使いたくありません。
初期手札7枚見て最初に「イキリンコexに頼らざるを得ない状況か?」から考え始めます。

手札がそこまで悪くなくても、後攻1ターン目から【スボミー】が想定される場面なら走り出す判断も必要です。

■ラティアスex:1枚
保険。基本的には出しません。
逃げるエネルギーが重い【ホーホー】【タケルライコ(ex)】を採用しているため、不採用にする選択肢はありませんでした。


《グッズ:17枚》

■ネストボール:4枚
説明は省略します。

■ハイパーボール:4枚
3枚から増量しました。
安定感に寄与するのはもちろん、特性「ファンコール」で持ってきた【ヨルノズク】を【ナンジャモ】で流された時の復帰率が上がります。

中盤以降は不要札を切って手札干渉に強い山札を作る役割もあります。

■大地の器:4枚
好きな色のエネルギーを探せるカードでもあり、エネルギートラッシュできるカードでもあります。【アカマツ】採用の場合は3枚採用も検討。

■エネルギー回収:2枚
【スーパーエネルギー回収】を削って2枚採用にしました。大正解でした。

この構築は【スピンロトム】等でサイド1〜2枚稼ぐことが基本戦術にあります。つまり従来のポケストップ型よりワザ「きょくらいごう」の宣言回数が約1回減っています。よってスーエネ回収じゃなくても事足りると判断しました。

【ナンジャモ】【アンフェアスタンプ】で手札1〜2枚にされた際にスーエネ回収だとコストが重く使いづらいですが、【エネルギー回収】は1枚で完結するカードなので手札干渉耐性がUPしました。

CL福岡当日も【ナンジャモ】の返しにきちんとエネルギーを拾えて勝ち切った試合が3回ありました。神。

■夜のタンカ:2枚
3枚採用にしたいですが【ヨルノズク】の現物が3枚あるから2枚で足りると判断。エネルギーは【エネルギー回収】【オーリム博士の気迫】で返ってくるので基本的にはポケモンを戻します。

▷1枚採用の場合
ベンチが狭い状態で特性「イキリテイク」の前に、まだ置きたくないポケモンを置かざるを得なかったり、最終盤【ナンジャモ】からの復帰率が低下するのでポケモン管理がシビアになります

■プライムキャッチャー:1枚(ACE SPEC)
先攻2ターン目に【ジャッジマン】と併せて手札&盤面に両干渉したり、【オーリム博士の気迫】と併せてポケモンexを狙う動きが強いため、これ以外のACE SPAE枠は考えづらいです。

ポケストップ型と比べて【ヨルノズク】から有効なタイミングで使えるのがGOOD。

《ポケモンのどうぐ:1枚》

■勇気のおまもり:1枚
❶ポケストップ型じゃない
❷【ロストスイーパー】等が存在しない
…という点から不意にトラッシュされることはなく【ヨルノズク】でサーチ可能なので必要分だけ採用すればいいと考えています。

主に宝石バレット対面・ドラパルト対面で重要です。詳しくは各対面の章にて解説します。

《サポート:8枚》

■オーリム博士の気迫:4枚
説明は省略…
と言いたいところですが、3枚採用を考えてた時期もあったので4枚採用の理由を解説します。

まず、この構築は【ともだちてちょう】が不採用です。そのため「採用枚数=使用回数上限」です。ワザ「きょくらいごう」を基本は2回、多くて3回宣言するので3枚は最低限必要です。

そこで4枚目のオーリムが必要な理由は以下3点。
❶サイド落ちすると深刻
ワザ「きょくらいごう」を使ってサイドを2枚取る際、そのターンの使用サポートはオーリムです。ここでオーリムがサイド落ちした場合、「サイドからオーリムを救出したいのにサイド2枚を取れない状況」というジレンマが発生します。

❷引き込む必要がある
序盤に使う【ジャッジマン】は特性「ほうせきさがし」で探せますが、中終盤オーリムを使う頃には、既に【ヨルノズク】に進化しきっていることも多いです。また、最後のフィニッシュに使うのも大抵オーリムなので【ナンジャモ】の干渉を乗り越えて手にいれる必要があります。サーチ出来ないことを考慮して多めに採用すると勝率が上がります。

❸子ライコを採用すると使用回数が増える
非ルールの【タケルライコ】を採用した場合、オーリムの使用回数が1回増えて4回打つ試合が増えてきます

上記3点の理由から4枚採用です。

■ジャッジマン:2枚
【ナンジャモ】を1枚削って2枚採用にしました。
先攻2ターン目に【ジャッジマン】から崩す基本プランを遂行するためサイド落ちを考慮しました。特性「ファンコール」やワザ「にぎにぎドロー」の後が狙い目です。

ヤドキング対面で【夜のアカデミー】で仕込んだカードを流すのは【ナンジャモ】には出来ない芸当です。CLではヤドキング対面で2枚ともサイド落ちしたけど勝てました

■ボスの指令:2枚
【ともだちてちょう】不採用なので2枚です。


《スタジアム:3枚》

【スピンロトム】が攻撃するにはスタジアムが必要です。そのため最低限スタジアム3枚は欲しいところ。

■ゼロの大空洞:2枚
ライコ×2、ポン×2、ヨルノズク系統×2で場が埋まります。そこに【キチキギスex】【ホーホー】の3枚目などを置くスペースも必要です。

ドラパルト対面・宝石バレット対面・ヤドキング対面など、複数のポケモンに攻撃する手段を持っているデッキに対して、一度ベンチを広げて閉じると負け筋になるポケモンを逃がせます。

■ジャミングタワー:1枚
【ゼロの大空洞】を貼り替えるため、他のスタジアムは最低1枚必要です。サーナイト対面・【リーリエのピッピex】に対してサイド1枚分の働きをしてくれるので抜けませんでした。


《エネルギー:12枚》

■基本草・雷・闘エネルギー:6-3-3枚
テンプレ配分。この言語化って難しいですね。
「これ以上減らすと困る」という体感でしか話せないです。


■シティリーグ用の調整

改めてデッキリスト(シティリーグ)

CL福岡の一週間前くらいに「宝石バレット」というデッキが世間に認知されて、翌々週出場するシティリーグには使用者が増えると予想されました。そこでシティリーグでは宝石バレットを重く見た調整を2点施しました。

ライコポン視点、宝石バレットのきついポイントが2点ありました。

❶誰を出してもサイド2枚取られる
ライコex・緑ポンexなどのポケモンexをバトル場に出すと【リーリエのピッピex】【ピカチュウex】でサイド2枚取られます。

ロトム等の非ルールポケモンをバトル場に出すと【オーガポン いどのめんex】で裏の【ホーホー】と共にサイド2枚取られます。

どちらかでサイド2枚取られる

これに対して【タケルライコ】はHP130の非ルールポケモンなのでバトル場に出すとサイド2枚取りを回避できます。(ボスを使うとアカマツでエネ加速が出来ません。)

サイド2枚渡さねーぞの構え


❷劣勢時にワザ「すすりなく」をしてくる
上手く攻撃できなかったり劣勢になると【オーガポン いどのめんex】がワザ「すすりなく」でにげるロックしてきます。

そこで【ポケモンいれかえ】を使って、そのまま水ポンにワザ「きょくらいごう」を当てると覆せないサイド差を付けられます。【フトゥー博士のシナリオ】だとオーリムできないので今回はグッズで対策しました。


■抜いたカード

❶タケルライコexの4枚目
元々ライコexの必要枚数は3枚(前述)。
4枚目のライコexは古代ポケモンを増やして安定させる目的だったので1枚枠を譲りました。

❷夜のタンカの2枚目
この枠で良かったのか、今でも悩んでます。
最初は【ラティアスex】を削ろうとしましたが、HP80ホーホーを採用してることもあって没。次に【ハイパーボール】を削ろうとしましたが、安定感の低下を肌で感じて没。

【夜のタンカ】は1枚でもギリギリ回せなくもないと考えて削りました。


検討したカード・不採用理由

■前提となる考え方

今回は「ミニマルな思考」で構築すると決めていた

この前提をまず共有したいです。
基本的にはデッキ内にあるカードの種類が増えれば増えるほど「最大値」と「対応力」が上がり「安定感」は下がります。その逆も然り。

最大値:適切なカードを引けた時に出せるパフォーマンスの上限。
対応力:様々なデッキタイプ/戦況でも戦える能力
安定感:主に対戦序盤における盤面形成能力。

今回出場したCL福岡2025ではDAY1で7回対戦します。そこで5勝2敗以上しないとDAY2には進めません。更にはCL初出場で緊張もするでしょう。普段のようにリラックスして対戦するより思考は鈍るものと想定されます。

そんな条件のもと、
・思考を増やしてしまうカード
・なくても困らないカード
・使用頻度が少ないカード

徹底的に排除して構築に臨みました。

その前提で読み進めてください。


《不採用にしたカード》

■HP70ホーホー
逆に「HP70ホーホー」にする理由はなんだろう?と考えていました。
ライコポン・宝石リザードン・宝石バレットと【スピンロトム】の採用率が高くドラパルトexのシェア率が25%弱あってルチャブル+ファントムダイブがどこからでも想定される環境で、逃げエネが少ないメリットよりもHP70であるデメリットの方が圧倒的に大きいと感じていました

【ラティアスex】を置けば逃げ0・【ヨルノズク】に進化すると逃げ1に減ることもHP80ホーホーの採用を後押ししました。

2種類のホーホーを振り分ける選択肢もありましたが「思考を増やすカードは入れない」ルールに則ってHP80に全振りしました。

■オーガポン いしずえのめんex
「使用頻度が少ないカード」に該当します。

【リキキリンex】【ミミッキュ】などのコントロール系統に抗えるポケモンです。オーダイル対面・ミロカロス対面で活躍しますが、当時はシェア率が低く(各5%未満)割り切っていました。

■非ルールの古代ポケモン
CL当時は宝石バレットの研究が進んでおらず(世に認知されて数日)、使用者も多くないと判断したため不採用にしました。翌週のシティリーグでは【タケルライコ】を採用しています。

■スーパーエネルギー回収
【エネルギー回収】の採用理由を参照(前述)。

■ともだちてちょう
大空洞ライコポンを握り始めて一週間、ほぼ使ってないことに気づきます。そもそも試合ターン数が少ないライコポンというデッキで、再利用するほどサポートを使いません。

さらに従来のポケストップ型と違って、サポートは不意にトラッシュされることがなく【ヨルノズク】で必要時にサーチ可能です。【ヨルノズク】でわざわざ【ともだちてちょう】をサーチする余裕は無いし、それならサポート現物を探せばいい話です。

【イキリンコex】を積極的に使わない派でもあるので「なくても困らないカード」に該当しました。

■アカマツ
後攻1ターン目に【スボミー】にグッズロックされてもエネルギーを用意できます。また「古代のポケモン」以外を起動しやすくなります。

しかし…
❶闘オーガポン不採用である
❷【大地の器】と枠を争うことになる
❸【スボミー】が想定されるなら、【イキリンコex】で回してトラッシュにエネルギーを貯めると【オーリム博士の気迫】で事足りる場面が多い

という3点から、「なくても困らないカード」「使用頻度の少ないカード」に該当しました。

■ナンジャモ
【ジャッジマン】の採用理由を参照(前述)。

■フトゥー博士のシナリオ
オーダイル対面に厚くなります。しかしシェア率が低いと予想していたため、闘オーガポン同様「使用頻度の少ないカード」に該当しました。


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