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ムゲンダイナVMAXは本当にぶっ壊れ?

まえがき

 今回は6月5日(金)発売の拡張パック「ムゲンゾーン」のパッケージカードムゲンダイナVMAXについて私なりの見解でまとめてみました。巷では「ぶっ壊れ!?」と叫ばれていますが、果たして実際の性能はどうなのかみてみましょう。基礎的な話が多いので、ポケカ初心者〜中級者向けの内容になるかと思います。
 あくまで個人の一意見であり、独断や偏見がムゲンダイマックスしていることを前提に読んでいただけると幸いです。

カード単体の性能・評価

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まずはこのカードの特徴を挙げると、、、
・特性「ムゲンゾーン」
 このカードの強さの大部分はこの特性でしょう。自分のベンチが悪タイプ専用になる代わりに8匹まで出せるようになります。(∞と8をかけてるのかな?)

・ワザ「ドレッドエンド」[悪無]
 今までのVMAXポケモンと比べても、2エネで270ダメージ出せる性能は破格です。しかも片方は無色エネ要求です。少し前にドラパルトVMAXが2エネ130ダメージ+5ダメカンのワザを持っていて騒がれていたことから、このワザのコスパの良さは伝わるでしょうか?

HP340&闘弱点
 この耐久値は信用可能だと言えるでしょう。環境に多くはないタイプを弱点に持ち、青天井系のワザでもない限り1撃では倒されない高いHPを持っています。

・にげるエネルギーが3つ
 これは正直メリットの薄い数です。逃げエネが1ならUターンボードなどで逃げられる。2ならふうせんで逃げられる。4ならムキムキパッドかいじゅうマニアに対応する。といったように他の逃げエネには何らかのメリットがあるのですが、3つは単純に使いづらい数であるので、このカードの弱い所でしょう。

悪タイプである。
 悪タイプはエネ加速が難しく、従来なら弱い点にカウントしていました。しかし、今回のパックで悪タイプ自体が大幅な強化を受けたことと、そもそもエネ加速が必須ではないこと、環境上位のドラパルトVMAXの弱点をつけることからメリットの大きいタイプになったと評価しています。

過去のデッキから学ぶ

 筆者がプレイしていない時期なのであまり詳しくありませんが、どうやらムゲンダイナVMAXはXY時代に暴れ散らかしたデッキを1枚で再現しているとのこと。そうですアイツです「白レック」です。

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 スタジアム「スカイフィールド」でベンチを8匹のポケモンで埋めて、MレックウザEXが240ダメージを叩き出すというデッキタイプです。当時はこのダメージを耐えられるポケモンがほぼいなかったので、スピードと火力を備えた強力なデッキでした。

ムゲンダイナは剣盾の白レックになれるのか?

 ムゲンダイナVMAXは、いわば「スカイフィールド内蔵MレックウザEX」みたいなものですが、当時とは異なることも多いです。

クロバットVシェイミEX
 当時白レック(と言うよりXY時代)のメインエンジンであった、シェイミEXの特性「セットアップ」。これが新弾で1ターンに1回と言う制限付きでリメイクされました。クロバットVは悪タイプなのでムゲンダイナVMAXと非常に相性の良いカードですが、1ターンに1回だけなので、白レックのようなスピード感は出ません。(いや、シェイミEXが強すぎたんや)

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V進化Δ進化
 MレックウザEX
「レックウザソウルリンク」と合わせて後攻1ターン目から高火力を出すことが可能でした。ムゲンダイナVMAXは進化に1ターンかかるので、攻撃できるのは最速でも先攻2ターン目からです。

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HP300超えのVMAX環境
 ここが一番のネックなポイント。270ダメージが最強!と言われていたのはSM時代までであり、これ以上のHPを持つVMAXポケモンにとって270ダメージはさほど脅威ではありません。よって、ムゲンダイナVMAXはGXキラーにはなっても環境を牛耳る程のスペックはないと思っています。

あとがき

 いかがだったでしょうか?一部では「環境を壊してしまうのではないか?」と危惧されているムゲンダイナVMAXですが、「GXからVへ」という製作者による意図と調整が施された良いカードだと、私は思います。大会が再開された頃には一体どんな環境が待っているのか、今からもう楽しみです。
 次回は、ムゲンダイナVMAXを使った環境考察とデッキ構築の話をしたいと思います。お楽しみに。

最後まで読んでくれてありがとうございました!

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