4-1 全く会いたくない人
眠眠スネークの東京サバイバル
2024年4月1日~7日
1月曜、検便キットで大便を採取し検査センターへ郵送する。漏れ出すことはないにしても同じポストに投函されてる他の手紙や封書に申し訳なくなった。飲食のアルバイトをやるためには必須な検査とのこと。
テレワークを終え夜はバーミヤンでラーメンを食べる。麺類食べれるようになった喜びをまだまだ嚙み締めたい。
家へ戻り眠眠ひとつ書き上げた。
M瀬さんの落ち込みの正体は寂しさなんかではなく、僕が対応してきた作業の全てが自分に降りかかるからという身勝手な絶望やった。言葉の端々からそれが伝わってくるので正直不愉快である。どこまでいっても自分本位。というかテンパっていて最早僕を気遣う余裕などないんやろう。
「(俺のために)勉強会を(俺のために)細かい仕様書を」と懇願されてもこの期に及んで僕がそこまでサービスするメリットも義理もない。もう少し自分の頭で考えてくれよ。必要最低限かつ最短ルートでないともう動くつもりなどない。
2火曜、大変世話になっていた他部署の先輩から突然の入電。「聞いたよお前、びっくりしたよ」と。
男気溢れる先輩で打ち明け辛く、これまで辞めること相談できていなかった。仕事でもプライベートでも長年世話になり可愛がってもらっていたので辞めることは不義理になると僕は思っていた。開口一番「すみませんでした」と謝るしかなかったよ、何重もの意味を込めて。
怒られることはないにしても無駄に引き止められたり色々聞かれること覚悟していたが、「いや色々あるよな、力になれなくて御免な、俺が何か出来る訳じゃないけどさ。まあ飲みに行くか、それか麻雀行こうぜ」と、僕への気遣いしかないその台詞達に驚き、つい涙が溢れてしまった。人から優しくされるというのは嬉しいことね。先輩からの愛というものを久々に感じ、沁みたよ。自分も後輩にはこうありたいと強く思った。誰かさんとは大違い。
テレワークを終え夕食を作る気になれないので町へ出る。なんとなく焼き鳥が食べたい気分で彷徨い、隣町の知らない飲み屋に入ってみた。まずチューハイと串数本とサラダをオーダーする。歴史感じさせる店内でメニューが安い。小サイズやのにサラダ山盛りやったよ。
到着した焼き鳥食べてるそばから頼んでないものまでおばちゃん皿にどんどん乗っけてくる。そして手羽餃子に前歯でかぶりつける喜びよ。最後は味噌汁までサービスしてもらい有難過ぎた。御馳走様。締めて2820円也。その後はついつい近所の串揚げ屋に移動し結局深夜まで飲み続けてしまった。記憶無くして4時就寝。
3水曜、5年前サイン入りの写真集を手に入れて以来ずっと大好きな長澤奈央ちゃんの、20年前に発売されたトレカ84枚をフリマアプリで見つけゲットした。1280円也。中身ランダムやったのでダブっていたものを除くと59種あった。全108種類なのでコンプリートまでは少々遠いな。勿論レアカードも存在するので全入手難度はDといったところか。望むところや。百均でカードホルダー買ってこよう。
この日も「聞いたよ、驚いたよ、来週あたり久々に飯行かない?」とまた違う先輩から突然チャットあり。見た瞬間うなだれたよ。全く会いたくない人。
勝手に慕ってくれてるのは有難いが大して世話になった記憶はないし、むしろこちらが世話をさせられていた。これまでも飲みに行っても僕がトークを提供するばかりで一言でいうとつまらない人間。僕はおもんない先輩には軽蔑しかないよ。
ここんとこ何年も遊んでなかったし同じ部屋にいればそういう空気は伝わると思ってたんやけどな。彼の鈍感さにも呆れた。お前とは話したくない、感じろよ。今後のためにもここは思い切って、と既読にもせずブロックした。
僕の退職話はそりゃ良いネタよ。今一番新鮮で刺激的。でもこの話を酒の肴にされても困る。酒の席を盛り上げるために僕は仕事を辞める訳じゃない。下らない奴に限って説教を垂れて勝手に気持ち良くなりがちなのは、あれなんなんやろう。
昨日の先輩は僕のことを思って連絡くれた気がしたが、今日の先輩はあくまでも自分のために言ってる気がした。全く同じ台詞やけど。
これからこういう誘いも増えると思うととても面倒。波風立てずに断るのが苦手やねん。
テレワーク後は塩焼きそば作り食べる。謎に上げてたJリートがようやく少し下げてきたので投信で十万購入。
眠過ぎたのでもう21時に布団に入ったよ。しかし23時に目が覚めすぐ寝付けず布団の中でどうでもいいショート動画を見続けてしまった。
4木曜、結局めっちゃ寝た。起きて寝てを繰り返すも通算8時間寝れれば十分や。元気になる。頭回転してる。
この日は有休にし昼から大学病院へ。先週の諸々の検査結果を聞いたが勿論異常なし。今度の鼻の手術は全身麻酔になるが人工呼吸器を付ける関係で歯の状態もチェック。レントゲンを撮られたが差し歯だけが光り輝いてたわ。ちょっと恥ずかしかった。歯科の先生には良い差し歯入れましたねと褒められた。
その後麻酔科へ行き全身麻酔の説明を受ける。呼吸器を装着するので手術前に髭は剃ってきてくださいねと言われた。髭を剃るなんていつぶりやろうか。改めてカミソリもシェーバーも持ってないわ。
また、「麻酔中はしばらく排泄できないので尿の管を差しますね」という台詞が若い女医さんからさらっと告げられたが「どどどどこに何を差すんですか!?」と慌てて聞いてしまった。全く知識無くシンプルな疑問やったが答えがどうあれ、ペニスともちんちんとも尿道とも言えないか。よく見ると美人な先生。セクハラするつもりは一切なかったが言い淀ませてしまったよ。ごめん。
たった一時間強の手術中にお漏らしするとは思えないのに一体どこに何を差すのか、考えると恐過ぎた。解答得られぬままこの日は終了。
病院前の並木道の桜が綺麗やった。七分咲きといった所。花見するなら今週末か来週末か。またポポでペペロン食べて帰った。
帰宅し眠眠を書き進める。夜夕飯買いに行く途中で呪術廻戦最新26巻を購入。五条先生死んじゃうのは知ってたが前巻と違いクドさも減りタメも効いていて楽しかった。戦闘シーンの絵も以前と比べて随分上手くなってるね。コンビニ弁当食べて2時に寝た。
5金曜、持ってる自社株の配当金が18万も振り込まれていてラッキー。しかし経営陣の中には年収を超えるほどの額の配当を得ている人もいて株って凄いなと思う。もうそんなん働かんでええやん。
昼はまた塩焼きそばを作って食べる。自分で作ると安く済むのよ。粉末ソース付きの麺がひと玉50円、後は適当に半額になったカット野菜や豚こま肉と炒めるだけなので1食150円くらいか。僕はソースより断然塩派。
午後は待ちに待った歯医者の時間。奥歯での咀嚼時に差し歯がごわついて噛み合わせが気持ち悪いことを告げる。ごちゃごちゃ言いながらも先生削って調整してくれた。しかしせっかく入れた高級差し歯を削りまくるのも気が引けるよな。
そもそも上下の歯の生え方や向きが様々なので噛み合わせって凄く繊細な問題やと思う。差し歯を入れる前にどうしてひと言相談してくれなかったのか。実際角度が若干ズレてるせいで今違和感が生まれてる。ここまでやりとりしてきた中で先生のことを馬鹿とは全く思わないが患者にもう少し寄り添って欲しいよ。
せっかくなのでこの機会に虫歯の治療もお願いすることにした。が、この判断が大失敗となる。自分では特に痛いとも感じていなかった奥歯をガリガリ削られ大きな穴を掘られてしまった。この日は仮の詰め物が入ったが常温の水が触れるだけでキンキン痛むようになってしまった。なんじゃこりゃ。差し歯が入ってハッピーになるはずが一向にスッキリしない。もしかしてこの先生ハズレやったのかと疑惑の念がむくむくと膨れ上がる。今更もう遅いが。
これまでホタルイカの目玉なんてわざわざ取る必要ないでしょと豪語してきたのに、ひとたび歯に問題が生じるとこんなに怖い食材はないな。冷蔵庫にあった沖漬けを食べたが目玉を噛む度奥歯に激痛が走った。世の中には歯の弱い人、治療中の人もいるんやからお店ではやはり目玉も嘴も軟骨も取るべきという事を学んだよ。
寝る前じっくり桜花賞の予想をする。8年連続的中中というプレッシャーがあるのよ。ただこれほどまでに僕の予想が当たるという事はこのレースは捻らなくていいということ。見た目に強いと思った馬を買えばいいだけ。毎年そうしてきた。今年はステレンボッシュで。後はどうやって払い戻しを十万にするか、考えながら眠りについた。
6土曜、予想の続き。見た目に強いと言っても重視するのは差し足である。ステレンボッシュとスウィープフィートはまず馬券に絡むと決め打ちそこから流した三連複を組んだ。人気のアスコリピチェーノが三頭目に入った場合のみ安くなるので厚めに金額設定し、ステレンボッシュ頭固定アスコリピチェーノ2着3着付けの三連単もボーナスとして組み込む。桜花賞男である自分の予想を信じるならここが攻め時やった。
買い目をマークし渋谷のウインズへと向かう。東京の桜は今まさに満開を迎えていた。
馬券購入した帰り道、まだ明るいうちから飲み屋へ寄っていく。ホッピーで乾杯し馬券写真をパチり。美味い店やのに奥歯の神経にいちいち障り晩酌が楽しくなかった。特にキンキンに冷えた液体が奥歯に触れる度激痛。全くあの糞じじい。患者の楽しみを奪い、人生を辛くすることが治療と言えるのか、それが医者と呼べるのか。中のおかわりは1杯だけにしそそくさと店を出る。1760円也。歯が折れてる時より憂鬱やわ。
帰宅し少々物足りず自分でもニラのお浸し作ってみたが美味かったよ。ひたすら眠眠を書いていく。
そういえば今日渋谷へ向かう途中目黒川沿いが花見客で溢れ返りパニックになっていた。いつも通れる道が通れず迷惑したが、どうして人は一箇所だけに集中したがるのか。桜なんて日本ならどこの町にもあるし満開時は優劣なく全て圧倒的や。反射的にすぐ京都に集いたがるミーハー観光客同様、結局何も考えてないのならそれが心理であり本能なんやろうな。まるで人気馬のオッズじゃないか。
過剰な偏りに疑問を持つセンスこそ我々が大切にしなきゃならない感覚であると気付かせてくれる。2時に就寝。
7日曜、直線もうステレンボッシュは見てなったよ。我が本命馬の馬券内は疑いようがなかった。とにかく最後方から差し込んでくるスウィープフィートの動向のみを見守り続けた。しかし4角ほぼ同じ位置にいたライトバックに一歩及ばず4着で終わる。ふらふらと進路を探すもたつきがなければわからなかったと思う。武さんよ、位置取りによっちゃ3着あったんじゃないか。
本命のステレンボッシュは見事1着となるも9年連続馬券的中とはならなかったな。ただ僕の予想は8割方正しかったと思ってる。惜しかった。
夜眠眠を書き上げアップする。来週訪れる予定の小山の宿を2400円で取った、安い。3時に寝る。
しかし今週も得意の転がしチャレンジ一日中やってたが有り得ない程負けた。一番当たり安い複勝という馬券で的中率が10%なんやから終わってる。毎レース毎レースお金捨ててるだけ。転がしでもなんでもないよ。
眠眠ふわコロは常勝システムと目論みUMACAとダイレクトでやってきたが今の所勝てる見込みがないのでもう凍結せざるを得ない。悲しいよ。