9-2 泥酔してる場合じゃない
眠眠スネークの東京サバイバル
２０２４年９月９日～１５日
９月曜
小山二日目。１０時にチェックアウトする。駅前で自転車借りて近くの川までブラックバス釣りに行こうと考えていたのに、レンタサイクルを管理してる観光案内所がなんと定休日で閉まってた。急にやることなくなる。
となれば眠くて全く動きたくなかったのでそのまま駅ビル上階の映画館へ。ちょうど１０時２０分から上映開始の作品がありゆっくり休んでいくことにする。知らないフランスのパニック映画やった。
そりゃ平日月曜の朝やもんな。僕が来なくても上映してたのかな。なんか申し訳なくなった。
しかし死ぬほどつまらない映画やったわ。寝とけばいいものを結局何故か見てしまった。
前回同様映画館でもりもり大便してから大して美味しくないラーメンを食べ帰路に就く。小山駅からうちの最寄り駅まで実は乗り換えなしやった。便利。１６時に帰宅しひと休みしてから出勤する。
最近夜に働き出してから帰るのが遅くなるのでスーパーに立ち寄れない。結果コンビニの頻度が増え少々食費がかさんでる気がするよ。
この日も退勤が０時近くになった。コンビニ弁当は食べる気がしないのよね。帰り道に検索すると深夜までやってる飲み屋が近くにあり助かった。温かいものならなんでもいい。有難い。
日経平均がまだ下がり続けてる。全く返ってこない。読みが外れた。下手糞也。ファブル見てハンターハンター読み進め２時に寝た。
１０火曜
今年の元旦から書き始めたこの眠眠ノート。アクセス解析を見てると、酔って転んで歯を折った週と、鼻中隔湾曲症の手術のため入院した週と、退職届を出した週の記事が今でも常に新規アクセスがある。ＳＮＳ等で拡散されている形跡はないので不思議。単純に検索に引っかかっているのかな。
しかし下図アクセス数一覧からもわかる通り僕が不幸になる記事がどうもウケる傾向にある。ダービー大的中した週なんて全く伸びてないもん。誠に不愉快である。困っている僕を見るのがそんなに楽しいか。
１４時に起きる。とっても良く寝た。使用期限が本日までなので青春１８切符の５枚目を使うために家を出る。まだまだ真夏日の暑い日。
車中眠眠書きながらこの日は千葉県佐倉へ。勿論釣りをするため。印旛沼に繋がる川が駅のすぐ近くに流れていた。来るのは初めて。
川沿いにしばらく歩き水面を物色していると小バスの姿を発見したので早速釣りを開始する。希望しかない瞬間よ。
しかしアタリは遠かったな。厳しい。途中じいさんが話しかけてきたので怒られるのかと思いきや地元のアングラーやった。
「この川３０年前はパラダイスだったのよ」と語り出す。８０～９０年代のあのバス釣りブーム期の人やった。今はめっきり数減ったが釣れないことはないとのこと。ポイントも教えてくれた。しかし時刻は１７時。貴重な夕まづめの時間なのにじいさんのトークが止まらない。じいさんを釣ってる場合じゃないのよ。
「じゃあもう少し頑張ってきます！」と無理矢理話を切り上げ場所を変えた。「デプスのブルフラットが釣れるよ、カラーは断然黒で！」とアドバイスもらったが僕は持ってない。詳しいじいさんやったな。
その後一時間粘るも何もなく駅前で王将の餃子を二人前食べて帰った。途中近所の飲み屋に数軒寄ってから深夜に帰宅。昔中延にあり２度程行ったことのある橋蔵さんが荏原町に移転していて驚いたな。挨拶がてら２杯飲んできたよ。汗沢山かいていたのでキンキンに冷えたビールがうまかった。
１１水曜
果たして今回の青春１８切符はお得だったのか。この夏中京競馬場経由で京都へ帰省する際に購入し無理矢理小山と佐倉に行き５日分使い切ったがこれらの移動全てをもし都度切符で購入していたらいくらなのかと計算してみる。
そしてそれが合計１万３６１４円やった。青春１８切符が１万２０５０円なのでお得感はほとんどないな。ギリギリ元取っただけや。
結局【東京から名古屋】や【東京から京都】などの本来新幹線を使う距離をバンバン移動しないとあまり意味がなさそう。また短期間で５日間も旅行しないので複数人で使うのがベターか。しかしこの極貧鈍行旅行に付き合ってくれる大人がいるとも思えないのよね。難しい。
この日は昼過ぎから深夜まで１２時間ぶっ通しで働く。我ながらよくやってると思うよ。バー楽しいので性に合ってるとしか思えない。しかし接客中の自分が苦手なことも明確に気付き始めてる。飲み屋の店員としては致命的やが自分には改善できる気がしないな。何故なら改善したくないと思ってるから。
昼営業と夜営業の合間にこの店のカレーの作り方をマスターに教わり楽しかった。ルーを使わずしてこんなに美味しいカレーが作れるのかと驚いたよ。
２時に帰宅しアベマで流れてた昔の映画を見ながら晩酌する。ジョントラボルタが格好良かった。５時就寝。
１２木曜
１０時間たっぷり寝た。と言っても僕は途中何時間も覚醒している。１時間半に一度は必ず起きるしそのまま１時間眠れないことだってざらにある。おそらく布団に入ってる時間の３分に２しか実際は眠ってないと思うよマジで（なので昼夜問わずすぐに返信が出来る）。
鼻で息出来るようになったが眠りが浅いのは大して変わらずかな。朝まで一度も目覚めない【ぐっすり民】達とは睡眠との向き合い方がそもそも違うのよ。
サリュの新作ボレロがようやく届いた。どんな曲なのかね。アナログレコードで購入。直筆サイン入り。
この夜もバーで働いてるとまたＭ瀬さんから仕事の質問がきて答える。「今度奢る」といつも言うが果たしてそれはいつなのか。困窮してるうちにお願いします。
仕事終わりに一杯飲んで帰る。自分も接客をし始めたので他店の店員の挙動をいちいち気にして見てしまう。接客はいつでもにこやかにしてるのが一番とは思うがへこへこしすぎるのも違うと思ってる。カスでクソな酔っ払い達に媚びる必要などない。スマートに飲み楽しく酔っぱらうというのは本当に難しいことよ。
１３金曜
今世話になってるバーはライブバーである。ドラムもあるよ。基本毎日何かしらの音楽イベントをやってるが、この日は出演者が急遽出れなくなったのでピンチヒッターとして歌うことに。二日前に聞かされ昨日選曲をし当日も少々練習してから出勤した。（以下略①）
ライブ後は近所の焼き鳥屋で打ち上げし帰宅。ようやく新潟のことを考え出し夜食にペペロン作りアベマで忍者ハットリくん見ながら食べ３時に寝た。
１４土曜
１０時前に起き坂本慎太郎ライブの一般発売にチャレンジするもイープラスのログインに手間取ってる２分でもう完売。ゆらゆら帝国の時より競争率高くなってる気がするよ。クソっ。
昼からバー出勤する。貸し切りでのジャズライブ。世界的に超有名なソフトウェア会社のジャズ部さんの集まりで、人材の優秀さが音楽にも服装にも飲み方にも如実に現れていて感心した。頭が優秀＝面白い人良い人とは限らないが狭き門を突破してきているからにはそれなりに能力があるということやろう。アドリブでジャズ演奏が熟せる時点で馬鹿な訳ないか。
僕が人間関係で辟易としている部分のいくつかは身を置く環境ひとつで案外片付くのかもなと思った。
昼営業終了後、先日マスターに習ったレシピでカレーを作らせてもらう。四苦八苦しながら見よう見真似で作ってみたが正直めちゃくちゃ美味しいのが出来たよ。スパイス各種が揃わないので家では再現難しいが自分にも出来たと自信になったな。
１９時。夜はエプロンを畳み客としてカウンターで飲んでいたが、たまたま我が母校の現教授や現生徒のお客さんがやってきて大いに盛り上がってしまった。ちょっと一杯のつもりがあっという間に０時に。
軽い気持ちでの乾杯こそタイムスリップの合図である。お金も時間も体力も記憶も驚くほど消失するので、家に帰ってからやりたいことがある以上外では飲まない方が良いに決まってるよ。そう年中言ってる気がする。飲み屋で働いてるので禁酒や断酒は不可能に近いが濃淡付けて折り合うしかないか。
出勤前に千円ずつ１０個のレースの馬券を仕込んでおいたが３つ的中し１万円が２万５０００円に増えていた。素晴らしい回収率である。中には万馬券の馬連的中も有り。百円の１０点買い縛りで万馬券が１本出ればその日はまずプラスでしょ。目指すべき期待値が大体判ってきた。
アベマで美味しんぼ見ながらカップ麺食べハンター読みながら就寝する。新巻まで辿り着ける気がしないよ。参考書クラスに眠くなる漫画也。
１５日曜
この日も馬券を仕込んでからバーの昼営業へ行く。働きながら何やら凄まじい馬券が的中してるのが判明し心も体も弾んだわ。
１５頭中１４番人気１６０倍の単勝が当たるんやから流石に神の後押しアリとしか思えない。７万もついた馬連を流してなかったことだけ少々悔やまれたがワイドのダブル取りでも十分也。
日曜は千円馬券を１６レース仕込み結果５レースで的中。計７万３０８０円の払い戻しという大勝利やった。これをいつものレートで買っていれば何十万になったのか、とタラレバ考えたくもなるがおそらく１６０倍の単勝に千円も二千円も突っ込む度胸は僕にはない。１点百円だからこそ買えたということ。そもそも５０００円ずつ１６レース仕込むとなると元手に８万円必要になり今の僕にはリスキー過ぎる。
他人のためにという名目で始めた千円勝負やったがこれくらいが今の僕には分相応なのかもね。と言うか実際調子が良いので答えは出てるか。
バー勤務終了後、件のＸを呼び出し二人で祝杯をあげる。この程度の勝利で喜び合う安直さがまさにクズたる所以ではあるが何にせよ楽しまないと意味がない。百万円の借金など恐るるに足らないということ。飲みながら実際のレース映像を見て馬鹿みたいにはしゃぎ合う。競馬には希望があると知ったＸの瞳が濡れて輝いていたよ。
４杯ずつ飲み７６４０円也、勿論勝ち分から捻出
投げ銭を宜しくお願いします
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