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日本ワイン検定2級・3級共通必勝勉強法⑤醸造編:CBT練習問題付き

今回は、テキスト第5章「醸造」です。

最近、イタリアワインの勉強をしてますが、イタリアは土着品種が多くて難しいですね。日本の固有品種はそんなにややこしく無いことを実感しました。


私はワイン初心者で、ワインエキスパート試験も未受験ですが、日本ワイン検定3級の勉強から初めて、3級が50問中44問正解、2級が45問正解で合格できました!(意外と難しかった・・)

私は東大の工学修士という理系人間なのですが、試験を俯瞰的に分析して効率的に攻略することが得意です。この特技を生かして、日本ワインの攻略法を皆さんに共有します!

これから日本ワイン検定の筆記試験を受験される方には、是非、読んでいただきたいです!

また、ワイン検定は2級と3級は出題範囲の分布が少し違うだけで、問題はほぼ同じなので、3級を受験される方もこのシリーズを参考にされてください。
試験全体の攻略から、分野別解説まで、こちらのマガジンにまとめています。



日本ワイン検定を受験する上で、公式テキストは必須です!これだけは手元に用意してください!!

テキストが用意できたら、テキストに沿ってこちらの構成で学んでいきましょう!

「醸造」の学び方

「醸造」は公式テキストP123~P157で、ページ数は多いものの、日本ワイン独特の内容は少なく、どちらかというとワイン一般の内容になっているので、これまでの知識がかなり活かせます。これからワインを勉強する方は、この章の知識はどこでも役立つと思います。

出題数は9問で、他の分野よりも多く配分されており、内容も捻った問題は無いので、1問ミス~満点でクリアしたいところです。

テキスト全般から出ますが、”このテーマは好きっぽいな”というのがいくつかあるので、参考にしてください!

ワインの醸造:難易度(低)、優先度(高)

どうやらここから2問出るようです。P125の果実の成分組成から、各タイプの醸造プロセスまで範囲は広範です。

しかし、どうやら出やすいポイントがありそうなので、下記の3つは外さないようにしましょう。

  • 果実の組成成分(構成要素と比率)

  • オレンジワイン関連(醸造法・別名)

  • スパークリングワインの製法(醸造工程・○○方式)

私も2級の時も3級の時も、「オレンジワイン」関連問題は数問出ました。また、「セニア方式」も好きそうで、スパークリングの製法関連の問題で、異なるものとして選ばせる問題も出ました。

発酵:難易度(低)、優先度(高)

ここも2問出るようです。

頻出問題は、マロラティック発酵関連。

P.142のマロラティック発酵の条件は必ず覚えましょう。

  • ワインの温度=20℃前後

  • pH=3.0~3.8

  • 亜硫酸=アルコール発酵終了後に添加しない

  • アルコール度数=13%以下

  • 容器は満量にするなど嫌気的な状態を作る

上記を部分的に変えて、間違ってるのはどれか、といった問題になります。

それ以外では、発酵の仕組み(糖分→エチルアルコール+炭酸ガス)や発酵が酵母によって行われることを発見した人(ルイ・パストゥール)、亜硫酸に頼らずにワインの個性を与える技術(P.144)など。

このあたりはボーナス問題ですね。

ワインの醸造技術:難易度(低)、優先度(高)

ここから1問です。

用語の理解を問われる問題が出ますので、各用語の内容を覚えましょう。

私の時はセニエ法に関する問題が出ました。セニエ法はよく目にするので、たぶん出やすいのだと思います。

ワインの熟成:難易度(低)、優先度(高)

ここらも1問です。

あまり問題のバリエーションが無いと予想しています。

まず頻出と思われるののは、樽熟成のフランス語「エルバージュ」を解答させる問題。
さらに、樽熟成が酸化的熟成で、複雑味、円熟味、芳香を与えることを理解しておきましょう。
あとは瓶熟成の適切な温度でしょうか。(15℃

ワインの貯蔵容器:難易度(低)、優先度(高)

P.153右上の樽の種類と容量は覚えましょう。特に、シャンパーニュ、ブルゴーニュのピエス(容量が違うので注意!)、ボルドーのバリックは必須。

そのあと、ステンレスタンクの特徴も覚えておきましょう。
ただ、これは樽とステンレス、という真逆の物性を考えればそんなに難しくはないですね。

  • 樽=酸素を通して、樽自体に”香りや味わい”がある

  • ステンレス=密閉性が高く、無味無臭、環境管理しやすい

ワインの瓶、栓:難易度(低)、優先度(高)

1問出ますが、問題の幅は狭そう。

  • 長期熟成に適切な容器は?=色付きのガラス瓶

  • 長期熟成に向かないコルクは?=樹脂コルク

  • スクリューキャップの名前は?=スティルバン

これくらいでしょう。

ワインのオフフレーバー:難易度(低)、優先度(高)

1問出ますが、これも問題の幅は狭そう。
まずは基本中の基本、ブショネの物質=TCA(トリクロロアニソール)は必須。

次に、オフフレーバーの香りと化学物質の関係を覚えましょう。

  • 4ーヴィニルフェノール=バンソウコウ臭

  • 4ーヴィニルグアイヤコール=カーネーション臭

  • 4ーエチルフェノール=馬小屋臭

  • 4ーエチルグアイヤコール=燻製臭

一見、覚えにくそうなのですが、ヴィニルorエチル、フェノールorグアイヤコールの組み合わせなので、覚えやすいです。

まず、ヴィニル。日常用語だとビニールなので、プラ系の物質を想像してください。
なので、素材がビニールっぽいバンソウコウ、プラ造花のカーネーションと覚えます。
そのうえで、フェノールは水性絵の具のような臭いで、消毒液を連想するので、4ーヴィニルフェノール=バンソウコウ。あとは消去法でカーネーションです。

エチル、つまりヴィニルじゃない方は自然の臭い=馬小屋か燻製と覚えます。
そのうち、グアイヤコールのコール=石炭から、焼けた臭いを連想して、4ーエチルグアイヤコール=燻製臭です。あとは消去法で馬小屋臭。

醸造のCBT形式練習問題


醸造分野で全49問作りました。そこから本番と同じ9問が出題される本格仕様です。

力作なので是非ご活用ください!

画面の雰囲気も本番に近いので、良い練習になると思います!

※定期的に内容を見直してリンク先のURLを変更しますので、ブックマーク当はこのnote記事にお願いします。

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