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日本ワイン検定2級・3級共通必勝勉強法④栽培編:CBT練習問題付き
今回は、テキスト第4章「栽培」です。
最近、マスカット・ベイリーAのワインを購入しました。日本ワイン検定を勉強してると、ワインのストーリーが見えてきて、楽しいです。
私はワイン初心者で、ワインエキスパート試験も未受験ですが、日本ワイン検定3級の勉強から初めて、3級が50問中44問正解、2級が45問正解で合格できました!(意外と難しかった・・)
私は東大の工学修士という理系人間なのですが、試験を俯瞰的に分析して効率的に攻略することが得意です。この特技を生かして、日本ワインの攻略法を皆さんに共有します!
これから日本ワイン検定の筆記試験を受験される方には、是非、読んでいただきたいです!
また、ワイン検定は2級と3級は出題範囲の分布が少し違うだけで、問題はほぼ同じなので、3級を受験される方もこのシリーズを参考にされてください。
試験全体の攻略から、分野別解説まで、こちらのマガジンにまとめています。
日本ワイン検定を受験する上で、公式テキストは必須です!これだけは手元に用意してください!!
テキストが用意できたら、テキストに沿ってこちらの構成で学んでいきましょう!
「栽培」の学び方
「栽培」は公式テキストP95~P122で、コラムが多いこともあり、覚える内容はそこまで多くありません。
出題数は8問で、各節から1問ずつ出ますが、大まかには品種関連と、文字通りブドウの一般的な栽培に関する問題に分かれます。
ブドウの一般的な栽培に関する問題は他の試験でも出る基礎知識+αで、出題される内容はある程度絞ることができるので、確実に得点したいところ。
一方、品種については、簡単な問題がメインではあるものの、細かい質問が出る可能性があるので、出題によって1,2問落としても大丈夫だと思います。
ブドウ概論:難易度(低)、優先度(低)
次の「ブドウの分類」のどちらかから1問出題されるのでは、と予想しています。
ここは数字を覚えておきましょう。
人類がブドウを作物として利用し始めた年代
萌芽の気温=10℃
開花から収穫までの期間=100日間
ブドウ樹の植え替えサイクル=約30~35年
ブドウの分類:難易度(中)、優先度(高)
ブドウの分類は私が受験した時も2級、3級ともに出たのでしっかりと覚えたい範囲です。
P99右下の樹形図を覚えましょう。
ヨーロッパ系かアメリカ系か
ヨーロッパ系の中で東洋系、西洋系、黒海系か
ここの攻略法です。
ワインで実際によく出会う品種(カベソー、ピノ・ノワール等)はヨーロッパ系の西洋系。なので、西洋系を選べ、は簡単すぎるので出ないと想定しています。(出ても分かると思います)
アメリカ系はアメリカの地名(ナイアガラ、ポートランド)+アジロンダック、と覚えましょう。
問題は、黒海系と東洋系。雰囲気なんですが、東洋系はシャスラとかアレキサンドリアとか竜眼とか、ちょっとオリエンタルな雰囲気のネーミングです(笑)
一方、黒海系はフルミントを除けば、ヨーロッパ系言語の雰囲気になります(笑)
冗談みたいですが、私はこれで覚えました!
この分野の出題には、テキストには直接書かれていませんが、巨峰については、知っておいた方が良いです。
巨峰はヨーロッパ系とアメリカ系の交配なので東アジア系ではない
ブドウ品種概要:難易度(中)、優先度(高)
テキストに掲載されている各品種の特徴について問われる問題が主です。それ以外に、日本の品種でO.I.Vに登録されている品種を解答させる問題もでます。
日本の品種でO.I.Vに登録されている品種はこちら。必ず覚えましょう。
甲州
マスカット・ベーリーA
山幸
品種の特徴は、2パターンあります。主要な土地から品種が問われるケースと、品種から標高440mでの成熟期が問われるケースです。
成熟期は覚えるのが細かいので、私はほぼ捨てました。なんとなく、カベソーとかのタンニン強めの品種は遅め(10月中旬~下旬)、白ブドウは早め(9月上旬~中旬)とだけ覚えました。
日本ワイン検定を受験される方は、ワインエキスパート試験を合格してる方も多いので、品種については楽勝ではないでしょうか。
接木と台木:難易度(低)、優先度(高)
接木については、時期(冬)と方式について聞かれます。
接木の方式と概要を覚えましょう。テキストの継いだ写真と一緒に覚えるのをオススメします。
英式鞍継ぎ法=N字やW字で継ぐ
オメガ型=U字型で継ぐ
くわ型=テキストに詳細記載なし
接木の方式の問題では、選択肢に架空(?)の方式名が出てきて、案外ややこしいです。U字型とかスクリュー型とか。スクリューは明らかに無いですが、U字型はオメガ型の説明分中に言葉としては出てくるものの、U字型は方式名では無いので要注意です。
台木は、台木に使われる品種と使われない品種の両方が聞かれます。
台木として使われる品種には、「ヴィ」は無くて、「パ」とか「ぺ」とか「ベ」が入ってる、と覚えておけばよいかと思います。
また、「グローワール台」も単語として覚えておきましょう。
ブドウ樹の仕立て方:難易度(低)、優先度(高)
オーソドックスに垣根仕立て、棒仕立て、株仕立てそれぞれの特徴を覚えてばOKです。サービス問題なので確実に正解したいです。
ブドウの生育と収穫:難易度(低)、優先度(高)
テキストP115-117の文章から万遍なく出題される印象です。単語としては、下記の意味合いを覚えておきましょう。
キャノピー・マネージメント=微気象の改善
イソブチルメトキシピラジン(IBMP)=ブドウが成熟すると減る欠陥臭
3-MH=収穫の目安の一つで柑橘系の香りの前駆体
グローリー法=収穫の目安の一つで分光光度計による分析
これ以外には、収穫時期の判断目安(着色の度合い、糖度の酸味のバランス、ポリフェノールの量)に関する問題も出ます。
育種方法・交配と交雑:難易度(中)、優先度(中)
交配・交雑の組み合わせが問われます。品種→組み合わせ、組み合わせ→品種の両パターンあります。テキストでは文章の中に書かれてしまってるので、こちらに再整理しておきます。
ケルナー=リースリング X トロリンガー
ミュラー・トゥルガウ=リースリング X マドレーヌ・ロワイヤル
シャルドネ=グーエブラン X ピノ・ノワール
カベルネ・ソーヴィニオン=カベルネ・フラン X ソーヴィニヨン・ブラン
ブドウの病害と虫害:難易度(易)、優先度(中)
まずはカビ系のベト病、ウドンコ病、褐斑病、晩腐病の特徴は覚えておきましょう。
カビじゃないものは?という問題も出ます。カビ系はすべて「○○病」。ウイルス系と虫害はカタカナのみ、という法則があります。虫害はフィロキセラ以外はいかにも虫っぽい名前なので、簡単だと思います。
なぜかベト病の菌が生育を停止する気温(30℃以上)は出やすいみたいなので、必ず覚えておきましょう。
最近の農法:難易度(低)、優先度(高)
主にサステナブル農法とビオデナミ農法について出ます。
ビオデナミ農法=ルドルフ・シュタイナーが提唱した”自然の摂理”や天体の動きなどオカルトっぽいやつ
サステナブル農法=オーガニック農法よりも緩くしたもので、最低限なら農薬を使ってもよいやつ
サステナブル農法について覚えておいて、それよりも厳しいのはオーガニック農法、オカルトっぽいのはビオデナミ農法、です。
栽培のCBT形式練習問題
栽培分野で全73問作りました。そこから本番と同じ出題数が出題される本格仕様です。
有料になりますが、力作なので是非ご活用ください!
産地分野の練習問題はこちら。
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