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日本ワイン検定2級:テイスティングに自信が無い私のテイスティング試験攻略方法と裏技

先日、日本ワイン検定2級のテイスティング試験を受験して、合格することができました!2025年のテイスティング試験の日程も発表されましたね。

私はワインをちゃんと飲み始めたのはこの1年から半年くらいなので、この試験のようなブラインドテイスティングは全く自信がありません・・・

試験に向けて、一通りの品種の日本ワインをボトルで買って飲む、という王道(だがお金がかかる・・)のやり方で対策を進めました。が、最終的にはお金をかけない方法もみつけちゃいました。

その経験を経て、いろいろと攻略方法を考えてみました!
(この記事では、オススメワインもたくさん掲載しています)

出題形式

まず出題形式を見てみましょう。

こちらの記事も見ていただくとより理解できますが、試験は赤と白の1種類ずつを当てる、というもの。
選択肢もシンプルで、白は甲州かシャルドネ、赤はマスカットベーリーA(以下MBA)かメルロです。
正答率50%以上で合格なので、どちらか片方を当てればよい、という試験です。

この試験の難しさは、シャルドネとメルロも日本ワインのものが出題される、という点かと思います。(日本のシャルドネはすっきり系で甲州に近い)

例えば、ブルゴーニュのモンラッシェやカリフォルニアのキスラーといったワインと、日本ワインの甲州の比較だったら、味の濃厚さや複雑さとシンプルさの比較ですぐ分かると思うんです。ボルドーのメルロもしかり。

しかし、この試験では両方日本ワインですので、日本ワインのシャルドネ・メルロをちゃんと理解する必要があると思いました。

まず4種類を飲んでみた

日本ワイン検定は日本ワインを応援するための資格、と考えて、日本ワインだけで一人で10本以上飲みました・・

一通り飲んで、思ったことはこちら。

  • 一通り飲めばなんとなく特徴は分かるが・・・

    • 白の場合:

      • 甲州はすっきり&キリっとした酸味

      • シャルドネは複雑さやフルーティーさ

    • 赤の場合:

      • MBAはイチゴの香り、タンニン弱め、軽め、色が紫

      • メルロはMBAよりもタンニン強め、重め、色が濃い赤

  • 白は、シャルドネっぽい甲州、甲州っぽいシャルドネがある

  • 赤は、MBAの香りと味はかなり特徴的(さすがに分かる)、色も独特

  • 意外と日本ワインのメルロ単一ワインが少ない

という感じ。そこから出た結論は・・・

ステップ1:MBAを分かるようにする

MBAはとにかく分かりやすいと思いました。

あのイチゴジャムのような甘い香りと味はかなり独特で、メルロと間違うことはさすがに無いだろう(私個人の感覚です)と思います。

この試験は1問でも正解すれば合格なので、MBAを確実に分かるようにするだけでも合格の可能性はグッと上がります。

特徴がわかりやすいので、1本飲むだけでもMBAの特徴は身に着くのではないでしょうか。ちなみに私はMBAはちょっと苦手です・・・。

私が飲んだものでMBAの特徴が分かりやすいと思ったのは、こちら。石蔵和飲はかなり分かりやすいと思います。

次の穂坂MBAコールドマセレーションは、近所の東急ストアのワインコーナーに売ってました。入手性◎、値段◎です。石蔵和飲よりはマイルドですが、しっかりMBAの特徴が感じられます。

MBAを飲んだら、比較としてメルロも飲まないといけません。
しかし、これが意外と難しい。

おそらく、王道はこの2本だと思います。

これらでも良いのですが、ちょっと高い。別の良い方法も発見したので、後ろで書きたいと思います。

ステップ2:甲州の特徴を知る

MBAの次は甲州。甲州はMBAに比べるとハードルがぐっと下がりますね。

なんといっても、日本の食事と合う。家の食事とも合いますし、外食でもいろいろと合わせやすいワインだと思います。甲州は日常飲むワインとして楽しめるので、いいですね。

端的に特徴を表現すると、キリっとした酸で、あまり雑味がなくてスッキリ飲める、といった、シンプルの美学、みたいなワインだと思いました。言い換えると、目立った特徴が無いのが甲州の特徴になってきます。

ワインとしては美味しくて楽しいのですが、ブラインドテイスティングとして考えると難しいですよね。

単体の個性でソレと分かるMBAと違い、甲州は日本ワインのシャルドネとの比較で見分ける必要があると思いました。

とはいえ、甲州を飲まずには始まりません。私が飲んで甲州らしくおいしかったのは、2,000円未満ではこのあたり。

ワンランク上げると、グレイス甲州は美味しかったです。

各品種1本ずつ飲んでおけば、赤白どちらか一つは当てられるんじゃないかと思いますが、テイスティング試験は頻繁に開催されているわけでもなく、定員も少ない状況。

1発で確実に合格したいので、さらに完璧に準備するための応用編&裏技も考えてみました。(私が実践したことです。)


ステップ3:メルロとシャルドネをどうするか?

日本ワインのメルロとシャルドネも飲んでおきたいところですが、上で紹介したように、銘柄が限られるうえに、やや高いです。

国際品種だけに、メルロとシャルドネにお金を出すなら、正直なところ同じ値段でもっとおいしいワインが頭に浮かんできてしまいます。

そこでいろいろ探して、長野県池田町のふるさと納税にたどり着きました!

なんとシャトーメルシャンの安曇野メルロ&安曇野シャルドネセットが用意されています!

長野県池田町のふるさと納税(ANA)

私の場合、納税後3週間ほどでワインが到着しました。

安曇野メルロと安曇野シャルドネは一般の小売では販売されていないレアモノですが、31,000円のふるさと納税の返礼品なので、価値アリではないでしょうか。

安曇野メルロはとても美味しかったです。安曇野シャルドネは、シャルドネとしては複雑さやボディがちょっと物足りない(つまり、甲州に近づく)ですが、普通に飲める美味しい部類かと思います。

日本ワインが飲めるお店(東京)

家で飲む以外にもお店でグラスで飲めるとコスパの良さそうです。ですが、なかなか日本ワインが複数置いているお店も珍しいのではないでしょうか。

私が良く行くこちらのお店が、日本ワインの甲州、シャルドネ、MBAをグラスで提供している(2024年12月現在)のでオススメです。

ランチがオススメで、海鮮丼(竹)1,380円がお気に入りです(笑)甲州との相性もばっちりなので、ぜひ。

ステップ4:テイスティング試験対策セットは活用すべきか?

今回、試験準備として日本ワイン検定公式のテイスティング試験対策セットを購入しました。Aは売り切れだったので、Bを購入しました。

このセット、赤と白が3種類ずつ50mlの小瓶に分けられており、紙の解答が同封されています。紙の解答は赤白別で2枚に分かれていて、上から3つ分のワインの説明があります。

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