2021年の振り返りといろいろ
どうも、ベテランです。
2021年、私にとってはプライベート面で大波乱続出の年となりました。
とりあえず、プライベート面はさておきまして、お仕事全般についての振り返りをざっくりとしてみたいと思います。
本業の振り返りと現状
今の仕事の体制
現在私は、完全リモートワークでWeb制作会社でチーフデザイナーをしています。チーフと言っても、新人さんやバイトさんが実はいなくなりまして、結局は一人デザイナーと言っても過言ではないので頭の3文字はなくてもいいかも知れないと思っています。
なお、完全リモートなのはコロナ全く関係ありません。
ただ会社が遠いのと、私がもともと副業でデザインワークをしていたこともあり、自腹で機材一式とネット環境類を揃えられるということから、入社の条件として会社側から提示してもらったというだけです。打合せや取材時には車を1時間2時間走らせて現地へ向かってますよ(こちらも自腹っ
そんなこんなで、仕事している体制的には「普通のフリーランスデザイナーと何ら変わりない生活」な気もしてきました。給料として毎月定額を頂いておりますが、業務過多で残業になっても、取材が早朝から夜間までになっても、そこ変動一切ありません。もちろんボーナスもありません。
機材が壊れたら多分自腹で購入ですので、月収普通に2ヶ月分吹っ飛びます(そんな高額で契約頂いてなかったりなので
ますます、フリーランス疑惑が持ち上がってきますが、社会保険に入れているので多分会社員なのでしょう。
本業の仕事内容
業務内容と言えば、Webのお仕事が8割、その他紙もの系やら動画やらとなりますが、Webに関しては「ワイヤー引き〜デザイン作成」までが主な担当部分となります。というのも、アルバイトやパート契約、外部の方まで・・・『コーダー』のメンバーはいるんです。
デザイナーがいないというだけで。ちょっと変わった環境かも知れません。
その他、Webで言うと「ノーコードの場合はまるごと全部作成」というのもあります。ノーコードでの場合はWixやSTUDIO等のオンラインサービスの場合から、wordpressのプラグインであるElementorやSnowMonkeyなどを使っての場合まであります。
今の所、私的にはElementorが一番肌に合っているのでこれでの依頼だとありがたいところではあるのですが、実は意外とノーコードなのにコードを書く場面が多々あったりするので謎なプラグインです。
紙媒体や動画に関しては、ほぼ丸投げ状態。
(Webでもデザインに入る段階ではほぼ丸投げではあるのですが)
あとは、お客様から謎の依頼が入るとそのまま私へ相談となります。
というのも、経営者より私のほうが社会人経験も長く、さらに零細〜中小〜それなりの大企業までいくつか経験してきたというのもあり、業界内ではどうしているかや、人材登用や外部企業との交渉から、外注フリーランスとの交渉までなれているということで・・・あ、これも丸投げか。
そんなこんなで、何でも屋となりつつありなかなか大変ではあります。
今後の体制がどうなるかわかりませんが、果たして私はどこまでついていけるのやら?
副業の振り返りと現状
副業の体制ってこんな感じでやってます
さて副業です。
もともと、前職時代から「腕がなまっては困る」ということでやっていた副業ですが、以前は収入も同年代女性たちと比較してもそれなりにあったということもあり、年間20万円以下に抑えるために「ほぼボランティア、機材やその他の経費と差し引けば赤字」状態でもお引き受けしてきていた(=儲けが出ないようにコントロール)のを、本格始動させたのが2年前。
見込んでいたイベント系のお仕事が全てコロナで吹っ飛び、想定年収の6割が皮算用で終わったにもかかわらず、その前年度がボランティア価格でやっていたことと開業届を出していたわけでもなかったため、一切の補助金ももらえず・・・経費を差し引けば全然3桁万円には程遠い状態でした。
そして2021年。
未経験からではないのと、何年もほぼボランティアでお手伝いし続けてきたデザイン制作物が意外と知られていたというおかげか「○○のデザインを作った人が個人で仕事を始めたらしい」という口コミも広まったらしく、いくつかオフ環境でお仕事が来始めました。
種まきだけで6、7年かかってますし、口コミが広がるのにも2年かかってます。
オンラインを通じて知り合った方のお手伝いなどもぼちぼちさせて頂いてます。いろんな会社さんがいるけど、どこのディレクターさんも似たような感じなのだなぁ・・・特に代理店さんが厳しいなぁ、なんて思ったりも・・・。
なおちょこっとだけですが、私はCF(クリエイターズ・ファクトリー)の卒業生でもありまして、こちらでこっそりとたまーにお手伝いさせて頂いてたりもします。何か講座開催させて頂くかも知れないです。
CF(クリエイターズ・ファクトリー)
https://creators-factory.com/
Webのクラウド系は登録してますが、内容を全く読まない方からのご相談の対応が9割で難儀したので、あまり力を入れるつもりはありません。もし発見した人がいたら結構ラッキー価格で出してますのでぜひご相談ください。(手数料引かれるので旨味はほぼないですし)。
なお、「駆け出し・新人の方向けのデザインフィードバック」「デザイナーとしてのご相談」というのもやってたりします。
探してください(笑 ←ぁ
どんなお仕事やってきたの?
去年は個人請けでは何の仕事が一番多かったかと言うと、やはり「Webサイト」と「ロゴデザイン」のお仕事が一番多かったです。
「紙媒体デザインと動画」で売りを話しているんですが、なぜか来るお話が上記の2分野が大半。
ロゴはそれほど得意とは言えないので断ろうとしたことも何度かありましたが、それでも!と仰って頂いています(低クオリティのものをご提供するわけにもいかないので毎回産みの苦しみでやっているのですが)。
専門でやってきた方ではなく私へご依頼頂けている謎。
もしかしたら、近場のデザイン会社さんがロゴを引き受けてないのかしら?もしくは私より激高いんじゃ・・・と訝しんでしまうところです(値段はあるかも知れないので今年からは考慮しよう)。
動画もいくつかご依頼頂くものの、やはり件数が少ない。
動画に比べるとWebサイトのご相談が一番多いというのは、実は地域的なのか、個人店舗や零細企業が多く、まだWebサイトなんて持ってないし作るにしても数万円程度しか出せないし毎年サーバー代みたいなものまで払えないから結局持たないまま・・・という会社さんなどが「コロナのためのIT補助金」を使うパターンで続々サイトを作り、その余波が来た模様。
もちろん、私のところでは個人なので補助金申請がらみのものはお引受けできないのですが、ご依頼側も補助金対象にならずに制作会社には案件いっぱいで断られたという方からのご依頼もあったので、何が転ぶかわかりません。
動画広告や商材撮影も補助金の対象にしてください、いやほんと。
なお、Webのお仕事ではまるごと作成のため、個人のエンジニアやコーダーさんに協力を依頼しての制作だったり、紙媒体の作成やロゴの依頼も意外とあり、さらにコロナでストップしていたイベント関連のものが復活したりと、ご指名でのお仕事も頂けたのはよかったのですが、もともとがボランティア価格で引き受けていたというマイナス風評もあり・・・価格交渉の面で難航した部分も大きかったです。
「ぼんやりした内容でも、きちんと提案もしてくれて、さらに激安で高レベルのデザインを作ってくれる凄い人」
という、余計な尾ひれがついた状態での口コミとなってしまったと後で人づてで聞きましたが、口コミの力は侮れません。ほんと怖いです。
タダでさえ全国的にも価格帯が低めのところに、個人であることでさらに根切りがついてくるという、商売の難しさも身を持って体験しました。
あとは、2020年に中止だったイベント系がいくつか復活して、そこのデザイン担当をさせて頂いたりもありました。イベントもの大好きです。
紙媒体もまるごとでさせて頂いたりと、結構売上の比率的には高かった・・・ありがたやー。
1年、完全赤字だったのですがあれがなかったらこのお仕事来てなかったもんなー。何がどう転ぶかわかりません。
ちなみにどのくらいの売上か?
一応、額についてはナイショにしておきますが、前年度が見込みからほぼ遠い額しか稼げていなかったということもあり、今年は対前年の5倍くらいの売上になりました。
「このくらいの売上があると嬉しいな〜」
なんて思っていた額よりは売上があがりました。これでもディスカウントを入れてなので、もしかすると交渉された値引きをしなかったり、もっと全国的な価格で交渉していたらさらに売上はあったかも知れません。
とは言え、まだ本業側(新卒価格!)と比較して、「フリー1本でやっていくぞ!」なんてのは勇み足といった感じで、私的にはこれでフリーランスをしていく自信は全くありません。
何にしても、大黒柱でもある私、収入が途切れるとジエンドなのです。
夫がいて、万が一の場合でも・・・なんて環境ではない独り身の寂しさよ。
今年は調整しながらやっていきたいとは思っていますが、フリーランスのみでやっていくならこ2.5倍程度の売上は必要だなぁと思ってます。
大人3人の生活がありますもので・・・。
姉さん事件です
そして改めて「個人って大変」と思ったのが、年末に起こった事件です。
とあるご依頼、既にWebサイトの納品も終わり稼働していて、色々手を入れていくに当たっては従来使っている別の事業の会社(SEO専門業者)に依頼するという話しまでは聞いていたものです。運用を他会社に任せようとしているのか、それとも・・・?と内容を詰めたにも関わらず不明のママ。
保守代金は頂いていませんでしたので、サーバーを代行して「預かり」状態でお待ちしていました。
とりあえずそのまま数ヶ月が経ち、ある日唐突に全く見知らぬ制作会社から「データベースの設置依頼」が。
慌ててクライアントに確認したところ、その制作会社が特にクライアントにデータの著作権やサーバーの所有権など確認もせず、サーバー内のWebサイトデータを引っこ抜いて仕様変更のリニューアルをしていたことが判明。
クライアントから依頼を請けたSEO業者が、懇意にしている制作会社に私の知らない間に指示して作業をしていたと。
いや色々ダメでしょう。
少なくともSEO会社も制作会社も、Web業界にいる方々なわけです。
クライアントが何も知らずに依頼したとしても、最低限の確認は行うべきことだと思うのですが、何も確認しないどころか私名義のサーバーからデータを持っていき、あろうことかその後も私のサーバーを使うつもりだったということ。
クライアントは「作業をする人ならどこの会社の誰にいつのタイミングで頼んでも同じ」と認識していたようです。
今回の作業はこの制作会社に依頼したけれど、思ったより高かったのでその後の修正等に関しては私にまた戻すつもりだったと言われたときは頭がくらくらしました。確かにこの仕様変更作業だけで私が1からコンセプトつきで構築して納品したWebサイトとほぼ同額の請求になっていたようなので、高く感じたことでし
制作会社側も何も説明せずに作業をホイホイと引き受けた模様で、仕事自体まるごと今後も引き受けるつもりの認識。
ょう。
なぜ私がこの件でのけものになっていたかというと、「サーバー代行」については契約書をお出ししていたものの、クライアントが説明内容をわからず「わかりました」と回答し印を押し、さらに一切読んでいなかったこと。
あと、この仕様変更の依頼が、クライアントが別件でSEO会社と打合せをしているときに「世間話」で出て、その場で契約する印鑑を突いてしまっていたこと。私の知らないところで、です。
SEO会社も「自分は関わってないので知りません、クライアントが勝手にやったことなので」で通せると思っているのはなかなか業が深い・・・。
できればお付き合いしたくない方々です。
せめてことをすすめる前に私に一声かけてくれていればと残念でなりません。
緊急事態なので、クライアントと制作会社も交えて話し合いをさせて欲しい旨を伝えましたが、話し合いの場に出てきたのはSEO会社の担当者のみ。
結局うまく伝わらず、それならこちらも手を引くので「著作権に関しての買取」を申し出るも、この部分も全く通じず。
百歩譲って「著作権はデザイン部分のみの二次利用料のみ」まで下がるも、まだ回答きていない状況でした。
サーバーはSEO会社側で契約しているところに乗り換えたいとの事で、おそらくこの案件自体をまるごとかっさらう気満々。更新についても、やりとりができるので制作会社を指名したいとのことで・・・。
結局、著作権に関しての認識は間違えていると、今後別の会社を使った際にも大変になりますのでと、クライアントに説明をできるだけやって私がフェードアウトするということで手打ちになりました。
なお、デザインを作成したという部分での実績公開と、完全にデザインも触る場合には元のイラストやパーツを一切使わないこと、と念押ししておきましたが、果たして・・・(ケチがついたので実績公開しないけど!
そして、おそらく色々案件をくださっていたクライアントを1件失いました。なかなかにしおしおですがこれもいい体験(?)。
ブラックな事項でも個人相手だと気にせずやっちゃう会社さんは結構いるんだなと怖いことも身を持って知りました。
ほんと、引き継ぎのお仕事は「念押し確認してから」ですぞ。
2022年への豊富
とまぁ、なんとか厳しいながらも順調?にはなってますが、売上のみを考えると独り立ちにはまだまだ厳しい状況。
今後の販路をどうやっていくか、戦略として考えていく必要もあります。
このまま、ベースの会社員の給与を保ったままやっていけるのか(会社からの丸投げ度合いがどんどん上がってるのに給与はそのまま)というところ、プライベートの介護の問題も考慮しないといけないこと、もう色々ありすぎて頭も痛いところです。
あと、そろそろメインのMacもいつ壊れるかってことを考慮しながらやっていく時期にも差し掛かってきました。サブもWin機もあるし、データはNASにもバックアップも取ってますが、それでも何かあると中断するわけですし。
そんなこんなで、とりあえず今年の目標は「本業と同額を目標」に副業ができる目処が立てば独立(本業の紙のお仕事は依頼されそうな・・・)!という前提で、多分転職か退職か、春頃目処に再度考えてみようかなって思ってます。