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ストックフォト・イラストのお話
どうも、ベテデザです。
ちょっと前までは、イラストや写真はイラストレーターさんやカメラマンなど「その道のプロ」にオーダーメイドで「適切な場所に適切な素材」となるよう、綿密に設計された上で制作され、計算づくで精度の高いデザインを作ることが重要視されていたのですが、最近特にいろんな制作物を作る際に「アリモノ」と呼ばれる「素材サイトにあるものから選んできて作る」方式が定着しつつあるように感じています。
恐らく、オーダーメイドだと【①予算が足りない②少し時間がかかる】というのもあるかも知れません。なるべくサクッと低予算で!のニーズのお仕事となると、ストックフォトやストックイラストを用いるほうが安価で早いです。
た・だ・し。
あくまでも「場面にあった素材」がサービスにあり、なおかつ「それを見つけられる」場合で、さらにクライアントがそれで納得いくかどうか、という部分も大きく関わってきます。
「ん〜、この写真のモデルさん、もう少し横向きに」
とか
「この写真のコーヒーカップ、うちで使ってるのと違うから似た感じの入れ物に」
とかは、素材サイトのものでは対応できません。この場合はクライアントさんに相談で、素材を妥協するか、予算を上げて1から素材を作るかのどちらかしかありません。
ストック●●を作る側ってどうよ?
さて。そんなこんなで「ストック●●」の素材提供サービスの「提供側」へ登録して稼ごう!ということも一般的に聞こえてくるようになりました。
既に10年前からスタートした(サービス当初だったので見つけてもらいやすかった)方と比べて、後発組は今ひとつ稼ぎが悪いとも聞いています。また、サービス開始当初はそのサービスも登録素材の獲得が必死ですから、ダウンロードや登録に対しての報酬割合も比較的高めだったりするのに対して、安定してくれば当然ながら運営費もかかるでしょうし、そこまで投資しなくても投稿があつまることから、登録クリエイターへの報酬は当然ながら低くなります。
それでも、100個200個と大量に投稿していれば、どんな人でもある程度は多少のお小遣い稼ぎにはなっているとのことです。
では、投稿クリエイターになるためのコツ、注意点などを記載しておきます。
そのサイトの規約は必ず読むこと
規約、ありますよね?登録時なのか投稿時なのかはわかりませんが、とにかくめちゃくちゃ読んでいると頭が痛くなるような、一面文字が並んでいる規約というか契約というかそんなもの。
これ、読まずに登録している人も結構いるようですが、絶対読んで下さい。
読まずに投稿は絶対ダメです。なぜなら、規約違反をした場合は著作が全て無になったり、報酬自体もゼロになったりというペナルティも場合によってはありえる可能性があるからです。
例えば、「著作権の所在」なんてものは一番読むべき箇所です。
<例>
・写真AC・イラストAC
→著作権はACの会社側に移ります。
・Adobe StockやPIXTAなど
→著作権は投稿者側に残りますが、撮影した写真やイラストの中身の権利などについて問題があった場合はその著作保持者(投稿者)が責任を持ちます
そう、一番報酬を得やすいと噂の●●ACさんは、実は著作権も渡してしまうことになるんですね。これがいいかどうかはそのクリエイターさんの考え方次第です。
著作権が自分に残ると言っても、写真であれば被写体の著作は被写体にありますので、その許諾を得て撮影した素材でないとアップしてはマズイです。イラストも、何かの商品をイラスト化した場合はその商品の著作権や意匠権等を所持している企業や個人の許諾を得ずに、●●のイラストと分かるような絵を描いてアップしてしまうと、これまた著作権違反ということになります。
この著作権問題は必ずクリアにした上でクリエイター活動を行うのは必須問題だったりします。
規約を読まずにいると・・・
さて、昨今気になっていたのですが、上の「規約を読まない」もしくは「理解できないのにアップしている」人がちょいちょい問題を引き起こしています。
クリエイター側であれば、AC系のサイトへ素材提供した場合は「著作」が写ってしまうことを了承しているので、その他のサイトへの素材提供ができなくなります。なぜなら、その他のサイトの規約が「著作権等のすべての権利をクリエイター自身が所有している素材のみアップ可能」となっているからです。
どちらか一つでも読み落としていればアウトということになってしまいます。
さらに、その素材を使う側も同様に規約を読む必要があります。
たとえば、PIXTAなんかは「素材のダウンロードした人が使う場合のみ」に使用権が認められるという仕組みなので、お客様に最終納品する制作物に使う素材は、制作会社やクリエイター側がダウンロードしたものを使用することができないのです。(お客様に素材ダウンロードと決裁をしてもらった上で素材提供してもらう方法しか取れない)
逆に、Adobe Stockは「クライアントの制作物に使用しても良い」となっています。が、あくまでも制作依頼されている場合のみだったのではないかと思います(たまに変わるのであやふやです)
まぁつまり、そんなこんなでして。
素材サイトへアップするのは自分が作ったものだからどれをアップしてもOK!というわけでもない上、お金を払ってDLしたんだからどう使ってもOK!ということもないのです。
それだけ著作権って難しいのです・・・。
なお、いろんなまとめは様々なブロガーさんもまとめていると思いますが、上に記載したように「たまに規約内容が変わる」ことがあります。
公式ブログならまだしも、個人の方が書いたものを信用するのではなく、それぞれ使う際に公式サイトの規約部分をしっかり読み込んでから活用していくほうが安全でしょう。
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