見出し画像

【クソ中国人!】久保建英 激昂の理由

動画はこちら(↑)から。以下、文章でも解説します。

試合中の口論とその経緯

2025年2月23日に行われたラ・リーガ第25節レアル・ソシエダ対レガネス戦の後半、レアル・ソシエダの久保建英選手がペナルティエリア内で倒れた場面で、相手MFレナト・タピア選手と言い合いになるシーンがありました。久保選手はドリブルでエリア内に侵入し、レガネスのタピア選手のスライディングを受けて転倒しましたが、主審はファウルを取らずプレー続行を指示しました​。その直後、倒れていた久保選手に対してタピア選手が何らかの言葉を浴びせ、これに激高した久保選手が立ち上がってタピア選手に詰め寄りました​。普段は冷静な久保選手が感情をあらわにしたため場内も騒然となり、レガネスのGKマルコ・ドミトロビッチ選手が仲裁に入って久保選手を落ち着かせる場面も見られました​。主審はプレーが切れた後に両者を呼び出し、久保選手とタピア選手の双方にイエローカードを提示しています​。この警告により、久保選手は累積5枚目となって次節の古巣バルセロナ戦を出場停止となりました​(タピア選手も累積警告で次節出場停止となっています)。

タピア選手の発言内容と「このクソ中国人」疑惑

久保選手がこれほど激しく怒った原因となったタピア選手の発言について、試合後にスペイン現地メディアやSNS上で大きな注目が集まりました。スペインの試合中継でも「久保が怒りを爆発させたのは、反則の不問そのものではなく、倒れている間にタピアに何か言われたからだ」と報じられており​、実際に何が言われたのか推測が飛び交いました。現地の主要スポーツ紙やニュースサイトでは具体的な発言内容までは明かされていませんが、一部のジャーナリストやファンの間で「タピアが久保に対して『このクソ中国人』と発言したのではないか(スペイン語で「チーノ・デ・ミエルダ(chino de mierda)」に相当)との見方が急速に広まりました​​。実際、日本のSNS上でも「タピアが久保に『クソ中国人』と二度にわたって言ったらしい」という情報が拡散し​、「久保があれほど激怒するとは、よほど酷いことを言われたに違いない」といった反応が多数見られました​。ただし、この発言内容は現時点ではあくまで推測や口の動きの読解に基づくものであり、公式に確認されたものではありません。スペインの大手メディアも具体的な暴言の文言までは報じておらず、真偽については引き続き検証中の段階です。

公式な声明や対応の有無

この出来事に関して、ラ・リーガやクラブから公式な声明は記事作成時点(2025年2月下旬)で出ていないようです。レアル・ソシエダの日本語公式アカウント宛てにも日本人ファンから「人種差別発言があったのならクラブとして正式に抗議してほしい」といった要請が寄せられていました​が、クラブ側は公には具体的コメントを出していません。また、スペインのスポーツメディアもこの件についてリーグが調査に乗り出したとの報道はしていません。ただし、在スペインの日本語メディアは「この発言が事実なら人種差別行為にあたる可能性があり、ラ・リーガが追加処分等の対応を取るか注目される」と伝えており​、今後の動向次第ではリーグや当事クラブ(レアル・ソシエダおよびレガネス)から何らかの発表がなされる可能性もあります。現地でもGKドミトロビッチ選手のとっさの対応ぶりが「人格者だ」と称賛される一方​、タピア選手の発言が事実であれば見過ごすべきでない問題だという指摘がファンの間で強まっています​。いずれにせよ、公的な確認や処分が下るまでは断定的な判断は避ける必要があるでしょう。

レナト・タピア選手の経歴

レナト・タピア選手はペルー・リマ出身のサッカー選手で、1995年7月28日生まれの現在29歳(2025年時点)です​。守備的ミッドフィルダー(ボランチ)やセンターバックを主なポジションとし、その献身的な守備とボール奪取力で知られます。若くしてペルーの名門スポルティング・クリスタルの下部組織に所属した後、オランダへ渡りエールディビジ(オランダ1部)のFCトゥエンテでプロキャリアをスタートさせました。その後2016年に強豪フェイエノールトへ移籍し、在籍中にエールディビジ優勝も経験しています(2016-17シーズン)。2019年にはオランダ国内での出場機会を求めてヴィレムIIに期限移籍した後、2020年夏にスペインのセルタ・デ・ビゴへと加入しました。セルタではボランチの主力として約4シーズン在籍し、ラ・リーガで100試合以上に出場しています​。2024年8月、スペイン1部に昇格したレガネスへ完全移籍し(契約は2年間と報道)​、現在はレガネスの背番号5番を背負っています。ペルー代表としても2015年のデビュー以来国の中盤を支え続けており、A代表通算80試合以上に出場(5得点)​。特に2018年のFIFAワールドカップ(ロシア大会)では36年ぶりに出場権を得たペルー代表の一員としてグループステージ全3試合に出場しました。さらに2019年のコパ・アメリカではペルー代表の主力として決勝進出に貢献(ブラジル大会準優勝)という実績も持っています​。このようにタピア選手は長年国際舞台でも活躍してきた経験豊富な選手です。

タピア選手の過去の発言や処分歴

レナト・タピア選手に関して、これまで人種差別的な発言を行ったという報道は特に確認されていません。今回疑惑が持ち上がった「クソ中国人」という暴言が事実であれば非常に深刻な問題ですが、タピア選手が過去に同様の差別発言で処分を受けたという記録は見当たりません。とはいえ、ピッチ上でのトラブルが全くなかったわけではなく、2023年2月には試合中の主審への暴言により出場停止処分を受けた前例があります。これは、当時セルタに所属していたタピア選手がリーガ戦で審判から退場を宣告された際に審判に食ってかかり、「なんて尊大なんだ(※審判に対し『プレポテンテ(尊大・横柄)』と発言)」と抗議したためとされています​。この行為に対しスペイン連盟の競技委員会は計3試合の出場停止処分(退場そのものによる1試合+暴言による追加2試合)を科しました​。当時の報道でも「タピアは審判を『尊大だ』と罵り2試合の追加出場停止を受けた」と伝えられており​、激しい気質が出る場面もあったようです。



いいなと思ったら応援しよう!

vinegar
色々な情報やノウハウをまとめて共有していきますので、もし気に入ったら協力いただけると嬉しいです。