音楽がなぜ素晴らしいのか
こんにちわ、ヴィーナです。
音楽は素晴らしい、と無条件に思いますよね。
それは、何故なのか。ということを、理屈でお話したいと思います。
音楽は、そもそも神様とコミュニケーションをとるためのツールだった。ということは、みなさまご存じだと思います。
平穏を祈り、収穫を感謝し、時に祭りとして神と一緒に喜ぶ。
生物の中で、音楽を作り、楽しむのは人間しかありません。
そんななかで、何故音楽が神様とのコミュニケーションの手段となったのでしょうか。
ここから持論になりますが。
人間以外の動物にとって、自然現象、産まれて死ぬまでの全てのできごとは、”ただ、あるもの”。自然災害も、血のつながりのある者の死も、暑いのも寒いのも、食べるものも、飲むものも、そこに”ただ、あるもの”です。
目に入れば獲ようとし、なければ探しますが、ないことに嘆くこともなく、あることに喜ぶこともありません。(もしかしたら心の中では色々想っているのでしょうか・・・?)
ところが、人間は、自然災害を恐れ、産まれたことに喜び、死を悲しみ恐れ、あれば喜び、ないと悲しみました。
それがやがて、あれば感謝し、ないと欲し、時には恨むようになりました。
それらは、感情、というものですよね。
いつしか、人間はその感情を、”何か”に届けようと思ったのでしょうか。
自然現象やあらゆる出来事が”何かによるもの”と捉え、その”何か”にお願いをしたり、感謝したり、時にその”何か”からの力を得ようと祈るようになりました。
そんな中、うまれたのが音楽。
自然の中にはたくさんの様々な音がありますが、その音の響きや繋がりや重なりの中で、人間はそこに特別なパワーやエネルギーがあると捉えるようになりました。
はじめは、自然の音をただ楽しんでいただけだったでしょう。しかし、やがてそれが、尊いもの、貴重なもの、さらには自分たち人間を超えた何かと交信できるためのもの、と受け止めるようになりました。
なぜ、人間が音楽を発見した時に、単なる遊びの道具や娯楽ではなく、尊いものとの通信手段と捉えたのでしょうか。
それは、単に聞こえるもの、ではなくて、感情を高ぶらせたり、心地よくなったり、楽しくなったり、逆に悲しくなったり、嫌な気分になったり、という影響があったためではないかと思います。
俗にいう、原始人の時代の生活の中では、感情が動く、ということが、ほとんどなかったのは想像に難くありません。今とは違い、100%自然現象の中で暮らして、感情が動くシーンは、出産、死、けがや病気による苦痛や、私たちの本能である他の動物に対する恐れ、人同士で奪いあう時の怒り、食料を得たことによる喜び、心地よいねぐらや仲間と共にある時の安心感、気候や環境を心地よく感じるぐらいではないでしょうか?
そんな生活の中で、風景や音に恐れでも悲しみでも苦痛でもない、喜びににた感情の動きを感じる、ということは、それはそれは貴重な、本当に宝物のような体験だったのではないでしょうか。
それが音楽などのアートの起源だった、とするならば、感情を動かすもの、というのは、実はとても尊いものだと思えます。
そして、そのようなことを意図的に作り出す、というのは他の動物には到底無理で、人間にだけ許された行為。さらには、音を出す、というだけなら誰でもできますが、”人間の感情を動かす、なにかしらのエネルギーを生む”というのは、一部の方にしかできません。
神様を信じたり、スピリチュアル的なことを語るつもりはありませんが、感情が良い方向に動く(感動、高揚、喜び)ということは、本当に特別なことなのです。それができるツールの1つであるのが音楽。
だから、素晴らしいんです。
古の人は、この音楽による心の動きが起きた時の感覚を、”大いなるものと交信している状態”と捉えたくらい。それくらい、特別で、尊いものなんです。
あなたが、音楽をやろう、やりたい、と思った時。心が動いたのなら、あなたは”大いなるチカラ”を感じることができる人ということ。
そして、それを体現しよう、と思うのは、あなたが音楽をやる必要がある、あるいは、音楽をやることで何かを得る必要がある、というメッセージではないでしょうか。
何度もいいますが、この感覚は、ない人はまったくありません。
ですから、この感覚がある人は、あなた自身が、それはそれは貴重な存在なんだ、そして音楽の世界に何かしらの形で所属するためにある能力なんだ、ということを、改めて気づいていただきたいです。
そういう方なら、”感じる”。
何かの発想が”降りてくる”。
インスピレーションが”湧く”。
という感覚は、幾度となく体験しているはずです。その感覚を、本当に大切だと、尊いことだとしっかりと認識していただきたいと思います。
そんなあなたにお尋ねしますが、あなたの愛する音楽の世界、もっと豊かに、幸せであって欲しくありませんか?
その第一歩として、あなたは幸せになれるし、なるべきである、ということを、音楽をやりたい、と思うのと同じくらい、大切な信念として持っていただきたいのです。
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