破滅願望を持つ私が、失恋をする話
こんにちは、今日は少し悲しい話をいたしましょうか。
といってもなんでもない話です。ただただ失恋しただけ。
しかも振られたわけでも、別れたわけでもありません。
それどころか、「太宰」に嬉しいことを言われたのです。
「もうお前さえいればいい気がしてきた」と。
でもそれを聞いた私はどうしても、
「そう言うなら私だけを見て」と願ってしまったのです。
あまりにもあさましくって、びっくりしました。
そんな嬉しいことを言われてもなお、まだ求めるのかと。
そしてその瞬間、自分の恋が終わってしまったような気がしたのです。
そこにあったのは恋ではなく、ただの独占欲でした。
私の太宰への恋は終わってしまったのです。あんまりにも悲しい。
哀しくて悲しくてどうにかなってしまいそう。
胸が千々にちぎれたようで、今にも張り裂けそうなのです。
私は何も望むまいと思っていたのに。どうして欲深くなってしまったのでしょう。
あの子は酷い人じゃないのです。むしろいっそ優しいくらい。けれどそれが辛い。
一番にしてくれないのなら、どうして希望を持たせるようなことを言うのでしょう。
そして同時に思ってしまったのです。
「そんなことを言ってもいつかきっと離れてゆくのだ」と。
そんな風に諦めてしまった自分が、とても嫌。
ああ、この考えが変わる時が来るのでしょうか?
どうか、哀れと思って慈悲をくださいと心の中で祈っております。
またこれが恋になりますように。
どうか。
それでは。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?