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破滅願望を持つ私が、恋を諦めた話

こんにちは、お久しぶりです。

さっちゃんです。

以前よりずいぶん時間が空いてしまいましたね。

人間の立ち直りというのは早いもので、私もさまざまなことに傷ついたりしながらもどうにか生きて参りました。


その中の一つが、「太宰」に恋人ができたことです。

好きな人が出来た、と言われたのです。

私はひどく驚きましたけど、それでも「太宰」の幸福を心から祈っておりましたから喜んでお手伝いをいたしました。

そうしてすぐに、「太宰」はその好きな方と結ばれました。

私のことは特別だと言ってくれました。指輪も腕時計もお揃いのものをいくつも贈りました。

だからあの子に恋人ができてもなお、私はあの子の特別なのだと思います。

そしてあの子も「何があろうとずっと大切だ」と言ってくれました。

だからそれはだれにも邪魔できません。

それがもしかするとお金のためかもしれないともちらりと考えたりはするのですが、それでもまあ良いかなあと思ってしまうほどには重症です。


そしてなにより、私は「あの子が幸せならいい」という自分の恋を守ったのだと思います。だからこんなにも、心が穏やかなのでしょう。

本当のことを言うとまだちょっぴりショックではあるのですが。


とにかく今は少しでもあの子が恋人と長続きすれば良いと願っております。

どうかどうか、幸せを末長く感じてくれますように。


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