短期企画日記
2020/12~1 クエストノーツユーザー企画「冒険の終わりに」の準備~終了までの思い出を書いておく日記帳です。題材のためにほぼ全てが自語り。他参加PCへの感想とかそういうのは抜き。
簡単に言えば「一ヶ月後にロストする冒険者で遊びましょう」企画。
死の話題は禁止という生きる気満々の素敵な企画概要が発表されました。死因変更も禁止です。最高ですね。
自分はロストを含む遊びがほぼ初めてなので、せっかくなら普段(ロストがない交流の意)ではできないことをやろうと思いました。
と言っても尖ったことではなく今を楽しめることは大前提に、今を大切にしつつまあつまりは存在しない未来をめちゃくちゃ期待すること。
意識して未来の話をし「いかにも普通の交流場にいそうな、成長をする子どもキャラ(生き生きした未来像がすごく見える)」になるようにします。なれてたらいいな~。
逆に過去は大して持ち出さない予定でした。まあ子どもだしね。
(開始7日前)
ぼんやり考えていた設定をとりあえずちゃんとメモし始めます。
・名前:エム
・少年、いたって普通な剣士。
・スラム育ち、荒んでいる。
・口が悪く、喧嘩を売る。
・↑からvPに持ち込める可能性を持っておく。負け犬になる系統。
・死因。
ここで決めた設定は名前含め開始までに七割消えます。
あとTwitter見たらみんな既に立ち絵が完成してる。早くないですか?
仮名でキャラデータを作成しておき、とりあえずのレベリングを開始。後に名前が変わったこともあり、このデータは結局使われません。
(開始2日前)
立ち絵作業。
自分は毎回ステルスが必須なので、そういう立ち絵を作りました。
※ステルス→PLを隠して遊ぶこと。らしい。
自分は主に「PLとPCを切り離す」「交流にPCだけを見てもらう」ためにします。
ステルス看破を募集する人・ステルス解除したい人・そうでない人にはだいぶテンションの差がありそう。
ここでしみじみ思ったのは、自分の絵柄は見慣れて分かりづらいですが「基本的に描き手の好みが詰まっている」ということ。
絵柄をごまかして描いたらなんか全然好みじゃなくて本当に困りました。好みになるようにちょっと寄せたけどこの時点ではまだまだ違和感。
あと久々のカラー絵だったので大変でした。普段からカラーで描く人偉すぎじゃないですかね?
ロスト未経験PL、立ち絵作業~アイコンを作り始めるまでこいつが死ぬということを忘れて作業を進めました。多分参加者の中で一番死への覚悟ができていなかったと思います。
そんな感じで改めてキャラデータを作成、立ち絵とアイコンをゲームに突っ込みます。無事に違和感は消え、これ最高~~~となりました。気に入ってよかったです。
主催様配布の詳細背景画像、単体でかわいすぎるために立ち絵が全然合わなくて超困った。みんなデザインうまくないですか……? なんで……
めでたく外見もできたことなので、レベリング・名誉点稼ぎ・キャラ固め・ログ公開を兼ねたソロールを開始します。
最重要はキャラ固め。自分、キャラデザが本当に重くて遅くて慣れないのでここが一番大事で……。
ここでやっぱ無理だなと思い、事前に決めていた「口が悪い」「荒んでいる」系の設定が消えました。最終的にほどほどに丸い子どもになりました。
当たり前なんですけど人当たり良いほうが心に優しくて動かしやすいんですよね。
今回のシステム的な目標として、ログ公開をするというのがありました。
特に初心者向けシングルクエストは新キャラ作ると必ずお世話になりますが、シングルはマルチに比べれば多分ログ公開されることが少ないだろうと思ったので、マスターさんへの応援やらファンレターやらを兼ねていました。ソロールたいして上手じゃないですけど、存在で感謝が伝わったらいいな~という気持ちを込めて。自分のお喋りがふるわない等で結局公開できてない分もありますが……。
マスターさんたち素敵なクエストをありがとうございます!!!!!!!!!!!!
スタート!
期間開始だ!!!!!!!!!!!!
今回は拠点として宿ボードが用意され、参加者と会うにはそこに行けばよかったので、人が集まってからのんびり向かいました。
到着してみれば明るい人が集まっており、めちゃくちゃ賑やかでした。自PCがそっけないの本当に最初が唯一でしたね。
今回の個人的な目標だった「挑発に乗る」はここでだいたい達成したので勝利です。あとは期間を楽しむだけ。判定が甘い? そんなまさか~。
この辺から賑わうTwitterを横目に「企画に参加していないフリ」で通しました。無理がある。無理があるけどやる。誰だったんでしょうねアーサーくんのPL。
6日
だいたいを宿で喋って過ごす。宿楽しい~~~~~~~。
この人たちみんな死ぬのか~vsこの地で死ねるなら幸せなのではの気分。死がまだまだ遠いので、笑っていられる余裕があります。まだ期間あるから大丈夫しょ!
7日
マルチ楽しい~~~~~~~~~~~。
性根が少人数向けなPLであるため、そろそろ「ゆっくり喋れる機会を作りたいな」と思い始める。
この頃から普段キャラが恋しくなってログインが短期と交代交代に。前短期もそうだった。これは自分のメンテ前ツイート。
メンテまで短期やってメンテに入ったら普段キャラ動かそうかな
9日
ログインしないとロールやマルチの機会を無限に逃すことに気付く。
前短期の二週間と違い、今回一ヶ月ならゆっくり遊べるな!と思っていましたが、実際は迫り来る死の刻限に対してせめてもの抵抗をするのみでした。つまりは毎日ログインしてた。以下は当時のTwitterの呻き。
「二週間の前短期よりは余裕を持って遊べそうだな」と思っていましたが、実際は「一ヶ月あろうが一時も無駄にできない気がするので結局入り浸る」です
余談ですが、「宿で今度わーっとパーティしたいね」という平和なRPに対し、新年のお祝いにしようぜ! と言うかどうかをめちゃくちゃ迷っていました。企画は12月一杯なのでその頃は全員死んでる。(迷った結果聖夜祭の話題を出しました)
クリスマスの文化を持たないPCさんもいそうなのでクリスマス以外~……と思いましたがどうしても新年しかない、その時我々は誰ひとりいない、飾り付けられた無人の会場……
10日
「故郷の家族に向けて手紙を書く」ロール発生。離れて久しい故郷に便りを送る子ども の概念が好き。海駆けでもやった。
仲間のサインを貰うという素晴らしい提案を頂き、「期間中に全員分を集めきれず、結果手紙も出せないまま死ぬのでは?」と一瞬苦しむものの、後々「聖夜祭までに出す」という締切が出来たのでよかったです。
サイン集めきれないで出せないのもそれはそれで面白くて惜しいんですが、手紙出せずに死んだら多分自分が苦しんでたので……投函されず永遠に部屋に置きっぱなしの封筒とかやばいよ……
11日
元気系(当社比)な自PCのRPに元気を吸われ、テンションが低くなる。あとやっぱ不慣れなキャラだと匙加減を考えすぎてしまう。これは普段キャラに慣れすぎているためです。
ロールについて考えたらその分だけ強くなれると思いたいですね。思ってる間に死は迫ってるんですけど……
13日
死体の絵を描く。途中で飽きたので落書きで終了。
当初から死因をメイン以外にもう一つ悩んでおり、これでいいのか? とこっそりしばらく迷っていましたが、この時にはすっぱり決められていたのでよかったです。死因不変の企画概要、ありがとうございます。今はもう片方が何だったのか既に忘れている。なんでしたっけ。
15日
短期と全然関係のない普段キャラまでもうすぐ死ぬ気がしてくる。冒険者というもの、やっぱり死が間近にありすぎやしませんか?
誰だっていつ死んでもおかしくないんですよね、昏睡・クエスト失敗で死なないのはゲーム的難易度の都合とPLの裁量というだけで……。道連れのように全く関係ないキャラまで生活の質が上がる、大変よい現象でした。
「黄泉路に咲く花の名は」おすすめです。
17日
短期キャラで広く遊びたい気持ちと、センシティブテーマゆえに交友範囲は狭めておくべきか? でちょっと悩む。でも素敵なよそPCとはなるべく喋っておきたいじゃん!?
結局広くするのはやめました。短期参加者とじっくり遊ぶとする。
普段キャラで遊んでいると短期の人と遊べない でも短期キャラじゃないと短期の人とがっつり絡めない
20日
死に呻く参加者がいる一方で、一周回って冷静になる。
生物は必ず死ぬもの、ましてや冒険者という職業上危険はつきものであることだし当然自分の死も覚悟はしているはずである。PLは呻くんですけど。
あと普通に「危険に気をつけて元気に過ごしている人々」、死の気配がなくてよいですね。普通に生きる冒険者。日頃の行いとか関係なく死ぬときは無造作に死が訪れるのが好きです。
これを書きながら日付を二度見する。もう20日経ったって本当?
25日~
いよいよ「最後の一週間」です。分かりやすい残数に他参加者も自分もソワソワし始めます。傍から見たら面白いんでしょうねこういうの。遊びじゃねえんだ。
この辺りから人々の詳細も変化を起こし始める。彼らは既に死の間近にあるのだなあと思うとウワッとなってオ!!!!!となりました。一方でRPは平和につつがなく進んでいくので気が気じゃなかった。
28日
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ふらっと起きた日付変更後のRP中、何かすごいすごい こう なんかかわいかったので 暖炉に並ぶ人間たちのスクショを撮る。
最後の三日間……変わりゆく人々の詳細……と思うと、なんかめちゃくちゃ今の平和が惜しくてかわいかったんですね。この日で初めて、子どもたちだけでの話ができたのも良かったと思います。これが最後のRPになりました。
29日~
自分の事情でログインなし。一足先に終了です。
死作業
2日ぐらいまでゆっくり詳細を変えたり文章を書いたりする。
乗り遅れ作業人、フレンド欄がアイコンからもうやばくて集中できない。手紙の内容は手紙RPをしているときに書き終えていたので、あとはそれをちょっぴり整形。詳細は持ち物の部分だけ大きく変えました。
人々の詳細とそれによる死が“““美し”””すぎて、自分の表現にはだいぶ迷いました。語りすぎると野暮になりそうだし。死の表現、様々でよいな……
最終的には「死因があっけなければ表現もあっけなく」がシンプルにしっくりきていいかなとようやく決めてさっと書く。あっけなくても苦しくても死は死。
全て大した文量作業量ではありませんでしたが、死因込みでまとめ終わってからはすごいドキドキしました。公開前最後にアイコン整理してる時が一番緊張したかもしれない。
自分にとって初めての死です。こういう感じに緊張するんですね。人を殺したときってこんな感じなんですね。
終わり
お疲れ様でした!!!!!!!!!!!!!!
メチャ楽しかったです。新規に愛着持てない人間が期間ちゃんと遊べるか~?などとたくさん心配をしましたが、無事完走できました。
少人数キャラで一年近く遊んでいる人間にとっては、ロスト抜きにしても初めてだったり新鮮だったりなことも多く、大変に大変なことになったと思います。大変。
拠点があるゆえにほぼ毎日顔を合わせていた他参加者さんたちでしたが、最初に比べてずいぶん変わった詳細たちを眺めると、みんな死んだんですね~と改めて思います。生きててほしい人も約束された死を迎えた人も平等な死。全部死。人々がログイン:二週間以上前になってるのやばそう。見たい。
そういうわけでとても濃い一ヶ月間でした。企画主催者様と企画内外で関わってくださった全ての方、ありがとうございました。