人の心に火を灯す自分の心に火が灯る
病院の待合いにて
70代くらいのご夫婦
車椅子のご主人に奥様が声をかける。
「寒ぅないね!」
「うん大丈夫」
病院の待ち時間は長いですね。
奥様が話し手、ご主人が聞き手
「うん、うん」
微笑ましい…
暫くすると奥様が車椅子の後ろへ回り込み、ご主人の肩を揉みながらおしゃべり。
美しいものを見せていただきました。
先ほどTwitterに呟いたことなのだけど
素敵だなぁと思いましたのでこちらにも (^^)
今日は、末息子の診察日。
闘病ブログではないので、細かいところは端折りますが、6月に骨髄移植をし8月に退院したばかりなので、週に1度の検診に通っています。
大きな病院なので、待ち時間も2時間は当たりまえ。大病を患われている方も多いのでしょうし、さすがに明るい顔でニコニコ談笑されてある方はほとんどおられないのが常ですね。
そんな中で見かけた光景
光る景色と書いて光景
言葉にふさわしい美しいひとこま。
お二人にとっては、特別なことなんかじゃなく、当たり前のことなのだろうけど、当たり前のことが本当はいちばん難しい。
それは幼い時から病院に通い続けている末息子を側で見てきたから身に染みて分かることでもある。
生睦まじく見えるお二人であっても、長い人生、良い時も悪い時もあって、共に泣き笑い歴史を積んで来られたのでしょう。
どちらが先に病気になるのか、それは若い時には想像さえできなかった未来。
ただ、運命を受け入れ、心穏やかに名前を呼ばれるのを待っている。
ただ、そこに在るだけで人の心に灯りをともすことができるということにさえ気がつくこともなく。
どうか、お二人が一緒に過ごせる時間がずっと穏やかでありますように…。
人の心に火を灯す
自分の心に火が灯る
私もそんな人生でありたいと願います。