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【あらかじめnote】ドラえもんヒロイン総選挙を行います 前編(6~10位)【ドラえもん】
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バレンタインデー特別企画。
『ドラえもん』作中に登場する、数々の魅力ある女性陣に注目。
最も「ヒロイン力」のある女性は誰かという点に着目し、台詞やエピソードを踏まえてまとめました。
※全くもって個人の感想です。悪しからず。
「この子が入ってない!」というご意見等ありましたら、お気軽にコメント欄までお寄せください。
今回は前編ということで、10位から6位までの発表となります。
10位 丸井マリ(『ぼく、マリちゃんだよ』より)
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「こんなにのんびりできたの、ひさしぶりよ」
星野スミレ、伊藤翼と並ぶ、『ドラえもん』界のアイドル。
22世紀生まれのドラえもんをして「ン、モウ大大大ファン!!」と唸らせるほどの歌声と美貌の持ち主です。
ひょんなことから、マリちゃんを野比家に招待することになったドラえもんとのび太。
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のび太はともかく、ドラえもんは居候の癖になんだその態度は。
「こっそりにげだしちゃった」と言うマリちゃんに代わり、ジャンケンで(ドラえもんはグーしか出せない)勝ったのび太は「トッカエ・バー」でマリちゃんの姿となり、スターの一日を体験することになります。
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のび太inマリちゃんを象徴する一コマ。
アニメ版では「卵かけごはん」に改編されていたらしいです。許せねえ
はじめはノリノリでサインを書いたりとスター気分を満喫していましたが、そのスケジュールの過密さに文字通り忙殺される中、人気アイドルの人知れない苦労というものを身をもって学ぶのび太。
やがて助けに来たドラえもん。「トッカエ・バー」を再度用い、マリちゃんのママと入れ替わって、事なきを得たのでした。
「ああ、自由っていいな」
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アイドルという日常からかけ離れた存在でありながら、その苦労(の一部)をのび太という主要キャラクターが身をもって体験することで、一気に親近感が湧く構成になっています。
ちなみに、名前の元ネタは恐らく天地真理。1970年代前半に、国民的アイドルとして一世を風靡しました。
9位 満月美夜子(『ドラえもん のび太の魔界大冒険』より)
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「あなたの世界も、こんなふうに美しい?」
ご存じ『魔界大冒険』のゲストヒロイン、美夜子さん。
「もしもボックス」でのび太が作り上げた魔法の世界にて、魔法学の権威として登場する満月博士の娘です。
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こちらはじゅうたんを操ってデマオンの攻撃を回避する満月博士。
魔物によって猫の姿に変えられてしまいながらも、「魔界歴程」の解読によって得た魔界の知識により、のび太たち一行の冒険をサポートします。
ペンダントから飛び出す剣と魔法で、襲い来る悪魔たちとも対等以上に渡り合うなど、かなりの実力の持ち主。
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読み返してて思ったけどこのペンダントから剣が出てくるギミックめっちゃかっこいいですね。
魔王デマオンに対し銀のダーツが効かなかった時も、一人絶望することなく果敢に攻めかかるなど、その勇気と行動力は美夜子さんというキャラクターの魅力に深く関係していると言えるでしょう。戦うヒロイン。
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サービスシーンも多め。
8位 ノンちゃん(『赤いくつの女の子』より)
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「おままごとの道具、みんなあげるわ」
続いては単話エピソードより紹介。
のび太が幼稚園の頃、一緒に遊んでいた幼馴染の女の子です。
おままごとで遊んでいた所を幼き日のスネ夫とジャイアンにからかわれ、そそのかされたのび太はおままごとを台無しにし、ノンちゃんの靴を持って行ってしまいます。
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スネ夫はともかくジャイアンは人の事言えないだろう。
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まさかこの画像を2週連続で使うことになるとは思いませんでした。
のび太にひどい仕打ちを受けつつも、のび太の為を思って一人心の中にしまっていたノンちゃん。
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改めてこの影の表現は天才的としか言いようがありませんね。
そんなノンちゃんでしたが、のび太が靴を返す間もなく、アメリカからおじいさんが迎えに来て、引っ越して行ってしまったのでした。
そのことを何年経っても忘れられないのび太。ドラえもんと共に「タイムマシン」で過去をやり直す……というのがこのお話のあらすじです。
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ノンちゃんのアップ。このような目の描かれ方は『赤毛のアン子』を彷彿とさせる……と思って調べたら、発表年が同じ1974年でした。意識されていたのでしょうか。
のび太は最初そのままの格好でノンちゃんに会おうとしましたが、成長しているのでノンちゃんからは誰か分かりません。「タイムふろしき」を使って幼稚園時代の姿に戻り、ようやく仲直りができたのでした。よかったね。
勿論、このお話の元ネタは童謡『赤い靴』。
赤い靴 履いてた 女の子 異人さんに 連れられて 行っちゃった
横浜の 埠頭から 汽船に乗って 異人さんに 連れられて 行っちゃった
7位 ミッカ(『ドラえもん のび太の地球交響楽』より)
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「みんなで音楽するって、楽しいね!」
2024年公開の映画『ドラえもん のび太の地球交響楽』より、ゲストヒロインのミッカ。
「ファーレ」(音楽)に満ちた美しい星「惑星ムシーカ」に生まれた、美しい歌声を持つ少女です。
彼女の出生や歌にまつわる秘密が、物語の根幹に関わっていくことになります。
彼女の「ヒロイン力」の根源は、やはり「呼称」でしょう。
物語の当初、彼女はのび太を「のほほんメガネ」と呼ぶのですが、数々の冒険を通じ絆を育んでいく中で、物語のラストでは「のび太お兄ちゃん」と呼ぶに至るのです。これは効く。
その他にも、船内のアイテムや、台詞の端々など、彼女の可愛らしさを随所に見ることができる『宇宙交響楽』。探してみてくださいね。
6位 山の心(『森は生きている』より)
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「いやよ。あたし、のび太くんが大すきだもん」
「心の土」で裏山と心を通わせたのび太。その心を「心よびだし機」で呼び出した姿です。
のび太は裏山が大好き。先生やママに叱られたり、友達にいじめられたりすると裏山にやってきます。
時には捨てられているゴミを掃除したりも。そんなのび太の姿に感心したドラえもんが出したのが
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「心の土」。
これを砕いて地面に撒くことで、のび太は裏山と心を通わせました。一人でに葉っぱがベッドになったり、木の実を作ってくれたり、いじめっ子を追いだしたり。
しかし、裏山に夢中になるあまり、家への帰りは遅くなる一方。ついにママから大目玉を食らったのび太は、家を飛び出し、ずっと裏山で暮らすと誓います。
のび太を取り戻しに来たドラえもんは、「心よびだし機」で山の心を呼び出します。
最初は「おそろしいめにあわせる」と、ドラえもんに対して強い敵対心を抱いていた彼女ですが、ドラえもんののび太を思う心に絆され、のび太の為を思い、自らの手でのび太を山から追い出すことを選択します。
ドラえもんからも「きみ、ほんとにのび太がすきだったんだね」と言われるなど、その愛は本物でした。
いかがでしたでしょうか。
来週は後編ということで、5位から1位を発表していきたいと思います。
それにしても、のび太はモテるなあ。
ではでは。
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