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【あらかじめnote】ドラえもんヒロイン総選挙を行います 後編(1~5位)
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バレンタインデー特別企画。
前回はこちら。
今回は後編ということで、5位から1位の発表となります。果たして、栄光の第1位を獲得するのは誰なのか……(笑)
5位 ロッテ・ミュンヒハウゼン(『ゆうれい城へ引っこし』より)
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「ごしんぱいなく、もう子どもじゃないんだから」
『ゆうれい城へ引っこし』(TC12巻)という中編(31ページ)エピソードのキーパーソン、ロッテさんです。
あらすじは、「一千万円で城を買おうと、のび太たちがドイツの城へ下見に行く」という、傍から見たらなんのこっちゃ、となりそうなお話です。
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名ゼリフ。
その、一千万円で売りに出されているミュンヒハウゼン城の城主が、ロッテ・ミュンヒハウゼンさん。
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初登場シーン。幽霊の話をしていたところに現れたため、のび太たちは幽霊だと誤解しています。
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颯爽とバイクを乗りこなす姿。
ママとパパを城に呼んで住んでみることにしたのですが、広すぎる敷地や城特有の不便さに嫌気がさした大人たちは早々に諦め。
のび太たち二人で生活を続けますが、そこへ謎の鎧姿の幽霊が現れて……?
と、いうのがこのお話のあらすじです。
ドイツ人の少女でありながら、妙に親近感が湧くのも彼女の魅力。
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これは刺さる人には刺さるコマ。
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影の付け方の演出がとてもいいですね。
4位 星野スミレ(『影とりプロジェクター』等)
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「いまは遠い世界へいってるけど。でも……、いつかきっと帰ってくるわ」
厳密には『ドラえもん』のヒロインではないのですが、ご愛敬。
丸井マリ、伊藤翼に並ぶ、「ドラえもん」世界三大アイドルの一角。
かつては「パー子」ことパーマン3号として活躍していました。
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最終話にして唯一パー子が1号に正体を明かすシーン。
『ドラえもん』の世界では、『パーマン』の世界から少し時間が経ったようで、当時小学生アイドルとして活躍していた星野スミレは、現在でもアイドル・女優として映画やドラマに引っ張りだこ。
そんな彼女ですが、ひょんなことからのび太たちと知り合いに。
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のび太を車に乗せて、海に行ったこともありました。
その作中にて、彼女のペンダントにはある男の子の写真が。
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彼女が「いちばんだいじな物」と称するペンダントに写真が納められていたこの男の子こそ、『パーマン』の主人公にしてパーマン1号こと、須羽ミツ夫。
なお、『パーマン』は連載に当たり15年ほどのブランク明けで連載が再開し、それに伴っていくつかの設定の変更がなされています(いわゆる「旧パーマン」と「新パーマン」の差異)。それを受けて、「パー子から1号への恋愛感情を思わせる描写の増加」という特徴がありますので、興味がある方は是非ご覧ください。
『ドラえもん』の世界でも、彼女のミツ夫への想いは変わらず。
3位 雪の精(『精霊よびだしうでわ』より)
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「きえちゃうわ。でもいいの。雪はきえるのがあたりまえなのよ」
短編屈指の名エピソード『精霊よびだしうでわ』より、雪の精です。
ストーブの灯油が切れたからとドラえもんが出した「精霊よびだしうでわ」。
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「火の精でろ」と言いながら、腕輪を擦るドラえもん。「火の精」を呼び出しストーブの代わりにしようとしたのですが、部屋のカーテンを燃やそうとしたために大慌て。その後、階下のパパがタバコの火を消したために、火の精は消えてしまいました。
これは「精霊が司っている物が周囲から消えてしまうと、その精霊も消えてしまう」ということを表す重要なシーン。
雪が降って来たので布団に入るドラえもんと、せっかくなので外へ遊びに行ったのび太。
まだ雪は積もっておらず、のび太は「このひどいさむさは雪のせいだな」といいながら腕を擦ります。
すると現れたのが「雪の精」(画像)。
雪を降らせるのが彼女の仕事。雪でサーフィンをしたり、いじめっ子をやっつけたりと雪の中で遊んでいましたが、そこへドラえもんがやって来て「やっかいなことになるぞ」と忠告。のび太の事を気に入った雪の精はドラえもんを吹き飛ばし(!?)、のび太を吹雪に乗せて一緒に遊びます。
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雪の精の強い意思を感じるシーン。
ところが、家に帰ったのび太が風邪をひいてしまい、(雪の精が降らせた)大雪のためお医者さんも来られません。
病床に伏せるのび太の枕元に、雪の精が現れて……。
と、いうのがこのエピソードのあらすじです。
最大の特徴としては、短編のヒロインとしては珍しく、のび太への恋愛感情を露わにしている点でしょう。
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後は「山の心」とか……。
最終的に、雪の精はのび太の熱を下げ、その代償として消えてしまいます。
このお話のラストシーン。
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のび太の熱が下がったことに安心し、春の訪れを喜ぶドラえもんとは対照的に、どこか遠くを見つめるような顔つきののび太。その胸中は、何を想うのでしょうか。
2位 リルル(『のび太と鉄人兵団』より)
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「今度生まれかわったら……、天使のようなロボットに……、お友だちになってね」
大長編第7作『のび太と鉄人兵団』にて、物語の鍵を握る謎の少女、リルル。
その正体は、地球を侵略し、人類を奴隷にしようと「メカトピア」からやってきた「鉄人兵団」において、情報活動や基地設営を任されていたロボットです。
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北極に到着した土木工事用ロボット・ジュドの脳の元へ、そのパーツが送られてくるはずだったのですが、「どこでもドア」でたまたま北極に来ていたのび太がその脳を持ち帰り、あろうことかザンダクロスとして組み上げてしまったのでした。
鏡面世界の秘密をのび太から聞き出したリルルは、先遣隊として、鏡面世界の裏山に基地を設営します。
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「特別あつかいしてあげるわ」って台詞も良いですよね。
ところが、無理やり「おざしきつりぼり」の出入り口を拡げようとしたために次元震が発生、リルルは鏡面世界の裏山に生き埋めになってしまいました。
それを掘り出したしずちゃんとミクロス。「自分がロボットである」という秘密を知られたリルルはしずちゃんの口を封じようとしますが、ミクロスによって助けられたしずちゃんは、満身創痍のリルルを家に連れ帰り手当てをすることに。
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ミクロスのファインプレー。
のび太達との交流を通じて、リルルの心情にも変化が生じていきます。
やがて、「鉄人兵団」が地球へと降り立ち……。
と、いうのが今作のあらすじです。
大体全部名シーンなのですが、その中でもこれぞ、というものを挙げるとするならば、やはりこの場面でしょう。
ついに鏡面世界に鉄人兵団が到着した中、リルルがその秘密を総司令に報告しようとする場面。
自分はメカトピアのロボットであり祖国に尽くす義務がある、自分を止めるには撃つしかない、とのび太に迫ります。
ショックガンを構えつつも、リルルを撃つことができないのび太。
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このコマ、構図が先ほどの「地球人捕獲作戦を成功させるために!!」のコマと対になってるんですね。
そして、自分が消えてしまうことも厭わず、「タイムマシン」で訪れた過去のメカトピアにて先祖のロボットの頭脳を改造する場面。
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100回見て100回泣ける。
『鉄人兵団』は原作、旧劇場版、新劇場版、小説版と、全てのコンテンツにおいて非常に高い完成度の作品だと思っています。
1位 源 静香(しずちゃん)
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「あたりまえでしょ!!お友だちだもの!!」
言わずと知れた『ドラえもん』不動のヒロイン。1位は出来レースですね。
のび太の友人にして将来の結婚相手、ドラえもんはより良い未来を作るべく、のび太を彼女と結婚させるために未来からやって来たと言っても過言ではありません。
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記念すべき第一話から言及されているしずちゃん。
成績は優秀、他人に優しくピアノも上手(ただし本人はバイオリンの方が好き)、料理も得意とおよそ非の打ち所がないヒロイン。バイオリンの実力は……。
彼女の魅力を語るには一晩では足りないのですが、それでも一つ挙げるとしたなら、それは自分の意志を強く持ち、間違っていると考えたことにはきっちりと異を唱えることができる彼女の「強さ」でしょう。
それを象徴するエピソードを一つ紹介。
先生にこっぴどく叱られたために、しずちゃんとの仲を断とうと考えたのび太。「ぼくなんかのおよめさんになれば、しずちゃんは一生不幸に…」
ドラえもんは一笑に付しますが、のび太は本気。しずちゃんから借りていた本を返したり、わざとスカートをめくって(!)嫌われようとしたり。
それでも、しずちゃんは優しいので、ジャイアンやスネ夫、出木杉たちからの並々ならぬ反応を聞いて、再びのび太の家へ。
「なんとかしてしずちゃんから嫌われよう」とするのび太のために、ドラえもんが出したのが
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『ニクメナイン』(TC8巻)でも登場した、「誰からでも嫌われるようになる」という薬。そんなもん出すなよドラえもん。
ところが、1錠で十分なところを、のび太は説明を聞かずに全部飲んでしまいました。「ウ…、強烈なふゆかい放射能!」
親友のドラえもんや、肉親のママですら同じ家にいられなくなるほどの効き目。薬の副作用で、のび太も倒れてしまいます。
それでも、のび太が助けを求める声を聴きつけて、しずちゃんはのび太を助けに行くのです。
薬を吐かせ、ようやく楽になったのび太。
「そんなに心配してくれたの?」と聞くのび太に対し、しずちゃんは「あたりまえでしょ!!お友だちだもの!!」
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涙ながらにのび太を叱りつけるしずちゃん。彼女が真にのび太のことを想っているのがよく分かりますね。
ラストシーンは、屋根の上で佇みながら「しずちゃんにきらわれるのは、また今度にするよ」と話すのび太。その表情は、どこか晴れやかなものでした。
ちなみに、これは未来でのび太のプロポーズを了承したシーン。
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わははは。
いかがでしたでしょうか。
二週間にわたり、『ドラえもん』に登場する女性陣とそのエピソードを紹介していきました。
皆さんにその魅力が少しでも伝われば、それが何よりの喜びです。
ではでは。
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