エコーはどう選ぶ??機器選定のポイント
超音波診断装置(エコー)の導入をお考えで、迷える子羊と化している先生方、こんにちは。ヴィクトリーの大久保です。
今回はエコー機器の選定においてのポイントをまとめてみましたので、ぜひご一読くださいませ。ではさっそく。
エコー機器選定のポイント
①主な使用部位や目的に応じたプローブを選ぶ
エコーには様々な種類のプローブがあります。
※柔整・鍼灸の先生のほとんどは、リニアプローブが基本になるかと思います。
運動器など体表付近の観察は「リニアプローブ」
腹部の内蔵など深部の観察は「コンベックスプローブ」
心臓には「セクタープローブ」
最近のモバイルエコーはひっくり返してリニアとコンベックスが切り替えられるタイプも多くなってきましたが、治療院の現場ではほぼリニアしか使わないことが多いとは思います。
②画質
エコーの画質は機器によって千差万別です。
基本的には価格と比例して画質はよくなりますが、
機種によってはシャープな印象の画像だったり、油絵のような印象の画像だったり、見え方は機種ごとに異なってくることもありますので、
実機や実際の画像を確認して選びましょう!
③ポータブル性能
エコーを使用する場所がほぼ院内に決まっているのであれば「据え置き型」でよいですが、接骨院や鍼灸院であれば「ノート型」「タブレット接続型」のほうが使い勝手はよい場合が多いです。
エコーを使用するためのスペースを固定せずに、各ベッドへ移動しやすい方が、患者様への負担はより少なくすみます。
また、往診やトレーナー活動を行うことが想定される場合は、持ち運びのしやすさはかなり重要になってきます。
また、バッテリー持ちがどれくらいなのかも重要です。
頻繁に持ち出す可能性があれば、予め確認しておきましょう。
④操作性と機能性
立ち上げにかかる時間や保存した画像の印刷、データ管理といった操作性や使い勝手も重要です。特に「タブレット接続型」のものはプローブ側で操作できるものなどは非常に使い勝手がよいです。
また、機能面では画面を分割して健患比較がしやすい2画面機能、血流評価が可能なカラードプラ、針を強調して見やすくする機能など、各社様々な機能があり、最近ではAI機能を利用して血管や神経を同定してくれるようなものも出てきています。
⑤価格とコスパ
①で前述したとおり、基本的にエコーは画質と価格が比例するものです。
が、やはりこの価格でこれだけの高画質なのか??と思えるような機種もありますので、購入される前に比較検討することは重要かと思います。
⑥メンテナンスとサポート
高価な機器ですので、メンテナンスやアフターサポートももちろん重要です。保証期間や保証の内容なども把握しましょう。
信頼できるディーラー営業に発注することも、かなり重要になります。
また火災保険なども機器が破損した際は、活用できることもあります。
まとめ
超音波診断装置は価格もピンキリでメーカーも多くあり、コスト面を考慮するとどうしても迷ってしまいがちです。
営業の話を聞くだけでなく、先生ご自身でどういった使用用途なのか、どこまでの画質を求めるのかなど、価格以外にも指針となるものを決めて検討するようにしましょう!