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「バチカンは『悲惨な』コロナワクチン接種への支持を撤回しなければならない」(2022年10月18日 )

ヴィガノ大司教「バチカンは『悲惨な』コロナワクチン接種への支持を撤回しなければならない」

現在、大規模ワクチンキャンペーンを採用したすべての国で発表されている公式データから明らかになっている結果は、紛れもなく悲惨なものです

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教
2022年10月21日 米東部標準夏時間午前10時5分

【編集者注】以下は、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教が、新型コロナウイルス感染症用ワクチン接種の道徳的性格と身体への危険性、およびその使用に関する信者への教会の指示について、教理省長官ルイス・ラダリア・フェレール枢機卿に送った書簡のテキストです。

この書簡は、教皇聖下の国務長官であるピエトロ・パロリン枢機卿、教皇庁科学アカデミーおよび教皇庁社会科学アカデミー会長のピーター・タークソン枢機卿、教皇庁生命アカデミー会長のヴィンチェンツォ・パリア大司教ら聖座メンバーにも宛てられています。

(LifeSiteNews)

枢機卿猊下、

昨年、2021年10月23日、私は米国司教協議会会長宛に手紙を書き、猊下にもそれをお送りしました。その中で私は、すでに公にしておりましたように、mRNA技術を使用して製造された実験的遺伝子血清の使用の道徳的正当性に関する、極めて議論の多いさまざまな側面について、非常に強い懸念を表明しました。

その手紙は、著名な科学者やウイルス学者の助けを借りて書いたもので、私は、当時でも表面化していて、さらに製薬会社自身が宣言した科学的証拠により、「何点かの新型コロナウイルス用ワクチン使用の道徳に関するノート」を更新する必要性を強調しました。

猊下、ファイザー社が欧州議会で最近声明を出したことと、世界の保健機関によって公式データが発表されたことを受けて、改めて訴えさせていただきたいと思います。

まず最初に、猊下が主宰されている教理省の文書は、遺伝子血清の性質とその成分に関する完全なデータがなく、また有効性と安全性の試験の結果もない状態で、2020年12月21日に公布されたことを思い起こしていただきたいと思います。「ノート」の主題は、「自然流産ではなかった2人の胎児から得た組織に由来する細胞株から開発された新型コロナウイルス感染症用ワクチンの使用に関する道徳的側面」に限定されていました。

同省は、さらにこう繰り返しました。「これらのワクチンが安全であり有効であることは倫理的に関連があって必要なことですが、それに関する評価は生物医学研究者と医薬品庁の責任ですから、私たちにはワクチンの安全性と有効性を判断する意図はありません」と。したがって、安全性と有効性がこの「ノート」の主題ではなく、「ノート」は、「使用の道徳的側面」についての意見を表明する際に、これらの薬剤の「製造の道徳性」についてコメントすることが適切とは考えなかったのです。

個々のワクチンの安全性と有効性は、通常数年を要する実験期間を経て確立されるべきものでした。しかし、今回の場合、各国の保健当局は、科学界の通常の慣行や国際的な規制、個々の国の法律から逸脱して、国民全員に対して実験を行うことを決定しました。

現在、大規模ワクチンキャンペーンを採用したすべての国で発表されている公式データから明らかになっている結果は、紛れもなく悲惨なものです。実験用血清の接種を受けた人々は、ウイルスの感染や重大な病気から守られないばかりか、mRNA技術によって免疫系が不可逆的に損なわれたことで、新型コロナウイルスやその変異株に対してさらに脆弱になっていることが明らかになりつつあります。

また、不妊症、妊婦の流産誘導、授乳による子どもへのウイルス感染、心筋炎や心膜炎などの深刻な心臓疾患の発症、一度治癒した癌腫瘍の再発、その他一連の衰弱させる病気など、短期・長期にわたる深刻な影響が、データから浮き彫りになっています。最近まで頑なに血清の接種とは無関係とされてきた多くの突然死のケースは、若く健康で体力のある人でも、繰り返し投与された結果であることが明らかになりつつあります。

また、安全上の理由から医療従事者による厳しい管理下にある軍人にも、血清を受けた後に同じような副作用の発生が見られます。この血清がそれを受けた人に一種の後天性免疫不全を引き起こす可能性があることは、現在、数え切れないほど多くの研究で裏付けられつつあります。世界中で、ワクチン接種後の死者や深刻な病態の数は飛躍的に増加しています。これらのワクチンは、過去30年間の他のすべてのワクチンを合わせたよりも多くの死亡を引き起こしています。また、それだけではありません。多くの国で、ワクチン接種後に死亡した人の数は、新型コロナウイルス感染症で死亡した人の数よりも著しく多くなっています。

教理省は、血清の有効性と安全性について意見を表明しませんでしたが、それにもかかわらず、血清を「ワクチン」と定義し、血清が免疫力を与え、能動・受動伝染病から人々を守ることを当然のことと考えていました。しかし、世界の全保健当局や世界保健機関(WHO)が、ワクチンを接種した人は、接種していない人よりも深刻な感染症にかかり、他の人に感染させる可能性があり、また、免疫系が現実に取り消されないまでも劇的に減少していると宣言したことによって、この要素は今や否定されています。

このように、「ワクチン」と呼ばれてきた薬剤は、「ノート」が指すと思われるワクチンの正式な定義には該当しません。「ワクチン」とは、生命体による防御抗体の産生を誘導し、特定の感染症(ウイルス性、細菌性、原虫性のいずれか)に対する特定の抵抗力を付与する製剤と定義されています。この定義は、WHOによって変更されました。なぜなら、そうしなければ、新型コロナウイルス感染症用の薬剤は防御抗体の産生を誘導せず、Sars-CoV-2による感染症に対する特異的な抵抗力を付与しないため、ワクチンの定義に含めることができなかったからです。

酸化グラフェンは、その存在についても、その毒性のために人間への薬品としての使用についても、科学的に正当化できないという事実があるにもかかわらず、「ワクチン」のバッチと接種された人の血液の両方に存在することが、今や合理的な疑いを超えて証明されていることは、指摘しておくべきことです。酸化グラフェンが接種を受けた人々の臓器に与える破壊的な影響は今や明白であり、製薬会社は近いうちに責任を問われることになりそうです。

猊下はすでにご存じのことでしょうが、自己組織化酸化グラフェンナノ構造体を用いたこれらの技術を使用することは特許を取得されており、それは被験者の追跡や遠隔操作を可能にするため、特にそのナノ構造体によって発せられるブルートゥース信号を通じてクラウド接続する方法で、各患者のバイタルパラメーターをモニタリングするためです。この情報が陰謀論者の考え出したものではないという証拠として、猊下はおそらくご存じだと思いますが、欧州連合は技術革新に専念した二つのプロジェクトのコンペの勝者を選びました。「人間の脳とグラフェン」です。この二つのプロジェクトは、今後10年間でそれぞれ10億ユーロの資金を受けることになっています。

新型コロナウイルス感染症用の「ワクチン」は、命にかかわる病気に対する唯一の可能な代替療法として提示されてきました。これはまさに最初から偽りであり、2年後の視点で見ても偽りであることが裏付けられました。代替療法は存在しましたが、製薬会社によって組織的にボイコットされ(安価で自分たちの利益を生まないため)、巨大製薬会社が資金提供する科学出版物によって信用を貶められており、その際使われた論文は、明らかに偽造データに基づいていたために、後になって撤回されたものだったのです。

さらに、新型コロナウイルス感染症は、周知のとおり、また科学的にも明白だったように、治療可能で命にかかわるものではない季節性型のコロナウイルスであり、すでに他の基礎疾患を持つ人々の間で最小数の死者を引き起こすにすぎない一種のインフルエンザであることが明らかになったのです。数年にわたるコロナウイルスのモニタリングにより、この点では疑いの余地はなく、また、ワクチン押しつけの口実として使われた「健康上の緊急事態」という要素も排除されます。

国際的な規範は、他の有効な代替治療がない場合を除き、実験的な薬剤の配布を許可することはできないと明記しています。このため、世界中の医薬品庁は、イベルメクチンや高免疫血漿、その他有効性が実証されている治療薬の使用を妨げてきたのです。猊下が思い起こされる必要はないことですが、WHOと並んで、これらの機関はすべて、製薬会社とそれに連なる財団からほとんどの資金提供を受けており、最高位の人々において重大な利益相反が存在するのです。

ここ数日、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は、彼女の夫が勤務するイタリアとギリシャの研究所に提供されたPNRR(再興・回復のための国家計画)資金について議会で答弁しなければなりませんでしたが、同委員長がファイザー社のアルバート・ブーラCEOと交わした供給契約に関するテキストメッセージ(これはまだ明らかにされていません)を欧州監査裁判所に提出するのを拒否したことも忘れてはならないことです。

実験的な血清の投与は、心理学の専門家にはよく知られている大衆操作のテクニックを使って、最近の歴史では前例のない方法による組織的な活動によって行われました。このメディア・テロおよび個人の天賦の権利の侵害、それに耐え難い脅迫と差別を伴う作戦において、カトリックの位階階級はこのシステムの側に立つことを選び、自らを「ワクチン」の推進者とし、ワクチンを「道徳的義務」として推奨するまでに至っています。メディアはローマ教皇の霊的権威とそのメディアへの影響力を巧みに利用して、主流の物語(ナラティブ)を承認しました。これはワクチン接種キャンペーン全体の成功に不可欠な要素であり、多くの信者が、教皇とその世界的役割について持っている信頼により、ワクチン接種を受けることを納得させられたのです。

聖座の職員に課せられたワクチン接種の義務は、他国で課せられたプロトコルの路線に従ったもので、科学的妥当性が全くない極めて不注意で無謀な立場とバチカンが完全に一致していることが裏付けられました。このことは、バチカン市国を、その職員の一部が法的責任を負い、さらにその国庫を圧迫するという可能性にさらしています。また、危険な薬のセールスマンと化した自分たちの牧者に対して、信者が集団訴訟を起こす可能性も排除できません。

2年以上たった今でも、教会は、新しい科学的証拠に照らして、今や時代遅れで、厳しい現実と大きく矛盾するこの「ノート」を訂正するために、声明も出す必要があるとは考えていません。ワクチン使用の道徳性の評価に限定して、教理省は遺伝子血清の利点――それは全くありません――と、今や誰の目にも分かる短期および長期の副作用との間の比率を考慮に入れていません。

ワクチンとして販売されている薬剤は、大きな利益をもたらさず、それどころか、新型コロナウイルス感染症が深刻な脅威ではない人々でさえ、非常に高い割合で死亡や深刻な病気を引き起こすことが明らかになったため、リスクと利益の間の比率を実証する試みは、もはや有効とはみなされず、したがって、「ノート」が基づいていた前提条件の一つ、「ワクチン接種の道徳性は、自らの健康を守る義務だけでなく、公益を追求する義務に依存する。流行を止める、あるいは防ぐための他の手段がない場合、共通善は、特に最も弱く、最もさらされている人々を守るために、ワクチン接種を推奨することがある」(5番)は排除されました。

私たちは、「他の手段がない」のではないこと、また、血清は流行を止めることも防ぐこともできないことをよく知っています。このことは、中絶された細胞株で作られたmRNA「ワクチン」を道徳的に受け入れられないものにするだけでなく、人の健康にとって、そして妊婦の場合には子どもの健康にとっても絶対的に危険なものにしているのです。

教会は、ワクチンの道徳的評価を表明する際に、全体的な判断を形成するのに貢献する多くの要素を考慮しないわけにはいきません。教理省は、薬物それ自体の道徳的合法性の一般論に自らを限定することはできません――その合法性は、その効果のなさ、遺伝毒性および発癌性のテストの不在、そして副作用の証拠を考えると完全に疑わしいものです。むしろ、教理省は、次の事実についてできるだけ早く発言しなければなりません。血清が「流行を止める、あるいは予防するために」完全に役に立たないことが証明された今、もはやそれを投与することはできず、実際、保健当局や製薬会社は危険で有害なものとしてそれを回収し、個々の信者には、予防接種を拒否する道徳的義務が存在します。

猊下、さらに私は、カトリック教会の権威を利用して、国連の「アジェンダ2030」と世界経済フォーラムの「グレート・リセット」の新マルサス主義的プロジェクトを支持できると信じてきた民間団体や多国籍企業から、聖座が決定的に距離を置く時が来たと信じています。キリストの教会の声が、人類を慢性的な病気にすることや、不妊症を誘発させることに基づく世界人口の削減計画に加担し続けることは容認されません。そして、これらの犯罪計画の立案者から後援と資金提供を受けることによって、聖座がさらされているスキャンダラスな利益相反に直面すれば、なおさらその必要性が高まります。

猊下は、「サイコ・パンデミック」の物語(ナラティブ)への無謀な支持の結果として、聖なる教会に非常に深刻な影響があることを見逃すことはなさらないでしょう。フランシスコの言葉や演説を利用して、役に立たないことが証明されているだけでなく、実際には重大な有害性を持つ血清に身をさらすように信者を導くことは、バチカンの権威を著しく損ない、不完全かつ偽造であることが証明されているデータに基づく治療を広めるよう促しています。

厳密に科学的な懸念の分野において、この無謀で透明性の低い行動に最高位の教会の権威による干渉が関わっていたのですが、この分野は本来、「生物医学研究者と医薬品庁の責任」です。このような裏切りの後、忠実なカトリック信者や教会を確かな道しるべとする人々は、どのようにして教会の立場を信頼でき、信用できると、平静さと確信を持って考えることができるでしょうか? 

また、ワクチンを受けなければ教会に行くこともミサに出ることも聖歌隊で歌うこともできないと語った教皇や司教や教区司祭によって勧められたという理由だけで、医学的な訓練も能力もなくワクチン治療を受けて、実際に健康を害したり早死にしたりした人々が受けた被害を、どのようにして償うのでしょうか?

カトリックの位階階級は近年、グローバリズムのイデオロギーへの支持に正比例する衰退を経験しています。気候イニシアチブ――これも科学的根拠のない誤った仮定に基づいています――や、トランスヒューマニズムの企てに聖座が参加していることから判断すれば、ワクチンキャンペーンを支持するという関与は孤立したケースではないでしょう。

しかし、これは私たちの主が教会を地上に置かれた目的ではありません。教会は、何よりもまず真理を宣べ伝えなければならず、地上の権力者たち、さらにはその中でもキリストの教えとカトリック道徳に悪名高く敵対する人々との危険な関わりから遠ざかっておかなければなりません。もしこの卑屈な隷属状態を振り払わなければ、もしこの世の精神に立ち向かう勇気と尊厳を再発見しなければ、位階階級は圧倒されて、つまずきの石や逆らいのしるしでなくなるというところまで犠牲となるでしょう。

猊下、私は、猊下が、これらのテーマの特別な重大性についてのみならず、福音の教え、および、今もこれからも教会の至高の法(suprema lex)である霊魂の救い(salus animarum)に忠実である緊急の賢明な介入についても考慮したいと思われることを確信しております。

In Christo Rege,
王たるキリストにおいて

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

前駐米教皇大使
2022年10月18日

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