巨乳好きを夫にとがめられる
人は、自分にないものに憧れるというが、当然、持ち合わせていない私は人並みに巨乳に目が行ってしまう。巨乳のある生活は、すごく不便とか便利とか色々あるんだろうなあと想像する。
ある日、「きょにゅー♪きょにゅー♪」と自作自演の巨乳を称える歌を歌っていると、いつのまにか部屋にきていた夫と目が合った。夫は「(この嫁、アホかわいそうに…)」という憐みと慈しみの視線を向けたままノーコメントだ。私も歌ってなどいなかったかのように、唐突に話しかけてみた。
「ふと思ったんやけどさー」
「なんや」
ここからは一息にまくしたてた
「巨乳巨乳って言ってるけど、子どもが保育園で真似したら、保育士さんはまさか私が巨乳好きとは思わないから『まあ、あのお父さん、あんなに真面目そうなフリしてて巨乳が好きなのね!』って言われて、裏で『ほら、あの巨乳好きの』って呼ばれるけどいい?」
「マジでシャレにならんからやめろ。」
シャレで巨乳好きを長年名乗っているとでも…?甘いな。諦めろ。