【あつ森】クリーム島クリスマス与太話12/10
こんにちは、びゅーんです。
雪が降ってきたぞーーーー!!!
自分の島の新しい景色を見れるというのはすごく楽しいです。
結晶が取れるようになって、雪だるまが作れるようになって、またレシピ集めが大変になります。でもどこか楽しいと思っている自分がいる(笑)
ということで、ここから先はクリーム島クリスマス与太話の続きを書かせて頂きます。今回で読書シーンは最後になり、次回から物語が大きく進む…かも!?
12/10 ゆきみの読み聞かせ会〜賢者の贈り物〜
ゆきみ「読み聞かせですか?」
ぼくし「ええ。最近、教会で身寄りのない子供達を引き取ったことはご存知でしょう。彼らにクリスマスの物語を読み聞かせて欲しいんです。あなた方が適任だと感じたのですが、お願いしてもいいでしょうか?」
エクレア「はい!私たちでよければお手伝いさせてください、ララン。」
ゆきみ「皆さん、これからクリスマスの物語を読むなのです。」
子供達「それいつ終わるのー?早くあそびたーい!」「聞いて聞いて!きのうさー」「だりぃ、ちょっと寝ようかな」「なになになにー?」
エクレア「あ、あの…ちょっとの間だけ、静かに聞いてくれないでしょうか…。」
ダンッ!!!!(テーブルを強く叩く音)
ゆきみ&エクレア「・・・・・・・・・・・・・。」
ぼくし「これで静かになりましたね。ゆきみさん、お願いします。」
ゆきみ「は、はい!コホン、これから読むお話は『賢者の贈り物』というお話なのです。」
ある町に2人の貧しい夫婦が暮らしていました。妻のデラは節約して残ったお金を見て「もうすぐクリスマスなのに、1ドル87セントじゃ夫のジムに贈り物を買えない」と嘆き悲しみました。
この夫婦には自慢の宝物が2つありました。1つはジムが愛用している金の時計で、これは先祖代々受け継がれた大変値打ちのある時計でした。もう1つはデラの髪です。彼女の髪はシルクの様に滑らかで陽の光に当たると宝石のように美しく煌めきました。
自分の髪を見たデラは少し悩んだ後、髪の毛を買い取るカツラ屋さんに行きました。そこで髪の毛をバッサリ切り落とすとその髪の毛は20ドルで買い取られました。
デラは身体が軽くなったような気分になり、ジムへの贈り物を探しにいきました。デラはジムが恥ずかしがらずにいつでも時計を確認出来るよう、時計に付ける為の鎖を贈り物にしようと決めていました。
何軒ものお店をまわったデラはあるショーウィンドウで足を止めました。そこには鈍く光るプラチナの鎖が飾られていたのです。デラはその鎖を21ドルで買い、買った鎖と87セントを抱えて家に帰りました。
帰ってから鏡を見た時デラは我に返ったように冷静になり、自分の髪を大切にしてくれてたジムに嫌われてしまうのではと不安になりました。
そこへ夫のジムが帰ってきました。ジムはデラの姿を見るなりその場で固まったかのように立ち尽くしてしまいました。
表情が固いままのジムに、デラは贈り物を買う為に自分の髪を売ったことを話しました。それでも表情が変わらないジムを見てデラは更に不安になりました。
ジムはデラのことが嫌いになったわけではありませんでした。驚いてしまった証拠にジムは小さな包みをデラに差し出しました。小さな包みから出てきたものをみてデラは泣き出しました。そこにはデラがずっと憧れていた綺麗な飾り付きの櫛があったからです。
デラは「髪はまたすぐに伸びる」と気持ちを切り替えてジムへの贈り物を差し出しました。しかしデラが買った時計の鎖を見てジムは複雑そうな表情を浮かべます。
ジムは2つの贈り物を棚にしまいました。実はジムもデラに櫛を贈る為、大切にしてきた金の時計を売ってしまっていたのでした。
ゆきみ「おしまい…なのです。」
ぼくし「ありがとうございます、ゆきみさん。心が温まる話でしたね。」
青い子供「でもさー、そのデラとジムって人、結局使われないプレゼントを買って稼いだお金を無駄にしちゃったんだよね。それってすごくザンネンな話しじゃない?」
エクレア「確かに…折角の贈り物がお互いすれ違ってしまったのは、人によって滑稽に見えてしまうでしょうね。」
青い子供「どっちかが空気読めば良かったんだよー!」
ピンクの子供「アタシはデラとジムのこと変だって思わない!だって櫛はデラの髪が伸びた時に使えばいいんだし、ジムだってまた新しい時計を買えばいいんだよ。」
ゆきみ「まぁ、彼らは一周回って未来に向けて贈り物を渡していたってことなのですね。なんだかスゴイ話なのです。」
ピンクの子供「それに空気を読みすぎて好きな人にプレゼントをあげたいって気持ちをガマンするなんていやだもん!」
ぼくし「まさか子供達の間で物語について真剣に意見を言い合うことになるなんて思いませんでした。2人ともありがとうございます、とても充実した時間を過ごせました。」
ゆきみ「私達もとっても楽しかったなのです。」
エクレア「盛り上がりましたね、ララン。」
ぼくし「『賢者の贈り物』を題材に選んだことに感心しましたよ。あれは父なるイエスが生まれたばかりの時にかの元を訪れた東方の3賢者を下敷きにした話ですから。」
エクレア「まぁ、それは知りませんでした!!1つ勉強になりました。」
ゆきみ「ぼくしさんとエクレアさんと話し込んでいたら遅くなってしまいました。でもとっても楽しかったなぁ。」
ゆきみ「あれは……あの時みた流れ星にそっくりなのです!!」
ゆきみ「本を拾った森の方へ消えて行ったなのです。今度は何が落ちてきたんでしょう!?」
(続)