【あつ森】クリーム島クリスマス与太話12/9
こんにちは、びゅーんです。
結構前にサブ島で撮影したもの。雷雨なところが緊迫感を表しているという感じでしょうか。ジョニーがちょっと気の毒だけど割と気に入っている写真です。
さて、ここから先は12/1から連載させて頂いていますクリーム島クリスマス与太話の続きになります。ご覧くださる方々は引き続き画面をスクロールくださいますようお願いします。
今回の与太話ですが、特別にサブ島である『がんばらない島』からゲストを呼んでいますよー!
12/9 ゆきみの読書日記〜クリスマスキャロル〜
ゆきみ「この日をどれだけ待ったことでしょう。注文していた本がやっと届いたなのです!今日はこの時間の為に1日頑張ったようなものです。さぁ、早速読みましょう!チャールズ・ディケンズの『クリスマスキャロル』なのです。」
ロンドンの下町でのこと、町にはけちんぼで有名な大金持ちの男がいました。彼の名はスクルージ。町の皆はけちんぼで冷淡な彼のことが大嫌いでした。
クリスマスの前日では慈善団体からの寄付のお願いを断っただけでなく、クリスマスの為に休みが欲しいと相談した部下のクラチットにも「休んだ分の給料は減らす」と冷たく対応しました。
その夜、休もうとしたスクルージの前に幽霊が現れました。幽霊の正体はマーレイという7年前に死んだスクルージの共同経営者でした。マーレイはスクルージに「このままでは死後永遠に報われない」と忠告し、「これからやってくる3人のクリスマスの精霊についていくように」と言い残しました。スクルージはマーレイの言葉に驚き渋々精霊達についていくことにしました。
最初にやってきた精霊は過去のクリスマスの精霊で、スクルージに過去の思い出を見せました。そこにはクリスマスの夜に音楽に合わせて踊る少年少女達の姿がありました。スクルージはその少年少女達の中から若かりし頃の自分とかつての恋人を見つけ、「あの頃は楽しかった」と懐かしみました。
すると過去のクリスマスの精霊は違う過去の思い出をスクルージに見せました。そこにいたのは成長し仕事をして間もないしかめっ面のスクルージと悲しそうな顔を浮かべる恋人がいました。お金に執着するようになったスクルージに失望し、恋人は彼の元から去っていったのです。スクルージは過去の精霊に見せられた思い出を見て後悔しました。
次にやってきた精霊は現在のクリスマスの精霊で、スクルージは部下のクラチットの家に連れていかれました。初めは見窄らしい部屋と粗末な食事を見てバカにするスクルージでしたが、クラチットが妻や子供達と幸せそうに過ごす姿を見ている内に羨ましく思うようになりました。その時、ある小さな子供がスクルージの目に止まりました。
クラチットはティムと呼んで小さな子供に近づくとそのままティムを抱っこして持ち上げました。そこでクラチットの妻が困ったように「病院に行けるお金があればティムの病気がよくなるかもしれないのに」と呟いたのをスクルージは聞いてしまいました。
ティムという病を抱えた子供がいる部下を薄給でこき使っていたスクルージは、クラチット達の姿を見て胸が痛くなりました。「あの子は一体どうなってしまうのだろうか」とスクルージは現在のクリスマスの精霊に尋ねますが、質問に答える代わりに未来のクリスマスの精霊が現れ、未来のある場所に連れていきました。
未来のクリスマスの精霊は町の墓地にスクルージを連れていきました。とある墓地の前に人が集まり話声が聞こえてきました。「死んでせいせいした」「あいつが死んだおかげで町に平和が戻った」など散々な言われようです。人々が立ち去った後に墓を調べると、その墓には自分の名前が彫られていました。
墓地にはクラチットとその家族がいましたが、彼らは別の墓地に佇んで悲しみの表情を浮かべていました。その墓が、両親の希望も虚しく幼くしてこの世を去ったティムの墓と知ったスクルージは衝撃を受けました。
「こんな結末はいやだ」と涙を流したスクルージはマーレイと精霊達に未来を変えることは出来ないかと縋りつきました。マーレイは「未来はまだ変えられる。だがどう変わるかはお前の心次第だ」と優しく語りかけ、クリスマスの精霊達と共に消えて行きました。
スクルージは気がつくとベッドの上にいました。クリスマスの朝を迎えたのです。マーレイと精霊達と一緒に見たものを経て自分のやる事に気付いたスクルージは、身支度を済ませてクリスマスで賑わう下町へ飛び出しました。
朝の外の空気と陽の光りを浴びるとスクルージの気分は晴れやかになっていきました。町中で寄付を依頼した事業団体の紳士を見つけると断った寄付のお金として出せるだけのお金を紳士に手渡しました。
そのままスクルージはクリスマスで休暇中のクラチットの家にやってきました。スクルージの明るい訪問にクラチットとその家族は目を丸くします。
最初にスクルージは妻と子供達のために大きなケーキを用意しました。次にクラチットを書記から共同経営者に昇格し、給料をあげるだけでなく家族達の援助に力を入れることを宣言しました。クラチットが感謝の気持ちでいっぱいになる中ティムは「おじさんは優しいんだね。」とスクルージに笑顔を向けました。
ゆきみ「それからスクルージは前ほど裕福では無くなりましたが、とても幸せそうに残された人生を過ごしていきました…おしまい。」
ゆきみ「スクルージが心を入れ替えたから迎えたハッピーエンドの話なのです。彼がクリスマスの時から優しくいられるのは、自分を過去から未来まで見つめ直した時に、お金以上に大切なものがあることを思い出したからかもしれません。それにしてもクリスマスになると人の心や人生が変わるような出来事がよく起こりますね。この島ではクリスマスになるとどんなことが起きるんでしょう。」
(続)