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【あつ森】クリーム島ハロウィン与太話10/18
こんにちは、びゅーんです。
気づけばハロウィン本番まで1週間ちょっと。本当にあっという間です。今年は街へ繰り出して盛り上がってという感じは自重して、オンラインで動画を投稿して盛り上がろう!といった傾向が見られますね。
本日もハロウィン与太話の続きを書かせて頂きたいのですが…今回はどうぶつの住民が登場しない異色の回になります。
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【前回までのあらすじ】
迷子のオバケくんを両親に合わせる為、島民代表らはハロウィンイベントを開くことに。その合間にオバケくんとラッキーの為の遊び場を作ったり、ルナから持ち掛けられた『島対抗!演劇コンテスト』の為にオバケくんも入れて劇の撮影を行ったりしたが、島ではハロウィンの飾り付けが順調に進んでいる。
セイロン「この島もだいぶハロウィンで盛り上がりを見せています。それも皆さんがハロウィンに向けて本当に頑張っているからでしょうね。」
セイロン「特にあの子はいつも見る度忙しそうに駆け回っていて、『何か手伝おうか』と声を掛ける隙もない。」
セイロン「私に出来ることはせめてお茶とお菓子を皆に振舞うことくらい。でもそれで良いのかと考えてしまうことがあるわ…。あら?このレシピは何かしら。『ソウルケーキ』ですって。ふむふむ…」
セイロン「ソウルケーキを作るには、まずバターの多い生地を作ること。柔らかくしたバターと砂糖を合わせたら卵黄を少しずつ足して、更に小麦粉とスパイスをふるって混ぜ合わせて…まぁ!レーズンも加えるのね。」
セイロン「牛乳で水分量を調整したら、生地をまとめて伸ばす。丸い型で生地を抜いて中心部に十字の切り込みを大きく入れて、更に切り込みを入れた生地の上にカランツを飾る…あとはオーブンに入れて黄金色になるまで焼く。」
セイロン「出来たわ。これがソウルケーキね。…でもこのお菓子、どうしましょうかしら。…そうだわ。」
ぼくし「…の天の父はそれが皆あなた方に必要であることを知っておられます。だから神の国とその義とを第一に…」
ぼくし「や、やあセイロンさん。すみません気付かなくて。」
セイロン「いいえぼくしさま、お勤めご苦労様です。お菓子の差し入れをお持ちしました。お茶にしませんか?」
ぼくし「これはもしかして、ソウルケーキですか?いやぁ実際にお目にかかれるとは思いませんでした。」
セイロン「私も初めて作ったのです。お口に合うといいんですが。」
ぼくし「程よい甘さでスパイスの風味が効いていて美味しいですね。故郷を思い出しますよ。しかし何故いきなり古い歴史のあるお菓子を作ろうと思われたのです?」
セイロン「ええ。皆さんがハロウィンイベントに向けて頑張っている姿を見て、私もこの島で自分にしか出来ないことは何かと考えている最中にソウルケーキのレシピを見つけたんです。このケーキは善良な魂が苦行苦難から解放されることを願って作られたものという話と、ハロウィンで子供達が『トリック・オア・トリート』と言って貰うお菓子という話があるんですよ。」
ぼくし「…………。」
ぼくし「セイロンさん。あなたにしか出来ないことではなく、あなたが出来ることをやる。それで充分だと思いますよ。皆も私も、単純に出来ることをしているだけなんです。」
セイロン「…そうですね。そう言って頂けて安心しました。ありがとうございます、ぼくしさま。」
★おまけ★
ということで古いハロウィンに縁のあるソウルケーキを実際に作ってみました。びゅーんが作ったものはショートブレッドぐらいの硬さのビスケットのタイプでしたが、ソウルケーキにもイーストを入れてフワフワな食感にしたり、与太話中のように十字模様にドライフルーツを飾ったりと様々な作り方と形があります。でも大きく十字模様をつけるのはどのソウルケーキも一緒ですね〜。