
【あつ森】クリーム島クリスマス与太話12/17
こんにちは、びゅーんです。
暖房をつけてても寒いんですがこれは一体…。
皆様の島でオーロラは観測されましたか?オーロラ、綺麗ですよね〜。これが出ていると夜の写真がとにかく映えそう。そんな感じがします!
さて、クリーム島クリスマス与太話も更新しますが…もしかしたらクリスマス中の連載終了は叶わないかも(涙)でも大まかなシナリオは組んでるので年内には完結させたいです💦
とにかく、今回も更新しました。読んでくださる方々は引き続き画面をスクロールくださいませ!
【前回までのあらすじ】
クリスマスマーケットの準備をしていたゆきみとキザノホマレは、木陰でボーッとしているホームレスの老人に会う。声をかけてみると冷たくあしらわれたが、老人を心配したゆきみはその日の夜食べ物を分け与えに行った。しかしゆきみのことを心配したキザノホマレは、彼女が老人を助けようとすることに賛成しなかったのだった。
12/17 後悔したくないから
ゆきみ「おはようございます。これは…沢山の本があるじゃないですか!?一体どうしたんですか?」
エクレア「島中から不要な本を引き取りに回っていたんです、ララン。」
ぼくし「教会にいる子供達からもっと本の数を増やして欲しいという要望がありましてね。島のスペースをお借りして図書館を作ろうと思うんです。」
ゆきみ「わぁ!とっても素敵なのです。私も利用したいなぁ。」
エクレア「暖炉や寛げる家具を置けば、雪遊びの後に温まりながら本を読んでリラックス…なんてことも出来ます、ララン。」
ぼくし「島民代表には既に話をつけてあります。あとは必要なものを運んでDIYをお願いするだけですよ。」
ぼくし「では、あとはお願いします。」
島民代表「了解。DIYして家具を作っていくよー!」
島民代表「あっちゃー!あとちょっとで木製の本棚が作れると思ったのに…。DIYに必要な木材が足りなかったよ。」
ゆきみ「仕方ありません。足りない分の木材を補充しましょう。」
島民代表「そうだね〜。あ、ちょうどお昼の時間だから休憩してからにしようか。」
ゆきみ「見てください!木製の本棚が増えているなのです。」
島民代表「嘘!?いったい誰が作ってくれたんだろ??」
ぼくし「なんと!もう図書館を完成させてくれましたか。ありがとうございます。」
ゆきみ「あったかい暖炉まであるのです。これなら快適に読書を楽しめそうなのです。」
ぼくし「しかし困りました。誰がこの場を管理しましょうか。私は他の実務があるのでいつも図書館にいるわけにいきません。」
島民代表「司書とまではいかなくても、せめてここに通って本と利用する人達を見ててくれる人が欲しいですね。」
ゆきみ「そうだ!私、心当たりがあるなのです。図書館のお仕事をやってくれそうな方を連れてきますね。」
ゆきみ「おじいさん、いますか?お話ししたいことが……おじいさん!!?」
キザノホマレ「やぁゆきみくん、また会ったね…てどうしたんだいこれは!!?」
ゆきみ「大変なのです!!おじいさんが倒れて動かないなのです!!」
キザノホマレ「これは身体が冷え切っているからだね。すぐに暖かい室内に運ぼう!ここからなら教会が1番近いじゃない。」
ゆきみ「ぼくしさん、お願いです!暖かい部屋とベッドを貸してください!でないとおじいさんが凍えてしまうなのです。」
ぼくし「ゆきみさんにキザノホマレくん?…緊急事態のようですね。分かりました、ひとまず私の部屋とベッドを使ってください。」
キザノホマレ「まだ意識が戻らないじゃない。」
ゆきみ「ああ…そんな、おじいさん…。」
ぼくし「2人はクリスマスマーケットの準備があるでしょう。この場は私が預かりますから戻っていいですよ。」
ゆきみ「いいえ、ぼくしさん。私に看病させてください!私、おじいさんが目を覚ますまで傍にいたいなのです。ぼくしさんの迷惑にならないようにするので、お願いします!」
キザノホマレ「それならゆきみくんの分の作業はボクが代わりにやっておくよ。」
ぼくし「ゆきみさん…分かりました。そこまで言うのでしたら、この場はあなたに任せましょう。」
老人「……………う、うーん。」
ゆきみ「おじいさん!!!気がつきましたか?!」
ゆきみ「ああ!良かったなのです!ずっと目を覚さないからすごく心配しました。」
老人「君は昨日の……あぁ、そうか。君がワシを見つけて温めてくれたんだな。迷惑をかけてしまったのぅ。」
ゆきみ「そうだ!私、おじいさんに提案したいことがあって来たんです。聞いてくれますか?」
老人「…そうじゃな。君に命を救ってもらったからのぅ。ワシに出来ることなら聞こう。」
ぼくし「で、あなたがここを管理されるということですか。」
老人「なに、そう構えることはない。ワシは何も取って食うことはせんぞ。暖を取れる場所に身を置ける…それだけでも充分な報酬じゃよ。」
ゆきみ「ぼくしさん、大丈夫なのです。こちらのおじいさん、本当は人の話を聞いてくれる優しい方なのです。」
キザノホマレ「ゆきみくん…!話は全部聞かせてもらったよ!君はそこのご老人に食べ物を分け与えただけでなく、命の危機を救い仕事まで与えたんだね…!なんてスゴイんだ君は。」
ゆきみ「キザノホマレさん!?急にどうしたんですか?」
キザノホマレ「ゆきみくん、昨日は酷いことを言ってしまって本当にすまなかった。人に優しくすることそのものが大切なことだというのに、ボクはそのことに理由付けと損得を交えてしまってたんだ。」
ゆきみ「そんな…!!謝らないでください!キザノホマレさんが言うことも間違っていなかったと思うなのです。」
キザノホマレ「ゆきみくんを見てボクも決心が着いたよ。ボクはこれから行かなければ。」
ゆきみ「行くって、どこにですか?」
キザノホマレ「ゆきみクン達と買付に行ったあの島に行くんだ。でも多分…行ってしまったらもうここに帰ってこれないだろう、じゃない。」
ぼくし「そんな状態になってまで行く必要があるんですか!?」
ゆきみ「島民代表さんや皆さんにはまだ伝えてないですよね!??」
キザノホマレ「こんな形で皆に別れを告げることになってすまない。でもどうか止めないでおくれ。ここで動かなかったら、きっとボクは一生後悔するかもしれないんだ。」
キザノホマレ「ボクはあの時…買い物を終えてホテルに行く途中、路地裏でうずくまっている人を見かけた。多分、家無し子だったと思う。でもボクはその子に対して何もしなかった。ただ、見ただけだったんだ。」
キザノホマレ「今持ってるたぬきマイルを全てベル引換券に変えても片道の飛行機代にちょっとだけ届かないか。こうなったら持っている家財を売ってお金に変えるしか……ん?玄関のドアの隙間に何か挟まってる。手紙???」