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【あつ森】クリーム島クリスマス与太話12/22
こんにちは、びゅーんです。
12月から復活したリュウグウノツカイ。やっとクリーム島でも釣れました。3月に釣った魚達が徐々に戻ってきているのを見るとなんだか懐かしい気分になると同時にそろそろ1年経とうとしているのかー…と感慨深い気分になります。まだ2、3ヶ月先ですけどね!?
さて、クリスマス与太話も今回の話を含めて残り4話。年内に完結出来るか!?いや流石にしよう!!ということで続きをどうぞご覧ください。
【前回までのあらすじ】
ルナとぼくしの為に内緒で準備していたサプライズパーティーがついに開かれた。ご馳走やプレゼントに加え、教会の子供達がルナ達を広場に案内しサプライズでとたけけと共に歌を披露した。予定にないとたけけの来訪に驚いた島民代表は、彼が図書館にいるおじさんに呼ばれたことを知る。図書館にいるおじさん…それは前に開催したクリスマスマーケットの準備中にゆきみが出会ったホームレスの老人のことだった。
12/22 本当の素顔が見たいのに
島民代表「あの、おじいさん。案内所に来て頂けないでしょうか。」
たぬきち「住まいの形はなんであれ、この島にいる以上は住民登録の手続きが必要だなも。」
老人「ワシにはその必要はない。何度言わせるつもりじゃ。」
島民代表「あまり強引な手段は取りたくありません。手続きに応じて頂けないですか?」
たぬきち「守ってくれない場合、この島から追い出すこともやむを得ないだなも。」
ゆきみ「…!!」
ゆきみ「待ってください!おじいさんを追い出すことを考え直して欲しいなのです。おじいさんは悪い人ではありません!」
たぬきち「これは島に滞在するものとしての義務の話なんだなも。いい人か悪い人かは関係だなも。」
島民代表「ゆきみちゃん…ならこのことについて一旦皆で話し合おうか。」
ぼくし「私はたぬきちさんの意見に賛成です。彼は悪い人ではないでしょうが、島民代表の指示に従おうとしないことには感心しません。」
ゆきみ「そんな!」
しずえ「私はそのおじいさんのことを信じたいと思いますよ。」
セイロン「ただ事情も何も話してくれないと、実際問題私達もどうすれば良いかわからないですよね。」
島民代表「島の退去は保留にしましょう。おじいさんに改めてここに滞在するかどうかをしっかり考えて貰いたいから。」
ゆきみ「島民代表さん…!」
たぬきち「ただし、明日以降図書館の管理の仕事から外れてもらうだなも。いつまでも素性の分からない男に島のことを任せるわけにいかないだなも。」
ゆきみ「おじいさん、どうしても案内所に行けませんか?住民登録が済めばおじいさんも堂々と皆さんと一緒に生活出来るなのです。でないと…」
老人「分かっておる。じゃからワシはここを出るよ。短い間だがアンタには世話になったな。ありがとう、こんな年寄りに親切にしてくれて。」
ゆきみ「おじいさん……」
ゆきみ「おじいさん、これからどうしていくんでしょう…。何か私に出来ることはないかしら。」
ゆきみ「あれ?でも私、どうしてこんなにおじいさんのことを考えているんでしょう。キザノホマレさんが前に言ったような、おじいさんを助けることによる責任感でしょうか。それとも、おじいさんに島から離れて欲しくない…?」
ゆきみ「私にとってあのおじいさんは…」
赤い子供「あれ?いつもいるおじさんがいないよ。」
ゆきみ「今日は私がおじいさんの代わりに図書館にいるなのです。」
緑の子供「ふーん、そうなんだ。ねー、だったらゆきみさんが代わりにお話聞かせてよ。」
ゆきみ「え、私がですか!?」
緑の子供「えー!おじさんはよく私達に色んなお話聞かせてくれたよ。ゆきみさんだって読み聞かせ会やったでしょー?だからいーじゃん」
ゆきみ「分かりました。では僭越ながら私が。皆さん、『クリスマスの鐘』のお話は知ってますか?」
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ゆきみ「…おしまい、なのです。あの、私も皆さんに聞きたいことがあります。図書館にいたおじいさんはどんな方だったんですか?」
黒い子供「ちょっと汚い見た目だし、あんまりニコニコしない人だったけど、話しかけると色んなことを教えてくれたよ。あと殴り合いになって喧嘩してる子達を見たらものすごい顔で怒ったことがあったな。」
白い子供「何故か一緒にいると落ち着くし、とても優しい人だったわ。私達の歌やお話を最後まで聞いてくれたもの。」
緑の子供「うんうん。まるでお父さんみたいだったー。明日になったら図書館にまたいるかなー。」
ゆきみ「そうですね、いてくれるといいですね。」
緑の子供「ゆきみさん、なんだか泣きそうな顔してるよー?大丈夫?」
ピンクの子供「それアタシが読もうとしてた本ー!返してよー!!」
青い子供「なんだよ!ボクが今とったんだぞ!!そっちこそ引っ張るなよ!」
ゆきみ「ふ、2人とも喧嘩はダメなのです。本は順番に、大切に使うなのです!」
青い子供「ボクが先だぞ!」
ピンクの子供「ちーがーうー!アタシが読むの!!」
ゆきみ「ああ!そんな乱暴にしたら…きゃあ!!暖炉の火が!!」
子供達「わーーー!!火事だーーー!!!」
ゆきみ「皆さん、早くここから出ましょう!火が燃え広がっちゃうなのです!」