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【あつ森】クリーム島ハロウィン与太話10/17

こんにちは、びゅーんです。

夜にバーベキューしているところを発見!広場では唐突にベンチが出現していたり住民達が遊び回ったり歌ったりしていることがありますよね。私も混ざりたい…のにどのシチュエーションでも何だか省られているようで切なく感じることがあります(笑)

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今回も与太話の続きを書かせて頂きたいと思います。今回はまさかの演劇。クリーム島の住民達による『白雪姫兼シンデレラ』をお楽しみください。割と撮影楽しかったです(笑)

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【前回までのあらすじ】

ハロウィンイベントに向けて準備を進めている島民代表にルナが緊急の相談を持ちかけてきた。勝手に島対抗の演劇コンテストに応募した上に後2日で演劇の締切が迫っているという話を聞いて慌てた島民代表は、住民達を集めて話し合い『白雪姫』と『シンデレラ』を両方やることになった。急いで衣装や家具を揃えてパニーの島で撮影を始めるが…

白雪姫が死んでいる間だけシンデレラに転生した話

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むかしむかしあるところに、白雪姫という美しいお姫様と、彼女の継母のお后がいました。ある日、お后が魔法の鏡に向かって尋ねます。

お后「鏡よ鏡、世界で1番美しいのはだーれ?じゃない。」

鏡の精「それは、あなたのお城に住んでいる白雪姫と腹斜筋が美しいジーニョです。」

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鏡のこたえを聞いて怒り狂ったお后は白雪姫を殺そうとします。辛くも白雪姫は森へ逃れ、7人の小人達が暮らしている小さな家に身を隠しました。しかししぶといお后は老婆に変装して、小人達が仕事に出かけたところを狙って白雪姫に接近。毒入りのリンゴを差し出します。何も疑わずにリンゴを食べてしまった白雪姫はその場で倒れて冷たくなりました。

老婆に化けたお后「ハッハー!ざまーみなさい、じゃない!」

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ところが次の瞬間、場面が変わって美しい町娘が目を覚ましました。

シンデレラ「は!今頭に流れたものは、もしかしてアタイの前世の記憶!?」

すこしむかしの話、とある町にシンデレラという美しい娘が住んでいました。シンデレラは継母に奴隷のように扱われ、毎日こき使われる日々を過ごしていました。今日はお城から舞踏会の招待状が届き、継母のお出かけの準備に追われています。

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継母「シンデレラ、ドレスの準備は出来てるでしょうね。今日は王子様に会いに行くのだから中途半端な物を用意するんじゃないわよ、アイヤ。」

シンデレラ「はいおかあさま、このように。ちゃんと用意しました。」

継母「ご苦労。それじゃ行ってくるわね。留守番頼むわよ。」

シンデレラ「いってらっしゃいませー…。うえ〜ん!!アタイどこの国でも義理のおかあさまにこき使われたり虐められたりするんだー!フツーに!」

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舞踏会に連れて行ってもらえないシンデレラは裏庭に飛び出して泣き続けます。

シンデレラ「もうイヤ!なんでこの国もアタイに厳しいの。もう生きてらんない!こうなったらまた人生やり直してやるーフツーに!」

魔法使い「おいおいおいおい若いの、早まるんじゃないよ!!今こそアンタの頑張りが報われる時だってのに、スン!」

シンデレラ「魔法だなんて胡散臭いもの信じらんな〜い!」

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魔法使い「ほう、ウチの魔法が信じられないかい?ならコイツはどうかな!?」

魔法使いが魔法をかけると庭のカボチャはたちまち豪華な馬車に、そしてシンデレラの服は綺麗なドレスに早変わりしました。

シンデレラ「きゃー!超かわいい〜。ガラスの靴までついてくるなんて夢みた〜い!」

魔法使い「この魔法は夜の12時まで続くからね!12時までに必ず帰ってくるんだよ、スン。」

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一方、お城ではオバケの王子とその父の王様、そして王子のお付きが難しそうな顔をしていました。この王子は訳あって自分がオバケになってしまった今でも国の王子として君臨し、現世で花嫁を探し続けています。

王様「貴族から平民までありとあらゆる娘を集めたが、どいつもこいつもパッとしねぇぜよ。息子は何か言ってるか?」

王子のお付き「えっと、お父上の言う通りタイプの娘が見つからないと言っていますらしいよ。」

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するとそこへ遅れてお城に到着したシンデレラがやってきました。

王子のお付き「ずがたかーい!王子の御前であるらしいよ。」

シンデレラ「きゃ!ごめんなさい、そこに王子様がいるなんて分かりませんでしたフツーに。」

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シンデレラの姿を見たオバケの王子は興味を示したのか彼女に近付きました。

王子のお付き「王子がキミに何か言おうとしているぞ?うーん?えっとなになに?ボクと一緒にお…お…」

グゥゥゥゥゥゥゥ(お腹の音)

王子のお付き「おなかがすいたからご飯を食べよう、と言っているぞ〜。」

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シンデレラ「こんなにお腹いっぱい食べれるなんて前世じゃ考えられなかった、超最高!フツーに。」

王子のお付き「皆でご飯を食べるのがとっても楽しいと王子は言っているらしいよ〜。」

王様「ガーッハッハッハ!腹が減りゃなんとかって言うよな。こりゃいいぜよ。」

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オバケの王子達と一緒にご馳走をたらふく食べたシンデレラは、夜12時に魔法が解けてしまうことなどすっかり忘れて満腹感のあまりウトウトと眠ってしまいました。

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シンデレラ?「はっヤバ!もう12時過ぎてんじゃん!ていうかアンタ誰?」

鏡の精「オイラは全世界の筋肉の味方、その名も鏡の精。シンデレラ…じゃなくて白雪姫、よく聞くだにょ。今オマエは白雪姫として生き返ろうとしているだにょ。」

シンデレラ?「マジで!?アタイさっきまで王子様と楽しくご飯食べてたのにー!フツーに。」

鏡の精「オマエに選択を与える。白雪姫として生き返るか、それともこのままシンデレラとして生きるか選ぶだにょ。」

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シンデレラ?「…決めた。アタイ白雪姫として生き返る、フツーに。」

鏡の精「そしたらオマエはシンデレラとして2度とオバケの王子に会えないぞ?」

シンデレラ?「うん、大丈夫。アタイ白雪姫としてやりたいこと決めたから。」

鏡の精「そうか。ならば行くがよい!だにょ。」

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冷たくなった白雪姫は小人達によって花の棺に入れられましたが、白雪姫の噂を聞いてやって来た1人の王子が白雪姫に口付けすると、なんと白雪姫が目を覚ましました。

白雪姫「アタイ………戻ってきたの!?」

王子「お!姫が生き返ったポテ!」

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王子「なんて可憐なお姫様だ。是非ウチと結婚してくれないか?」

白雪姫「今会ったばかりの王子様、ごめんなさい!アタイどうしても会いに行きたい人がいるの。どこにいるのか生きているのか分からないけど、それでも探しに行きたいの、フツーに!」

王子「そうか。アンタにはそこまで気になるヤツがいるんだね。でもか弱い女1人の旅はしんどいよ。その会いたい人が見つかるまでお供させておくれ、だポテ。」

白雪姫「ありがとう、王子様!」

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こうして白雪姫は出会った王子と共に、かつて自分がシンデレラとして一緒に楽しい時を過ごしたオバケの王子を探す旅に出かけました。何年も旅をし続けた末にガラスの靴を持ってウロウロ彷徨うオバケを見つけることが出来たとか、一緒に旅をする王子に愛が傾いてそのまま結婚したとか言われていますが、白雪姫の旅がどんな結末を迎えたか皆さんの想像にお任せすることにしましょう。

おしまい

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白雪姫(シンデレラ)→ルナ / オバケの王子→オバケくん / 王子→ウェンディ

王子のお付→ラッキー / 王様→ブンジロウ / 魔法使い→リアーナ

鏡の精→ジーニョ / お后→キザノホマレ / 継母→ウズメ

ナレーター→ぼくし / 雑用→島民代表

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