Schelpenheuvelのステンドグラス
ゴシック様式って何
みなさんゴシックって一度は聞いたことあると思いますが、具体的に何のことを言っているかご存知でしょうか?
ゴシックの言葉の由来を調べてみました。
元々はゴート人、ゴート族、という意味から由来しており、当時主流であったルネサンスから逸脱したデザインで、アルプス以北から生まれたことにより、当時ルネサンスの中心であったイタリア人が侮辱的な意味を込めて付けられたと言われています。
当時の時の権力の象徴である教会に多く見られるデザインで、アーチの先端が尖ったデザイン(尖頭アーチ)で高さを強調し、天に向かって伸びている印象を思わせます。また、葉形模様を用いられており、円が重なり合うところから生み出された葉形は4つ葉、3つ葉であることがほとんどです。
今回ご紹介のステンドグラスのフレームはそうしたゴシック様式になっていて、中心にはマリア信仰のステンドグラスがはめられています。
Scherpenheuvelとは
Scherpenheuvel シュルペンハウフェルは、はっきりとした出発点は分かっていないとされていますが、1603年1月に起こった奇跡的な出来事を発端に始まったマリア信仰であるとされています。
現ベルギーに所在する地名でもあり、現地はカトリックの巡礼聖地となっているそうです。
ステンドグラス単体で見ても、イギリスよりかはヨーロッパ大陸で作られたものと酷似しており、おそらくベルギー周辺で作られたものかもしれません。
ラッパを吹く天使の意味
せっかくなので、よく見るモチーフであるラッパを吹く天使についても調べてみました。
ラッパを吹く天使は実はヨハネの黙示録から生まれたデザインであるとされていて、本来は七人の天使がそれぞれラッパを吹くとよくない出来事(災害など)が起こる・・みたいなお話が書かれています。
要するに、悔い改めないとラッパ吹いちゃうよ〜〜っていうことなんですね。
ヨーロッパデザインに根付く宗教との関わり
こうした西洋文化に関わるお仕事柄、多く宗教的なものを見たり触れたりします。
ヨーロッパ観光する、となれば教会を見て回りますし、家具のデザインもやはり宗教的な意味合いと切っては切れない関係性があります。
中世は教会がとても権力を持っていましたのでその名残や、中世リバイバル、みたいなことが19世紀起こったのもあり、家具の中にもたくさんのゴシック様式を見ることができます。音楽もそうですね。
音楽の父バッハは、バロック代表ではありますが、現在の音楽にもバッハ的な要素はたくさん散りばめられています。
歴史を振り返ることは原型や元になったものを知ることができるので、よりそのものを深める知識となりますね!
ただし、現在はそうした宗教的な意味合いをあまり感じず、文化的な要素として楽しんでもOK!な時代になったのではないでしょうか。
もちろんこれでお祈りしたい〜っていう方がいましたらどうぞ!
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