本態性高血圧と高齢者高血圧

本態性高血圧と高齢者高血圧は、ともに高血圧の種類であり、重要な健康上の問題です。それぞれの特徴と共通点を解説します。

【本態性高血圧】
本態性高血圧は、特定の病気や状態によらず、単純に血圧が高くなっている状態のことを指します。通常は、収縮期血圧（最高値）が140 mmHg以上、拡張期血圧（最低値）が90 mmHg以上で診断されます。高血圧は、心臓、血管、腎臓などの重要な臓器に損傷を引き起こすことがあり、脳卒中、心筋梗塞、腎臓障害などの合併症が発生する可能性があります。

【高齢者高血圧】
高齢者高血圧は、60歳以上の人々によく見られます。高齢者は、従来の基準よりも高い収縮期血圧（最高値）が許容されることがあり、一般的には150 mmHg未満であることが推奨されています。高齢者は、血管の硬化、腎臓機能の低下、血管内皮機能の低下など、加齢による生理的変化が原因で高血圧になることが多いです。

【共通点】
運動不足、肥満、塩分の過剰摂取、ストレス、喫煙、遺伝などが原因となることがある。
心臓、血管、腎臓などの臓器に損傷を引き起こすことがある。
合併症を予防するために、薬物療法、食事療法、運動、ストレスマネジメントなどの治療が必要である。いずれの場合も、定期的な健康チェックと健康的な生活習慣の維持が必要です。