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ベトナム語の虚詞(機能語)の特徴

ベトナム語には「hư từ【虚詞(きょし)】」という概念があります。今回は、この虚詞の定義と特徴について解説します。


「虚詞」とは

ベトナム語の「虚詞」とは、その名の通り実体が伴わず、具体的な事物の意味をほとんど持たない言葉のことです。虚詞は文中で他の語と結びつき、文法的な関係や機能を表すため、日本語文法では、虚詞を「機能語」とも呼びます。

虚詞と対照的な概念は「thực từ【実詞(じっし)】」と呼ばれます。たとえば、「nước(水)」「ăn(食べる)」「đẹp(美しい)」など、実質的な意味を持つ名詞・動詞・形容詞がこれに当たります。日本語では「内容語」とも呼ばれます。

つまり「虚詞=機能語=実体のない文法的な機能を持つ言葉」ということです。ここでは日本人にとって理解しやすい「機能語」という用語で統一して説明します。

機能語の4分類

ベトナム語の機能語は、さらに4つの品詞に分けられます。

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