見出し画像

トマトのベトナム移住論 ~災害の少ない安全な場所はどこか?~

ベトナムへの移住やビジネスを考える際、どの地域が自然災害リスクが少なく、長期的に安心して暮らせるのかは非常に重要なテーマです。

南北に長く多様な気候と地形を持つベトナムでは、地域ごとに災害リスクや環境条件が大きく異なります。そこで今回は、地理的条件を基に、ベトナムで災害リスクの低い安全な移住先を考えてみます。


ベトナムの災害リスク

ベトナムで考慮すべき主な災害リスクには、以下のようなものがあります。

①台風
南シナ海から西へ向かう台風は特に北中部から北部にかけて頻発し、毎年のように甚大な被害が報告されています。最近でも2024年9月の台風11号で、北部で350人が死亡する大規模被害が発生しました。

②豪雨・洪水
近年豪雨の頻度と強度が増加し、ハノイやホーチミン市などの都市部で深刻な洪水被害が報告されています。
また、北中部の川沿いの地域でも、台風や豪雨の影響とインフラ整備の未発達によって浸水被害が深刻な問題となっています。

③土砂崩れ・地滑り
特に北西部では急峻な山岳地帯が多く、降雨時に土砂崩れが発生しやすい地質構造を持っているため、土砂災害のリスクが高いです。

④熱波・寒波
北西部、北中部、紅河デルタ地方(ハノイ周辺)では乾季に西のラオスの山脈からフェーン現象による高温の熱風の影響で、気温が40℃以上になることがあります。また、近年ホーチミン市やメコンデルタ地方でも猛暑日が続いています。

さらに、紅河デルタ地方では冬季に中国大陸から吹き込むモンスーンにより寒波を引き起こすこともあります。ハノイでは10℃以下で学校が休校になることもあります。

ここから先は

1,875字 / 1画像

¥ 250

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?