[過去記事まとめ] 基本あいさつ特集

ベトナム語の基本あいさつについて深堀りした過去記事をまとめました。


⑴ Xin chàoはどういう時に使うのか

ベトナム語で一番最初に習うあいさつの言葉といえば「Xin chào」です。

Xin chàoは日本語の「おはよう、こんにちは、こんばんは」に相当し、時間に関係なく使える万能的なあいさつですが、残念ながらベトナム人はこの言葉をほとんど使いません。

ある程度勉強している人なら「そんなの知ってるよ」と言いそうですが、では逆にベトナム人はどういう時にXin chàoを使うのか知っていますか?

ネイティブがどういうシチュエーションでXin chàoを使うのかがわかれば、Xin chàoの本質が見えてきます。

Xin chàoの特徴

Xin chàoはベトナムでは主に以下の3つの場面で用います。

①初対面の人(主に外国人)へのあいさつ
②スピーチや発表での、不特定多数の人への最初のあいさつ
③チェーン店での来店したお客様へのあいさつ。日本語の「いらっしゃいませ、ようこそ」に相当
※「店名 +xin chào」の形で使う
例.Family Mart xin chào=ファミリーマートにようこそ

①~③の特徴からわかる、Xin chàoの本質とは「初対面の人への形式的で丁寧なあいさつ」であるということです。つまりXin chàoは個人間での通常のあいさつにはふさわしくないのです。

なぜならxinがそもそも丁寧な他人行儀の言葉であり、かつanh, chị, emなどの二人称がないことにより、相手個人を認識した言い方ではないからです。実用的でも私的なあいさつでもないためネイティブの間ではあまり使わないのです。

みなさんはXin chàoは上の3つの場面以外ではまず使わない、と覚えておきましょう。

通常のあいさつは「chào+二人称」

ベトナム人が実際によく使う挨拶はchào anhやchào chịのように「chào+二人称」の形を必ずとります。

二人称は性別や年齢によって変化するので、二人称を使うことで対象となる相手の情報を示すことができます。

つまり二人称を加えることによって、「私はあなたのことを具体的に認識していますよ」という形になり、相手により親近感を与えることができるというわけです。

ベトナム人にとって「親しき仲には礼儀なし」

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