反語・皮肉表現入門①

反語とは、言いたいことと反対の内容を疑問の形で述べることによって、断定を強調するための表現技法です。

もちろんベトナム語にも反語表現は存在します。しかし、反語は表現技法の中でもかなり高度なもので、実際の文面上の意味とは正反対の意味になります。

中途半端な理解力では、自分自身が誤解してしまうだけでなく、相手にも誤解を与えてしまう可能性があります。

そのため、まずは初歩的で定型的な反語表現から学び、反語を使うことに慣れていきましょう。

今回は日常会話でよく使う「ai」と「mà」を用いた反語表現をご紹介します。

「Ai mà 〜」: 「誰が〜だろうか、いや誰も〜ない」

文頭に「Ai mà」を置き、その後に動詞を続けると「誰が〜だろうか、いや誰も〜ない」という反語表現になります。

例えば「Ai mà biết」は、「誰が知っているだろうか、いや誰も知らない」という意味です。つまり「không ai biết」と同義です。

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