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孤立語の本質と効果的な学習法


誤解されがちな孤立語の特徴

ベトナム語の言語学的な特徴は「孤立語」であることです。孤立語とは、単語に語形変化がなく、文法的な機能が語順などによって決定される言語のことを指します。
例えば日本語の「行く」という動詞は「行く、行かない、行きます、行け」など、語形が変化します。

しかし、ベトナム語にはこのような語形変化が一切ありません。ベトナム語では「đi」は常に「đi」のままで、形が変わることは絶対にありません。

このため、日本語が語形を変化させて柔軟に意味を伝えられるのに対し、孤立語であるベトナム語は、単語が個別に強い意味を持ち、それだけで確固とした意味を伝える言語だと思われがちです。

しかし、実際にはその逆です。孤立語の単語は、単独では何も意味を持たず、他の単語や文脈に支えられなければ意味を成しません。

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