[特集まとめ] 発音ピンポイント講座 vol.2
市販の参考書には解説されてないベトナム語の細かな発音に焦点を当てた「発音ピンポイント講座」シリーズの過去記事をまとめました。知識の確認や復習用として活用してください。
①ủiとủyの違い
発音チェックです。ủi(アイロンをかける)とủy(漢越語の【委】)をそれぞれ発音してみてください。
どう違うか理解した上で区別して読めましたか?
感覚的に、なんとなくで発音しないように、常にどう異なるのか意識しながら発音する必要があります。
ủiとủyの発音の違い
まず問う声調を除いたuiとuyの違いを見てみましょう。iとyはどちらも日本語の「い」より唇を横に引っ張るようにして発音する「イー」という音です。単体では原則どちらも長母音として扱います。
しかしiもしくはyの手前に母音がくると、「イ」の音の長さを変えて発音しなければなりません。つまりiは短い「イ」(i ngắn)で、yは長い「イ」(y dài)で読まなければならないということです。
短い「イ」とは、[-母音+i]の形の時に、最後の" i "を短い音の「イ」で、その手前の母音を長く発音します。
例えばnaiという単語は"a"を長く、" i "を短く発音するので「ナーイ」のように読みます。ちなみにnaiは「鹿」という意味です。
次に長い「イ」とは、[-母音+y]の形の時に、最後の" y "は長い音の「イ」で、その手前の母音を短く発音します。
例えばnayという単語は"a"を短く、" y "を長く発音するので「ナイー」のように読みます。nayは「今日(※hôm nayの略)」という意味ですね。
この短い「イ」と長い「イ」のルールはuiとuyのように二文字の母音の場合でも成り立ちます。つまりuiはuを長く、iを短く発音するので「ウーイ」となり、uyではuを短く、yを長く発音するので「ウイー」と発音しなければなりません。
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