ベトナム語学習の本当の効果とメリット

ベトナム語を学ぶことは、単にベトナム人とのコミュニケーション手段にとどまらず、実はさまざまな社会的メリットを得る手段でもあります。

特にベトナム人と関わる日本人にとって、ベトナム語を学ぶことによる利点は非常に大きいものです。今回は、ベトナム語学習がもたらす本当の効果について考えてみましょう。

ベトナム語の能力はベトナム人が評価する

まず前提として、能力とは自分の内側にあるものが自動的に評価されるわけではありません。周りの人がそれを能力として認識して初めて、能力として成立するものです。

つまり、ベトナム語の能力を評価するのは自分ではなく、周りのベトナム人です。そのため、ベトナム人からお世辞抜きで「ベトナム語が上手だね」と褒められたら、その時はベトナム語の能力に自信を持って良いでしょう。

一方で、本人が「ベトナム語を話せる」と言っていても、周りのベトナム人が「彼はベトナム語が下手だ」と感じていたり、その人と英語や日本語でしかコミュニケーションを取っていない場合、その人のベトナム語能力は周囲に認められていないことになります。

ベトナム人もベトナム語の難しさを理解している

ベトナム語は習得が難しい言語であり、ベトナム人自身もその難しさをよく理解しています。「phong ba bão táp không bằng ngữ pháp tiếng Việt（嵐や暴風雨よりもベトナム語文法の方が厄介だ）」という有名なことわざがあるほどです。
文法だけでなく、発音の複雑さや語彙の豊富さも、ベトナム語の難しさの要因です。これらをベトナム人は十分に理解しています。

だからこそ、外国人がベトナム語を学ぶことは、難しい言語に挑戦するチャレンジ精神と、困難に耐えうる強さを示す行為となります。