[過去記事特集] ベトナム語類似単語の違いと使い分け特集 vol.3
ベトナム語には、日本語に訳すと似た意味を持つ言葉が多くありますが、実際にはそれぞれ微妙なニュアンスや使い方に違いがあります。前回に引き続き、今回も過去に紹介した類似単語の違いに関する記事をまとめました。
⑴ しかし、だが
nhưng / mà
逆接のnhưngとmàは基本的な意味は同じですが、実は細かい部分で少し違いがあります。今回はその違いを見ていきましょう。
nhưngは〈中立・客観的・書き言葉調〉
nhưngは「しかし、だが」という意味で、「中立・客観的・書き言葉調」という特徴があります。
例えば
・Phở này ngon nhưng mắc.
このフォーはおいしいが、値段が高い。
という文では「おいしい」ことと「値段が高い」ことの両方を視野に入れ、客観的で冷静な視点で見ています。フォーを食べて分析的なレビューをしている感じです。
つまりA nhưng BではAとBの重要度の比重は同じだということになります。
また、nhưngとnhưng màは同じです。さらにnhưngを文語体にした固い表現のsongという言い方もあります。ただしsongは文章のみで用い、日常会話では使いません。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?