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【フランス留学時代】フランスを縦断してスペインへ行った時の話 #2

さて、キャンプ場で無事一晩を過ごした我々はサクッと朝食を済ませ、また出発。到着した時は暗くて分かりませんでしたが、キャンプ場は大河のほとりにあり、町もなかなかに趣が。しかし、今日はいよいよ国境超え。ピレネー山脈の玄関口となる町Perpignanを目指します。

道すがら、ジャンヌに「ヨーロッパを旅するならキャンプが一番よ。安くて便利。あなたもテントを買いなさい!」と力説され、Perpignanの町に着くとスーパーマーケットでテントを買わされてしまいます(笑  でも、まぁ、車に乗せてもらってますし、それにキャンプというのもまた面白いんじゃないかと考え。旅は臨機応変にがモットーです。

そして、車はいよいよピレネー山脈に分け入っていきます。ゴツゴツと切り立つ岩山の中、断崖絶壁の谷底を道が走り、その幅が二車線くらいになったところに高速道路の料金所みたいなものがあり、そこが国境でした。

ジャンヌが車を止め、自分はパスポートを出そうとするも、国境警備隊はサッと車内を確認すると、"行ってよし"の合図。ちょっと一時停止しただけで、こんな簡単に国境を超えてしまえる事に拍子抜け。トランク開けたり、鏡で車体の下をチェックとかないの?(ちなみに当然、入国スタンプもなかった訳で、今 思うとちょっとゾッとしなくもないですが、結果、特にトラブルなくフランスに戻ってこれたので問題なしでした)

さて、ピレネーを下るとそこは、緑豊かだったフランス側とは全く違い、乾いた荒野が広がる世界。かつてナポレオンが"ピレネーを越えれば、そこはヨーロッパではない"と言ったそうですが、それは文化的なことだけでなく、気候や地質的なものもあったのだなぁと実感。砂埃を舞い上げて荒野を進む我々にサンタナはこれ以上ないBGMとして気分を盛り上げてくれるのでした。我、スペインに到達せり!

当時、使用した フランスのLonely Planetと言うべき
"Le guide du Routard"よりスペインの地図

それからしばらくすると車は高速道路を走っている。バルセロナも近い。ちなみに北からだとバルセロナの町にはモンジュイックの丘を回り込む形で入っていくのですが、車がその頂上に達した時、眼下に広がるバルセロナの町、そして真っ青な地中海.. バルセロナに落ちた瞬間でした。(結局、1週間弱滞在することになり、旅の計画を大幅に修正することになります)

バレンシアまで先を急がなければいけないジャンヌは適当な街中に私を下ろし、"Bon voyage!"と走り去る。車を見送った後、さて、どうするかと。

バルセロナのキャンプ場を調べると、地下鉄で三駅のEl Masnouというところにキャンプ場があるということで、まずは駅を探すことに。

記念すべき初スペイン語¿Dónde está la estación?こうして私のスペイン旅が始まったのでした。

El Masnouに行ったのは1994年7月7日でした。

スペインの旅、またスペイン語の話もまた追々文章にできたらなと思います。

Hasta luego!

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