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その先に見える景色

誰もが希望を胸に生きれる訳ではない。

絶望に苛まれながら、日々が過ぎ去るのをただ待つだけの者もいる。

あたかも希望を持つ事を許されていないかのような心持ちになり、

自分は所詮この程度の人生だったのだと...。


絶望を胸に生きる者に、明日から希望を持って生きよう、頑張ろうと人々は語りかける。

残酷な行為だ。

何度も希望を持とうとした。

何度もこのままじゃダメだと思った。

何度も自分を傷つけた。

でも、希望は胸に宿らなかった。


そんな者を救い出すのは並大抵じゃない。

自らの人生すら差し出す覚悟で向き合わなければならない。

他人がそんな事をしてくれる訳がない。

愛する人。愛してくれている人。

その人しかいないだろう。

だから、愛する人と過ごす日々を大切に。
愛する人と見る景色を胸に。

父や母との愛でもいい。

幼い頃の祖父や祖母との愛でもいい。

共に夢を語り合った友人との思い出でもいいだろう。

絶望を希望に換えることができるのは愛だけだ。

憎しみは憎しみを生み、金を得たいという気持ちはいずれ金に陥れられる。

愛が溢れている者の周りにはまた、愛を持つ者が集まる。


世界に愛が溢れますようになんて大それて、気恥ずかしい事は言わない。

2020年という年も、自分と周りに愛が溢れているような年にしたい。




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