トワイライトゾーン※ネタバレ有
トワイライトゾーン/超次元の体験 U-Next
レビュアー 現代社会学部 堀翔太
※この映画はベトナム関連のシーンで事故が起きてしまったためそのシーンがカットされました。その為ベトナムのシーンはありません。予めご了承ください。
あらすじ(プロローグ)
夜軽口をたたきながら車を走らせる2人の男。会話の流れで男が「本当に怖いものを見たいか?」と言う質問をしそれに対してもう片方の男が「もちろん」と返したことで男は「車を脇に寄せろ」と言い車を脇に寄せさせた。直後男は恐怖体験をすることになったのであった。
レビュー
この作品は人気SFテレビドラマシリーズ「トワイライトゾーン」(1959~1964)をジョン・ランディス、スティーブン・スピルバーグ、ジョー・ダンテ、ジョージ・ミラーの4人の監督を起用し甦らせたオムニバス映画です。この映画はオムニバス形式で様々な恐怖体験を描いた作品を見ることが出来ます。この映画のスタイルは自分が好きな時間に見始めて切りがいいタイミングで視聴を止め後日改めて続きを見るというスタイルでだれることなく視聴することが出来るもので私自身も2日に分けて視聴しましたが隙間時間を利用して見ることが出来るのは時間が無いときに映画を見たいという欲を抑えることが出来るのでとても良いと思いました。この作品はU-NEXTで配信されているので興味がある方は是非ご覧ください。
以下ネタバレ有レビュー
1話は〇〇人は〇〇だ。という典型的な偏見で様々な人種や異国民に悪態をつく男が友人いさめられたことに憤慨し店を出たところトワイライトゾーンに迷い込みその迷い込んだ場所で様々な身に覚えのない偏見によって捕まり最後は助けを求めるも誰にも気づかれず運ばれていくというものです。この話は自身が偏見を持ち下に見ていた人々に偏見による排斥行動に恐怖し誰にも見向きもされなくなるという日本の訓話の様でとても面白いものでした。
2話は老人ホームでただ時間を過ごしている老人たちに新たに入居した老人が夜に缶蹴りをする事を提案しそれに参加した老人たちが若返ります。実際には若返ってはいないのですがその体験をした老人たちはまだ自分がやりたいことがあることを思い出し活力を取り戻すというものです。この話は環境や身体の問題で活力がなくなっていた老人たちが活力を取り戻す過程がとても好みで若返った状態でしたいことを見方を変えることで老いても出来ることを見出すのはとても美しいな流れだなと思いました。
3話はSFらしさ満点の作品で超能力で自身の願いをかなえることが出来る少年がその能力で幸せになろうとしても周囲には恐怖され孤独だったのをヘレンという教師が彼に寄り添うことで救うというものです。この話はアメリカ映画でよくあるようなものだと感じ私はあまり面白いとは思いませんでした。
4話は飛行機恐怖症の男が旅客機内でパニックを起こしたところから始まります。外では雷鳴が轟き天気が荒れ模様であるのを示唆しています。彼が気分転換に窓を開くと旅客機の主翼の上で生物が蠢いているのが見えます。その生物は彼に気づくや否や彼がのぞいている窓に近づき近づかれた彼は窓を閉めその生物のことをほかの客に伝えますが乗客は彼が再びパニックを起こしているのだと思い相手にしませんでした。その後その生物が主翼のエンジンを破壊していくのをみた彼が近くに座っている警官の銃を奪い窓越しにその生物を撃ったことでその生物が逃げ何とか旅客機は無事に着陸することが出来たという話です。私はこの話は乗客側から見ると飛行機恐怖症でパニックを起こしている男が男側から見ると恐怖の対象が飛行機から生物に代わっているというのが俯瞰視点ならではのもので面白いと感じまた男視点で謎の生物が破壊したエンジンが男の幻覚ではなく実際に破壊されていることが男が狂っているのか男以外の乗客全員が狂っているのかが良くわからなくなるのがまた面白いなと思いました。
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