日越結婚のメリット(我が家の場合)
配偶者が外国人というと、なぜ結婚したのですか?とよく聞かれる。
よっぽどドラマチックなことがあったのでは?という期待に満ちた眼差しを裏切るようで悪いが、一言で言えば「断れなかったから」である。
「ノー」と言えない日本人。遠回しにお断りしたはずが、いかんせん日本語能力の低い相手にはうまく伝わっておらず、占いで結婚の日取りが決められ現在に至る。
(まあ、間はだいぶん端折っていますが・・・)
結婚してよかったこと。
①異文化ゆえに諦めがつくこと。
結婚して今年で四年目、一緒に暮らし始めて三年目になるがいまだに日越の文化摩擦は絶えない(ゴミを床に捨てる、色々拾ってくるなどなど)。まあ、文化のすれ違いは結婚にはつきものとよく聞くが、あれは分かり合えると思っているから生じるのであって、うちの場合、最初から異文化すぎて分かり合えるとは思っていないので「・・・ですよね。」と心のどこかで諦めが生じている。だから、結婚生活から生じるストレスの度合いは割と軽いのではないかと考えている。
②国際貢献して徳を積んだ気になること。
ベトナム人は子が親の面倒を見る。我が家の約束は「日本での生活の面倒は私が見る、配偶者が自分で稼いだ分は好きに使って良い。ただし借金だけは絶対にだめ。」というものである。ゆえに配偶者は稼いだ分のほとんどをベトナムの両親に渡している。帰国した時には両親と同居している兄夫婦にも子供(甥っ子)の教育費を渡している。
配偶者がこのように家族孝行できるのは、ひとえに日本での生活の心配をしなくても良いことと、私の配偶者ビザでの滞在なので職種に縛りなく自由に働けるためであると言える。ゆえに、私は間接的にベトナムのある一家を支援していることになる。小さな国際貢献である。
③いつでも新鮮
正直、いまだに相手が何者かがわからない。
勉強嫌いの配偶者は日常生活がある程度送れるとわかると日本語の勉強をしなくなり、私もベトナム語の勉強はとうの昔に諦めたため、両者で深い話をすることはない。ゆえに、配偶者が何を考え、どのように育てきたのかなど、いまだに「え?そうだったの?」と発見がある。
「相手の良さを発見♡」なんて甘ったるいものはないが、得体が薄皮をゆっくり剥がす感じで相手が徐々に見えてくるのである。さながら長期連載のミステリーを読んでいるようである。
以上パッと思いつくメリットでした。