見出し画像

データ復旧の現場から:諦めないで。液晶故障したビデオカメラからの100%データ復旧事例

こんにちは。

今回は、先日対応させていただいた印象的な復旧事例について、詳しくお話ししたいと思います。
技術的な面はもちろん、その過程で感じたことも含めて、できるだけ丁寧にお伝えできればと思います。

■ある日の問い合わせから

福岡県在住のお客様から、お問い合わせをいただきました。
Canon iVIS HF R42というビデオカメラの液晶画面が突然映らなくなり、中のデータが見られない状態とのこと。

ビデオカメラの中には、二度と撮り直すことのできない大切な記録が数年分入っています。

■技術者として、そして一人の人間として

私たちデータ復旧の技術者は、日々さまざまなケースに向き合っています。
そのたびに感じるのは、デジタルデータといえども、その向こう側には必ず人の想いが存在するということ。

特に今回のケースでは、その想いの重さを強く感じました。
お子様の成長記録は、二度と取り直すことができません。
その記録が失われそうになった時の不安は、保護者の立場に立って考えれば、想像に難くありません。

■具体的な復旧プロセス

  1. 事前診断
    まず、液晶の故障が他の部分に影響を及ぼしていないかを詳細にチェック。
    幸いなことに、データストレージ部分は物理的な損傷を免れていることが判明しました。

  2. 復旧準備
    専用の機材を用いて、ストレージ部分への直接アクセスを試みます。
    この際、最も重要なのは「データを壊さないこと」。
    慎重にアプローチしました。

  3. データ抽出
    確立された手順に従い、データの抽出を実施。
    このプロセスでは、以下のデータの存在を確認できました。
    ・静止画:44ファイル
    ・動画:16ファイル(合計36分)

  4. 検証作業
    抽出したデータが正常に再生できるか、映像と音声の品質をチェック。
    結果として、すべてのファイルの完全な復旧(復旧率100%)に成功しました。

■この事例から学んだこと

今回の事例を通じて、改めて感じたことがあります。

  1. 技術は人のために存在する
    どんなに高度な技術も、それは人の想いに応えるためにある。
    そのことを、私たちは決して忘れてはいけません。

  2. 諦めないことの大切さ
    一見、取り返しがつかないように見える状況でも、
    適切な対処法があれば、解決できることがある。

  3. コミュニケーションの重要性
    技術的な対応はもちろん大切ですが、
    お客様の不安に寄り添い、丁寧に説明することも同じくらい重要です。

■最後に:お困りの方へ

ビデオカメラやデジタル機器の故障で、大切なデータにアクセスできなくなった方。
すぐにあきらめないでください。

全国からのご依頼に対応しております。
まずは無料でご相談いただけます。

今回の記事が、同じような状況でお困りの方の参考になれば幸いです。


いいなと思ったら応援しよう!