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次女とケンカした話

「ももりゅうさんの子供になりたい!」

noteを始めてから、ずいぶんいろんな人に言われてきた言葉です。それ以前から、リアルでも時々言われていました。そう言ってくれるのは、大体が子供だっだりします。理由は何となくわかっているつもりです。私が「ゆるゆる」なお母さんだからです。私の娘である次女は、いちばんそれを感じているみたいで「私の両親が、このお父さんとお母さんで良かった」と時々話してくれるのですが、理由はいつも同じ。ほかの友達の家では「何かしたい」(例えば授業を休みたいとか、○○に遊びに行きたいなど)と言っても却下されたりするのに、うちの場合はダメと言われることがないと。

確かにそれはわかります。それが私の子育てのやりかた。自分で考えて自分で選択したことに、とやかく言うつもりはありません。「そのかわり、ちゃんと自分の責任で行動して、無事に帰ってくるんだよ」で話は済みます。そんな感じなので受験の数日前にBTSのコンサートに行ったときも、気持ちよく送り出したり協力したりできています。でもそれは、生まれてからずっと私に育てられた娘だから可能なこと。普段からちゃんとやるべきことを頑張って、私と信頼関係が築けているからこそできるのです。

リビングの棚に大きな籠があって、その中には常にいろんな種類のお菓子が大量にストックしてあります。それは私が子供たちの好みを考えて買ってくるものなのですが、うちは、お菓子でもアイスでも好きなときに好きなだけ食べていいことになっています。次女はその中から毎日学校におやつを持って行きます。三女はなぜかお菓子を食べるときに「食べても良い?」聞いてくれるのですが「ご飯もちゃんと食べること。ゴミをきちんと片付けること」を条件にオッケーします。それは子供たちが変な食べ方をしないことを私自身がちゃんとわかっているからです。時々三女の友達が遊びに来たときに普段の癖で同じように接してしまうと大変なことになります。私に育てられていない子供にとっては目の前にいろんなお菓子がたくさんあるのはテンションが上がるのでしょうね。勝手に中をゴソゴソされて好きなように開封され、おまけに三女に向かって「はい、これ。あなたの分」なんてされると私の我慢の針が振り切れてしまいます。その子は家に来ると毎回「お腹すいた」とナチュラルに言うようになり、私の気質上我慢の限界だったので、もう家には連れてこないでくれということを三女に言いました。もちろん対応を誤った私が悪いのですが、そこは学習ということで。

今高校生の次女は私が言うのも何ですがとてもよくできた娘です。勉強も部活も頑張るし、とても器用でセンスも良い。私の家族でいちばん記事のネタにすることが多いのですが、次女についての記事を作るとなぜかいつもスキ♡がよく伸びてくれます。先日公式マガジンに入れていただいたのも次女のことを書いた記事でした。

次女と私は同じ次女同士ということもあり、とても仲の良い親子です。

そんな2人が、ケンカをしました。

一昨日の夕飯時のことでした。次女が突然言ったのです。「三女!ここにあったチョコレート食べた?」ダイニングテーブルに、開封した紗々が置いてあったのです。

先日私が買ってきたお菓子の中にあったこのチョコレートは、三女がすごく気に入って買い物の度に「買ってきて」とお願いされます。もちろん次女も食べるので、我が家でちょっとしたブームになっています。そしてその時テーブルに置いてあった紗々は、どうやら次女と私で買い物に行ったときに次女が選んで買ったものらしいのです。でも私にしてみればリビングに置いてあるお菓子は自由に食べていいもの。お金を出したのはこちらなのに、文句を言われる筋合いはありません。三女に食べてもいいよと言ったのは私だし、私も記事を執筆中にコーヒーを飲みながら食べることがあります。コーヒーを飲むと「チョコレート食べなきゃ」って思ってしまいます。

「食べたらダメなものはここに置かないで、部屋に持って行って!」

私が言うと、次女はそのまま自室にこもってしまいました。夕飯ができあがっているのに、それを食べもしないで。こんなことは少し前にもありました。次女の高校では友達の誕生日になると1人1個お菓子をプレゼントします。中にはパッケージにメッセージを書く子もいて、次女もしょっちゅうお菓子を持って行きます。そんな次女の誕生日が10月だったのですが、人気者の次女は袋に大量のお菓子を持ち帰ってきて、部屋に置いて少しずつ食べていました。もちろん、次女1人で。ある日ダイニングテーブルに開封して食べかけのじゃがりこが置いてあったので、いつもの癖で主人がいくつか食べたみたいです。すると帰宅した次女が「誰かじゃがりこ食べた?」と怒りだしました。「食べられたらダメなものは、ここに置いておかないで!」と、そのときも言いました。友達からの誕プレだから、自分ひとりで食べたいのはよくわかります。でもそれならやはり自室に置いておくべきです。ここに放置しておいて文句を言うなんて。

そのまま次女は起きてきませんでした。その日は金曜日。燃えるゴミの日だったので、寝ている次女の部屋からゴミを回収したり、つけっぱなしの照明を消しておいたりしました。(福岡はゴミの回収が夜中なのです)翌日次女は部活動があったのですが、私は夜中遅くまでnoteの世界にいたこともあり、起きませんでした。いつもはちゃんと起きて準備を手伝い見送るのですが。次女は自分で起きてシャワーを浴びて準備して出掛けたようです。

部活動が終わって帰ってきた次女。私は「おかえり」も言わずに無視していました。また、次女も私にはしゃべりません。空気に耐えられなくなった主人は寝室にこもってしまいました。夕飯の時はお互い普通に、別の人とは会話をしました。でも相変わらず当人同士は目も合わせません。何だかおかしくなった私は

「そろそろしゃべったら?」と言いました。すると次女は続けました。

「なんで怒っているかって。それは、私がお菓子食べた?と聞いたときに、まず謝ってほしかった。謝らずにいきなり自分の部屋に持って行けとか言うから怒ったんだ」と。それに対して返した私の答え。

「わかった。じゃあ継続!」仲直りは延期です。だって私はチョコレートを食べたことに対して何も悪かったと思っていないのに、謝るなんてできません。

そんな感じでケンカは続いています。ただケンカ中なのに、次女が時々話しかけてきます。

「ママ、ケンカ中だけど、明日遊びに行くからお金ちょうだい」

いつもより会話は少ないのですが「ケンカ中だけど」を枕詞に、次女はちょいちょい話しかけてきます。でもケンカ中なのでいつもよりお互いつんけんした態度です。用事があって次女の部屋に行くと「そこに閉じ込められてれば〜!」と言って次女は自分の部屋のドアを閉めて私を閉じ込めたまま、どこかに立ち去ります。ダイニングテーブルの私の席の隣に冷蔵庫があるのですが、冷蔵庫の観音開きの扉を開けると私が席から出られなくなります。それをわかって次女は冷蔵庫の扉を開けてまた私を閉じ込めようとします。そして「ケンカ中だから」と言いながらも私が用意したものを普通に食べているし「洗濯物ある?」と聞けばちゃんと持ってきてくれます。態度は相変わらずつんけんしていますが。

今日遊びに出かける時には、自分で巻いた髪を見せてきて「かわいい?」と聞いてきます。なので「うん。くっそかわいい!」と言っておきました。着替えが終わって準備が出来上がると「今日の服装に、白とグレーどっちのマスクが合うか」を聞いてきます。なのでケンカ中ですが、三女と一緒にあーだこーだアドバイスをしました。今日はグレーに決めたようです。

家族が出かける時は平日でも毎回、私は玄関まで見送りに行きます。時々手が離せなくて「ごめん、見送りできんけど」というときもあります。次女が出かけると言うので、ダイニングテーブルにいた私は「見送りせんけど」と言うと次女は「いいと〜?ケンカ中だけど、いいと〜?」なんて挑発してきます。それを聞いて負けず嫌いの私は「くっそ!」と言いながら見送りのため玄関まで行ってしまうのです。

もはやプレイでしかない次女と私のケンカ。お互い悪くないと思っているし負けず嫌いなので、このプレイはもうしばらく続くでしょうね。でも元々が仲良しの2人なので、だんだんフェードアウトして、いつしか仲良しの2人に戻ることでしょう。その日も遠くはないと思います。

まったく、面倒臭い女たちです。

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ももりゅう
未来はいつも面白い!