日米の「早期リタイア」の違いを比較
投資相談に来る人の中に「早期リタイアしたい!」という人が時々いるので
現代日本における早期リタイアの注意点をアメリカとの比較で明らかにしたいと思います。
まず、学卒後、まともな職業につけたアメリカ人が立てるリタイア計画の
前提についてです。
1.「大学の授業料は本人が支払う」
親が支払う子供の教育費はハイスクールまでという場合が多い。
アメリカでは大学の授業料は一般的に本人が稼ぐか借りるのであまり親は関与しません。
2.「買った住宅は原則、値上がりする。」
日本は地震その他の天災が多く住宅というものは長持ちしない前提ですが
アメリカでは環境や天候が大きく変わらない限り中古住宅は値上がりするものとされています。
なので、子育て用に買った大きめな家を引退時に売却して、小さい家に買い替えても大きな損になることは少ないようです。上記のように文化的な面で日本とはかなり異なるので安易にアメリカ人の真似をするには注意が必要です。リタイア相談に来る人の多くは「疲れたからリタイアしたい」みたいな場合が多いです。ですからリタイアしても住宅ローンを返し続け子供の大学授業料も支払うという「計画」なのでどうしても無理が出ます。
リタイアには支出計画が必要です。
原則、住宅ローンを完済し、子供の大学授業料は自分で支払わせる、
という形で支出をできるだけ減らす!
そうやって減らした生活費を年金や利子・配当・家賃収入等で
賄えるような計画を立てましょう。
住宅用などの「借金」を抱えたままで、リタイアは考えないことです(;'∀')