さそり座のひとりごと。
私は、さそり座。
地球から見て、天球上における太陽の見かけ上の通り道である「黄道」上に居座り、星座占いの黄道十二星座の一つとされている。
星座占い(※1)によると、私の性格は、プライドがたかく、自分の考えに忠実。精力的で忍耐強く、探究心旺盛である。少々態度が不愛想で表現が直線的なので人に敬遠されることもある。 らしい。
当たっているのか、当たっていないのかは…。
私は真夏の夜、南の空のベストポジションにいる。
東の空から出てきた時は、元気が良いのだが、南の空のベストポジションの頃がピークで、西の空に行くにしたがい、夏バテして、頭が下がり、へたっている。
私は、美男子だか乱暴な狩人オリオン(オリオン座)を毒針で刺してしまった過去がある。
それから、オリオンは、私を恐れているようで、私が東の地平線から出てくる頃、オリオンは西の地平線から隠れてしまう。
一度、オリオンとゆっくりお話をしたいのだが、なかなか叶わない。
そんな私だが、いつも頭が潰されそうな痛みを感じている。
また、いつも背後に視線を感じている。
怖くて、振り返ったことがない。
少し心配になって、写真を撮っていただき、その写真を恐る恐る見てみた。
その写真には…。
蛇使いの大男(へびつかい座)が、私の頭を踏みつけていた。
私が思うには、黄道十二星座に選ばれなかった蛇使いの大男が、私を踏みつけて、黄道十二星座に、のし上がろうとしているのでは?と思った。
また、私の後ろに弓を射るもの(いて座)が私を狙って、弓を引いている。
私の心臓(アンタレス)を狙っているように見えたが、よく見ると、弓の矢の方向は、私の心臓を少し外れているようであり、もし、矢が飛んできたら、お尻のあたりに刺さるかな…。
どちらにしても、痛いのは勘弁して欲しい。
いつも、オリオンを追いかけながら、矢が飛んでこないか、びくびくしている…。
※1 出典:夏の星座博物館《新装版》P59 地人書館 著者 山田 卓
履歴 2022年 8月17日掲載(8月18日写真など追加)
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