アルビレオ観測所 はくちょう座のβ星。
はくちょう座のβ星 アルビレオのお話。
はくちょう座のβ星はアルビレオという名前であり、金色の3等星と青色の5等星からなる二重星です。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の中では、アルビレオは銀河の水の速さをはかる観測所として例えられ、アルビレオは、トパーズ(11月の誕生石で和名は黄玉)とサファイヤ(9月の誕生石で和名は蒼玉、青玉)の二対の宝石で表現されています。
肉眼で観ると3等星のアルビレオですが、小型の望遠鏡で見るとトパーズ色の3等星とサファイヤ色の5等星がよくわかります。
ただし、大型の望遠鏡では離れすぎて見えるので、やはり小型の望遠鏡で見るのがおすすめです。
おまけのお話。
宮沢賢治は、この二対の宝石を表現するのに、もう一つの例えとして、シトリン(11月の誕生石で和名は黄水晶)とエメラルド(5月の誕生石で和名は翠玉、緑玉)を用意したそうです。
エメラルドは宝石の中の貴族であるのに対し、シトリンは黄色の水晶で平民?で釣り合いがとれず、またエメラルドが緑色?なので不採用となったようです。
はくちょう座のアルビレオを小型の望遠鏡で観察しながら宮沢賢治が想像した世界を思い出してみて下さいね。
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参考文献 「別冊太陽 宮沢賢治 銀河鉄道の夜」(平凡社)
「夏の星座博物館」(山田卓 地人書館)
「よーだの星空案内(Facebook)」2018.06.13 に紹介させていただいた内容を一部変更して「note」に掲載させていただいています。
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