6月3日生まれは、ふたご座。
6月3日がお誕生日の方?がいると思うので、黄道12星座・誕生日の星座のお話。
なぜ、6月3日をお題にしているのかは、ご想像におまかせするとして、6月3日の誕生日の星座は、「ふたご座」です。
地球から見て、太陽は地球のまわりを1年かけて大円を描いて動いているように見えます。
この太陽の通り道を「黄道(こうどう)」と呼びます。
この360度の「黄道」を春分点(*1)を基準に30度ずつ12等分した際に、それぞれの場所にある星座を「黄道12星座」と呼びます。
ホロスコープ(天宮図)を使った星占い(占星術)ができた頃、春分点はおひつじ座であり、そのおひつじ座0度を基準として30度ずつ黄道を区切りました。
太陽は1年かけて、黄道12星座の場所を移動し、毎年ほぼ同じ日に同じ場所を移動します。
したがって、お誕生日に太陽の位置にある星座が誕生日の星座となります。
写真1枚目 AD 0001/06/03 の太陽の位置
では、今年(2018年)の6月3日の太陽の位置にある星座をシミュレーションソフトで確認してみましょう。あれ? 今年(2018年)の6月3日の太陽の位置にある星座は?
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6月3日の太陽は、「ふたご座」にあるはずですが、シミュレーションソフトで確認すると「おうし座」にありました。(写真)
写真2枚目 AD 2018/06/03 の太陽の位置
では、調べてみましょう。
ホロスコープ(天宮図)を使った星占い(占星術)は、バビロニア伝来の星座をもとに、黄道を中心とした約16度の幅を持った帯状の区域(獣帯)を定め、春分点を出発点として30度ごとに区切って整理。
その12個の長方形の区画を「黄道十二宮」(白羊宮、金牛宮、双子宮・・・双魚宮)として、太陽、月を含む七惑星の動きから人の運命を占うものとされています。
そして、「黄道十二宮」は天球上の単なる区画であり、実際の「黄道十二星座」がきちんと十二宮に対応しているわけではないようです。
「黄道十二宮」が定められたギリシア時代には、「白羊宮」の区画の中に「おひつじ座」の星々が入っていて、星座によって大きさの違いはあるものの、さほど問題はなかったようです。
では、本題?の6月3日の太陽が、現在は「ふたご座」ではなく、「おうし座」にある件。
地球の歳差運動(*2)によって春分点の位置が少しずつずれ、約2,000年の間にほぼ一星座分ずれているのです。
ちなみに、このずれは、ますます大きくなり、25,800年後に1週してもとに戻るとのことです。
参考に1962年の6月3日の太陽の位置にある星座をシミュレーションソフトで確認してみたら、おうし座にありました。
写真3枚目 AD 1962/06/03 の太陽の位置
あなたも、誕生日の太陽の位置にある星座を確認してみてくださいね!
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*1 昼の長さと夜の長さが一致する日を「春分の日」と呼び、「春分の日」に太陽が位置する場所を「春分点」と呼ぶ。
*2 国立天文台 ホームページ「よくある質問」より要約すると、地球の地軸(自転軸)は、地球の公転面に対して約23.4度斜めに傾いている。この地軸が指している方向は、ずっと同じではなく、地軸は公転面に垂直な方向に対して半径約23.4度の円を描くように移動し、約26,000年の周期で一回りしている。このような地球の運動を「歳差(さいさ)」運動と言う。
参考文献 「星空案内人になろう!」(柴田晋平ほか 技術評論社)
「星占いのしくみ」(石井ゆかり 鏡リュウジ 平凡社新書)
「よーだの星空案内(Facebook)」2018.06.03、06.04に紹介させていただいた内容を一部変更して「note」に掲載させていただいています。