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GoPro 背負子アームマウント

背負子のフレームをクランプで挟み、ボールジョイントのカメラ向けモニターアームを利用してGoPro HERO9 Black を顔の前に固定している。

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右目の直ぐ真下にレンズの光軸が来るように固定すれば、ほぼ一人称視点の動画が撮れる。

頭の真上でも鼻先でも口元でも、自由な位置に固定できる。

単純な尺取り虫型アームと比較して位置の微調整が容易。

フレキシブルアーム(スネークアーム)より強固に固定可能。

ネック/チェスト/ストラップ等、他のボディマウントより映像が安定。

額に固定するヘッドマウントよりずっと視線に近い。

頭が重くならない、帽子も自由。髪型も崩れない。

HERO9の新機能ホライゾンレベリング(電子水平維持)を利用すれば多少固定が傾いていても大丈夫。物理的な電動スタビライザーはもう要らない。背負子のフレームはウエストベルトとチェストベルトで体幹に固定されているため、歩き程度の運動では左右への揺れはほとんど気にならない。動いた際の安定性は細いアルミフレーム入りのバックパックと比較して段違いに良い。

魚釣り動画/配信では仕掛けを変える手作業など、釣り人の視点で手元を写したいシチュエーションが頻繁にあるが、額の上に置くヘッドマウントやキャップマウントでは視差が大きすぎて適わなかった。この背負子マウントは鼻先もしくは右目の真下にレンズの光軸を置けるのでGoProの角度を変更する必要はない。

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目元鼻先にマウントする欠点は音声に盛大に鼻息が入ること。自分でも聞くに耐えない気持ち悪さ…

呼吸音を入れたくない場合、外部マイクアダプター or メディアモジュラーと外部マイクを利用してマイクカプセルを本体から(口元から)十分に離す必要がある。

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外部マイクは一般的なプラグインパワーのエレクトレットコンデンサーマイクが利用できる。三極ステレオミニプラグ接続のステレオマイクは大概使えるはず。秋月で売っているWM-61A相当品のECMを使った自作ステレオマイクで確認済み。マイクアダプター(AAMIC-001)は直挿しで即マイクを認識する。外部アンプやゲインの調整などは特に必要ない。GoPro本体の設定から使用するマイクやブーストを変更可能。ホワイトノイズも野外環境音なら気にならない程度。

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画像のアームとクランプは全て中華のSmallRig製。アームの型番はコールドシューマウント付きの1498で1,859円、クランプの型番は735もしくは二個入りで1,499円の2058。アームもクランプも付属品が僅かに違う型番が複数あるので購入時は気をつけること。コールドシューマウントは単体でも購入できる。単体購入よりアームやジョイントなど付属品が一緒になっている型番の方が割安な場合がある(自分は自由雲台付きの1124を購入)。Amazonではちょくちょくセールもある。また型番によってはヨドバシ.comの方が安いことがあるので比較すること。

GoPro とアームの接続は1/4三脚ねじ穴とコールドシューが付いたサードパーティー製の電池蓋を利用。蓋はHERO9専用でメーカーと型番はUlanziの G9-6(1,699円)

アルミ製で丈夫そうだが、G9-2(三脚穴なし)と異なり蓋のロックを外すと即外れ落ちる仕様なので野外で脱着する際は気をつける。

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背負子はモンベルのロガーキャリア。これは林業者がチェーンソーなど伐採道具を背負って登山することを想定した背負子なので大変丈夫。

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背負子は災害(物資を持っての避難や薪拾い等)にも普段の買い出しにも人命救助(人を背負える)にも使えるので持っていて損はない。フレームにはロープを掛けるフックが複数あるのでバイク/ 自転車荷台用のバンジーコードを利用すれば、映像機材が入ったハードケース類(ペリカンやゼロハリ)を積み上げて背負うことができる。自分は当初その目的で購入した。また、折りたたみ自転車を背負うのにも使う。

普通のバックパックとして使いたい場合は封筒型の防水バッグに荷物を入れて縛り付けるのが良い。バンジーコードの太さはφ5〜8mmが丁度良かった。少し工夫をすればバイクツーリングの人が使うネットも掛けられる。

ここまで一式の総額は約28,000円。総重量3kg程度だが、体幹に固定した3kgはほとんど重さを感じず、見た目以上に軽快に動ける。