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ストークオントレントに行って来た

ストークといえば、やっぱり私は堅守ブリタニア、ピータークラウチを思い出すのは世代なのでしょうか。これはサッカースタジアムの名前でピータークラウチは元イングランド代表の2メートル越えのストライカー(長身なのになぜかアタッカー)でありますが。

ストークは現在2部(チャンピオンシップ)のサッカーチームでブリタニアスタジアムは現在bet 365スタジアム(オンラインギャンブルの会社がスポンサー)になり、ピータークラウチはイギリスを代表するコメディアン兼テレビパーソナリティーになってしまった。

という戯れ言はあとにして。

とある友人より、「ストークに行ったことありますか?」「昔一度だけサッカー見に行ったことあるよ。スタジアムに落とされてスタジアムで試合みてすぐマイクロバス乗ってロンドンに戻った」「ふーん」「私、陶器のお店で買い物したいんです。」「そうか、ストークの愛称ポッターズだもんね(陶器職人たちという意味。)」「行きませんか?」「いいよ」「xxさん(共通の知り合い)がレンタカーxxの年間会員になっていて、それが今年中に切れるらしくて」「じゃあ3人だね。」「今週末行きませんか?」(手帳を見る。代表ウィークなので見たいサッカーの試合がほとんど週末にない。まあ、誘われてもサッカーの試合などが理由で断ることはあまりないけど。)「いいよ、行こう」ということで、すぐにスケジュールが決まってストークに行くことになった。

車だったから、承諾したようなもので、車がないとストークはつらいです。駅についてバスでめぐるとなっても買い物してしまったらあの重たい陶器をかついで動くのはつらいです。

どうしても電車になるならある程度プロの手を借りた方がいいと思います。

ざっくりストークと言えば、サッカーチームもあるんですけど、昔から陶器が有名な街でウェッジウッド、スポード(あのウェザースプーンの特徴的な花柄の器で有名。)、バーレイ(皇室ご用達)、アンティーク市場で大人気のスージークーパー、ロイヤルドルトンなどなど、イギリスを代表する陶器ブランドはほとんどがここから出ている。いろいろごたごたあって現在窯は少数まで縮小され、現在は観光産業や流通業が主になっている街である。

スポードとみられる陶器、イメージこんな感じ

陶器だったり、家のものことなどが好きな人、イギリス好きなら知っている街であり、なんだかんだいって、食器などはイギリスのチェーン店系のレストランやらカレーの店などでは必ず出てくるので食べ歩きが好きな人も「ああ、あの陶器を作っている街ね」という認識ができる陶器を生み出している街と言えばいいのであろうか。とりあえず、イギリス人やイギリスに滞在したことがある人なら、すぐにピンとくる陶器を作っている街である。

さてストークまでの道のりはロンドンからだったら結構簡単。ずーっと高速乗ってがーっと行く感じで、中途にバーミンガムを通り越し、ストークという感じ。バーミンガム近辺は意外と道が混むので早めに家を出ていきましょうという話になった。正直、旅情を楽しむ感じの移動ではなく、ただ単に移動している、という感じ。まあ、女性3人の旅なのでしゃべってる間につきました。

コース取りはこの旅を提案した方が、「とりあえず、エマ・ブリッジウォーターとバーレイだけは行きたい」というので、その二つがメイン。食事は両方の窯元がファクトリーショップにカフェを併設しているので、そこで取ろうという話になった。

食事、正直ストークで一番問題なのはどこで何食べるかである。正直全然レストランやパブがないのである。ロンドンばかり見てるから、とか言われそうだが、とりあえずここへ行きましょう的なランドマークになりそうなレストランが全然ない。なので、ごはんはあまり期待せずに行きましょう。エマのカフェはかわいいカフェだが、メインになりそうな食事はあまりなく、朝食やスコーンを出すイメージ、バーレイもそこまで広くなく、カフェという感じでした。
https://www.emmabridgewater.co.uk/

一番最初についたのがエマ・ブリッジウォーターのファクトリーショップ、時間はちょうどカフェが朝ごはんのメニューが終わって昼の準備をするくらいの11時前後。

レンガ積みがかわいい

土曜日だからか、駐車場のいいところはほぼふさがっていて、もう買い物を済ませて大きな紙袋をさげて駐車場に戻っている人達もちらりほらり。見るからに白人の結構こぎれいな方々が買い物している感じ。年齢層は結構広め。若いお姉さんからお年寄りまで。旦那さんが運転手役でだいたいお店の片隅にいて奥さんを待っている風だが、結構若い旦那さんが陶器を手にいろいろ物色して居る光景も。

とにかく、一言で言えばここは、「かわいい」これ以外の言葉が見つからないくらいかわいいが溢れている。かわいいのである。そして、陶器の絵付けは手描き。全部手描き。絵も安っぽくなく、なんというかしっくりくる感じ。写真などで見るからには極甘に見えたがそこまで甘くない。

ロンドンだと大昔は確かどこかに直営店があったような気がするが、リバティやジョンルイスなどに行けば代表的なシリーズと季節のものは買えるかもしれないが、たくさんそろってるのはもちろん工場直営ショップである。

運転された方が疲れたというので、最初にカフェでスコーン食べてから買い物しました。

お皿かわいい スコーンおいしかった


猫のカップもベリーのポットもかわいい

買うつもりはなかったけど、結局、セカンドクオリティの棚で見つけたベリー柄のマグカップを買ってしまった。お値段18ポンド程度、ロンドンのデパートで売ってるならたぶん25ポンド前後である。

正直、普通に使うならセカンドクオリティの棚で十分だと思います。セカンドのところである程度自分好みのを選べばいいのでは、という感じ。どうしても欲しいのがあったら正価のコーナーに行って買うのがベストなのかな。

すごい安い、イケアやニトリ並みに安くなるということはほとんどないです。いいものだからそれなりにお値段がついてます。そして、割引率もそこまで高くないです。正直足代を考えたら、ロンドンで正規の値段で買っても変わらないものもあります。イギリスはその辺のお値段の付き方は非常にシビアです。ちょっとしたいいものをお得に買って旅情を楽しみたいという余裕がある方が行くところです。激安ツアーにはなりにくいです。

絵柄や雰囲気は好き嫌いありますが、押しなべてイギリス人の生活や手の大きさやらを知り尽くしたブランドという感じでした。皿やカップの設計に迷いがなく、全部取り回ししやすいプロダクトにかわいい絵がのっかったという感じです。カップだけ買って帰りましたが、他にもっと買えばよかったということで、ブラックフライデーセールを狙って追い買いしてしまいました。

プレゼントにも最適だと思います。もらっていやがる人はいないでしょうという感じ。追記としては、ショッパーが超超かわいかった。あの紙袋本当にかわいい。以上。

2件目、バーレイ。正直、高い。まあ、いろいろあって今の路線になって値段があがったという話は聞いてはいたが、セカンドの棚を見ても「高い」。ここは1階がアウトレットと見切り品売り場で2階は正規の値段で正規品の販売。他2階は地元のアーティストの作品なども売っている。

先にエマに行っておいてよかったねーという感じの値段付け。あと見たところ私は好みではあるが、かなり人を選ぶというか、個性的な商品が多かった。3人のうち一人は「欲しいと思ってインスタとか見まくっていたけど、私は欲しくない」とはっきり言って、ティーバッグを乗せる小さなお皿を買ったきり。他のもう一人も、バーレイと言えばこの青、と言う青を見て「食欲がわかない」と言ってやっぱり薄緑の花柄のカップを買っておしまいだった。今回時期がよかったのか、ブラックフライデーセールで半端品や見切り品以外のセカンド品、正規品もレジで2割引きだったのが大きかった。これがなければたぶん買わないで、さっさと出てきてしまったと思われる。

お店に人はいたが、ほとんど年配の方で、一組は正規品をずらっと買って帰っていった。正直、好みが合えば「絶対にこれ」という感じになるが、そうでなければ、「私はいいや」になりそう。

一階のアウトレットの片隅に見切り品や半端品が置いてあるコーナーがあって、そこはかなりのお値引きになってました。私が前にいいな、と思ったハチの巣柄の平皿が8ポンドと6ポンドで売ってましたので、迷わず平皿は買いました。見切り品、半端品はエマよりかなり充実していたので、そこを狙うならバーレイはあり。あとOEMやコラボも結構やっているようで、ロンドンで有名なインテリアショップとのダブルネームのものや化粧品メーカーとのコラボの陶器などは結構安く売ってました。

こうやって見るとかわいいのだが

ここは行ってよかったなと思ったのは、ちょっとした小物、バーレー柄のラッピングペーパーやら小さな陶器のティーポット、キーリングなど、ちょっとしたものがものすごいかわいい!!という感じでした。こういうのは行かないとわからないな、という感じがしました。

私は散々まよって、クリーム色の地にペールブルーの花柄のシリアルボウルを買っておしまいでした。普通に使うならペールブルーやペールピンク、グリーンのシリーズ、余所行きや時々使うなら青のシリーズといったところでしょうか。

敷地内には何軒がかわいい店があって、地元の陶芸大学の生徒さんが作った作品なども売ってました。正直、陶芸大学の方の作品は「益子?」(U字工事じゃないよ)というか益子や美濃の影響がかなり見られるものが多く、その辺でいろいろ日本を感じました。裏手にはすぐに運河があって晴れた日にはピクニックがてら来てもいいかもという感じ。カフェはかなり小さかったです。

3件目はウェッジウッドセンターみたいなところ。ここはV&Aの分館があってざっくりストークの陶器が見られるように陳列されており、ウェッジウッドの正規品のお店、カフェレストランがありました。一応本館の他に分館があって、ウェッジウッド、ロイヤルダルトン、エインズレー、あたりの見切り品、レストランなどに出している器の見切り品が売ってるショップもありました。たくさん品数はありませんが、見て居て楽しかったし、実用的な器もありましたので、エマでもバーレイでもない人は買い物しがいのある場所でしょうか。

ウェッジウッドのカフェレストランで食事をしてお茶飲んで、ショップをざっと見てロンドンへ戻りました。

ここはレストランがおススメかな。それなりにおいしかったし、お値段もロンドンほど高くない。そして器は全部ウェッジウッドなので、うっとりしながらごはんが食べられます。あとアフタヌーンティーのメニューもかなり充実してました。結構地元民らしき人達が女子会やらお茶会であつまってティーを楽しんでいる姿もみかけましたので。

入り口、ウェッジウッドさんがいます
やっぱり器がかわいい バニラルイボスティー

スポードの方も行ってみたかったが、タイムアップでロンドンへ帰りました。

TIPSを少し。
家の食器棚の写真を撮っておいてから訪問したが、結構参考になった。家にある器と合うか合わないかなどを考えるのにちょうどいいかもしれません。私は和食器ユーザー(砥部焼と波佐見焼が好き)だったのでその辺考えるのにちょうどよかったです。

とにかく食事する場所がない、さっさと入れるようなパブやレストランをあまり見なかったので事前に食事の場所はチェックしておくべき。すぐにおなかすく人はその辺見越しておくこと。

お店の人は優しいし、皆さんいい感じでした。なので、いい感じで旅行を終えたのでした。

陶器が好きならぜひ。


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