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イギリスの婦人服

自分が投稿した記事で一番読まれているという記事はなんとバウアーの記事である。

そこまでファッションって感じの記事は書いていないので意外だなとは思いますが。

まあ、最近そこまでバウアー着て居ませんがね。

イギリス来て女性の場合、本当に着る服がないのではないか、と思うことがある。今はまだいいが、私がイギリスに来た頃は、女性向けだとJAEGERとREISSというブランドがだいたい2大ブランドで他にあるとしたら、トップショップ、カレンミレン、キャサリンハムネット、フレンチコネクションくらい。で、安いところになるとネクスト、プライマーク、ニュールックあたりで、地方などに行くといきなりマークスアンドスペンサー、TKマックスという地獄のようなラインナップしかなかった。

REISSは買ったことはなかったがよく遊びに行った。一時期一緒に家をシェアしていた人が働いていたので、店の前を通れば顔を出したりした。しかし、服をまともに買ったことはなかった。前に一度だけ、服を買ったことがある。ここの黒いパンツスーツを着れば、就職の面接は必ず勝てるというジンクスを聞いたことがあり買ったのだ。しかし、ものすごい変なサイジングで上はなんとサイズ6、下はなんとサイズ12とバランバラン。もうそれだけで、なんか、次はないな、と思わせ、買いに行く気が失せた。

イェーガーはシルエットが美しく、悪くないなと思ってみていた服やだったが、申し訳ないがこんな言い方するのもアレだが、色のセンスが絶望的にないのである。なんとも言えずヨーロッパ的な派手なおばちゃんが着る服、というイメージだった。あとこれはやはりアジア人が思うことであろうが、金髪もしくは金髪に脱色している髪色の人が映える色が多かった。

トップショップ、悪くはなかったがなんとなくであるが、今でいう骨格判断でいうと似合う人は骨格ウェーブの方。骨格ナチュラルには厳しい場所であった。(なで肩でウエストがきゅっとしている人が似あう。)

ネクストは骨格ナチュラルには似合う服が多かったが、サイズが基本的に大き目。合うと思って買ったとしても街角で自分を見ると「あれ」って思うことが非常に多かった。(そして服によってサイジングがバラバラ)

だいたい、まあ、イギリスの女性で多い体格は胸板が厚くて胸がしっかりあり、腰もしっかりあるが、比較的足が細い。そして胸をはると体が反っているとでもいうのだろうか、日本人ではなかなかないシルエットの方が多い。
なので、正直、イギリス人がイギリス人用に作っている服屋の服は私にとっては難しい服が多かった。

フランスの服屋、フランス人はイギリス人よりはサイズ的に小さいから、まだサイズやシルエットは日本人でも着たらなんとかなるブランドが多いような気がする。そして色使いなどはイギリスのブランドに比べれば調和がありおとなしいので、まだ着られる服を売ってるところが多いような気がする。

個人的にサイジングもうまいことできていて、着やすいと思ったのはプリマークであるが、全身あそこの服は正直、かなり厳しい。(一回洗うとボロボロになる。)

昔からなんというか、イギリス人の女性はおしゃれとは言われることは少ない。そしてイギリスで売ってる婦人服などは見るも無残、という感じだった。本当にファッションで言えば、イギリスは男が優位なのである。そして、イギリスの男はイギリスのファッションで飾り立て、自分が狩る女たちは大陸やら別の国で調達してくるのである。そして、イギリスのおしゃれでお金のある女たちはやはりパリやイタリアで洋服をそろえるのである。

なので、イギリスにいても純粋なイギリスの服、正直あまり買っていない。グローバル展開していて、日本でもなじみがあったブランドの服はよく買うが、イギリス国内でご婦人専門でやってるようなブランドの服はもう敢えて買っていない。

一時、TOAST という店の服にはまって全身TOASTだったころがある。ここのブランドはウェールズに本社があり、ロンドンベースではないが、結構いろいろなところに支店を置いている。勝手に私が思っていたことではあるが、ここの服屋、たぶん、無印や日本で人気のあるゆるふわ服のブランドなどにスパイを送り込み、徹底的に研究しているのではなかろうか、と思わせるラインナップの服が多かった。イギリス人はあまりずるずるのゆるふわ服は着ないのであるが、ここはとにかくビッグもしくはルーズシルエットのスカートやらズボンやらスモックが売っているイギリスで唯一と言っていいくらいの店だったので、一時期よく通っていた。服自体が無印やユニクロの服と相性が良いのも魅力だった。日本人のデザイナーさんがいるのでは、と疑問に思うくらい日本に染まっていたブランドだった。あともう一つ、バーゲン時の値引きの気前がかなりよろしく、その辺も魅力的ではあった。

大好きだったTOASTであるが、最近ちょっとご無沙汰気味である。なんか、ちょっとアップリケとか変な刺繍とか、ちょいダサい感じが好きだったのに、最近ちょっとくらいじゃすまないくらいダサい服が増えたなと思うのと、あと、お店に来ている人達が、なんというかどうしてもかなり太ったおばさんが多く、それもなんだか、うーんという気分になるところもある。

イギリスにもZARAやCOS、そして今は無印やユニクロもあるので、服はもうその辺で調達している。

個人的な意見ではあるが、イギリスのブランドでねらい目だったら、紳士服を持っているブランド、紳士服メインのブランドで片手間で婦人もやっているようなところがいいと思っている。こういうブランドはまあ、品数も多くはないが、色使い、縫製などが凝っている場合が多く、男性向けがメインで場数も踏んでいるのでとにかく丈夫であることが非常に多い。

ま、例えばであるが、先にあげたバウアー。やはり男性向けの狩猟用コートが元であるので、そういう意味では女性が街着で着るなら何年も持ってしまうであろう。はやりすたりもそこまでないので、一度着たら結構長く着られてしまうブランドであると思う。

ダッフルコートやピーコートで有名なグローバーオール。ここの服も海軍さん向けのコートが発祥なので男ものから。やたら丈夫、毛のコートの割には温かい。(ただし多少重さはある。)一時、ダッフルコートがどうしても欲しくて、ジョンルイスというデパートに行った。そこではダッフルコートの扱いがなくて、がっかりしていたら、なんとそこの店員さんが「ダッフルでいいのがうちになかったら、ここが一番いいや」と言ってその場で教えてくれたブランドだった。紹介されて一枚買った(私はモンティの紺を買った)が、7年くらい着ていて現役。さすがにボタンを留めるヒモみたいなのがくたばってきたので取り換えようと思っているが、それ以外はたいした故障はない。

メンズシャツで有名なPINK。ここのシャツ屋が女もので作っているオックスフォード記事のボタンダウンのシャツなど、ものすごいもつ。男性がシャツを買ってるときに一緒に行って、女性ものを一枚一緒に買ってもらってもいいかもしれない。とにかく長持ちするので、白シャツを着る機会がある方にはおすすめしている。

ジョンスメドレー、ニットの王様である英国ブランドである。ここはとにかく色がきれい。問題はお値段であるが、日本で買わないで、イギリスで買うのが一番いいような気がする。それでも高いので、バーゲンを狙うしかない。40パーセントは引いてくれるので、私の手持ちのスメドレー、ほとんどバーゲンで買ってます。似たようなカーディガンやニット、ユニクロで売ってますけど、正直、ユニクロの倍以上持ちます。ユニクロのカーディガン、信じられないところで破れたりしますが、ここのはそうではない。カーディガン2枚古いの持ってますが、8年選手でした。

まあ、どうしてもイギリスのブランドに挑戦したいということであれば、おすすめするのはジグソー(一時、日本にも入ってきていた。)とwhistlesあたりかな。

ジグソーは比較的地味なお洋服が多いが、ちゃんと着てみると「すてきね」という服が多いような気がする。あと体型的に日本人体型でもうまく合う服が多いと思っている。無印やユニクロといった日本のファストファッションの服とも融合しやすいので、間違いはないと思う。まあ、このブランド、よくも悪くも無難なのである。間違いはない。

Whistlesはシルエットが独特、ドーンとしたシルエットの服が多いがデザインがシンプルで、自分でベルトなどをしてアレンジが利く服が多いような気がする。あと、まずこのブランド、イギリスのブランドであり勝ちな色数が多くて服と服が喧嘩している、と言うブランドではないので、コーディネートしやすい。あと、割にものがいいかなと思う。ここの服、10年単位で着ている人を数名知ってます。ちょっとそういうブランドです。

この二つをまずすすめている。

あと、よく日本の女性から「オールセインツはどう?」と聞かれるが判断に迷うブランドである。皮製品、特に皮ジャンはおすすめしたいが、みんな買ってるのでかぶり率は高め。お友達で大枚はたいて皮ジャン買ったが、おそろいを着ている人を一日で3人みたとか、同じ皮ジャンをタレントのxxが着ていたとか、そういう話は結構たくさん出てくる。

あと服自体がなんというか、他のブランドよりはお高め。だけどハイブランドほどは高くないが、結構勇気のいるお値段設定になっている割には縫製がどうなの?と思うことが非常に多い。これにこの値段出すなら、もうちょっと頑張るよ、となるか、もうこれならファストファッションでいいよ、となるか、それはその人の価値観次第ということになるのだろうな、とは思う。判断に迷う服が多いイメージ。あとは残念ながら着る人の体型を極端に選ぶブランド。手足がひゅーんと長くて細くて、顔が小さい人しか似合わない服が多い。ただし、オールセインツ体型でオールセインツ顔の人は、おばあさんになってもここの服は似合いそう。イメージ的になくなったスーパーモデルのステラテナントさんや冨永愛さんとか、ああいったちょっとアンドロジナスな感じの人が似合いそうな感じ。

なので、日本の方に「どうかしらね」と聞かれたら「まずお店行ってみましょう」としかいいようがない。

マーガレットハウエル、ここの服のこともよく聞かれるし、お店の場所も聞かれるけど、正直、「お金ある人しか行っちゃだめ」という感じです。高い、そしてお店に来る人達は値札を見ないで八百屋で野菜を見るように買って行っているので、買い物をする前にいろいろ考えてしまうようなお店である。洋服自体が高いのでまず若い人は買いに行かないのでお客さまにおばさん、おばあさんの固定客が多くそういう人がお店の人とおしゃべりしながら買う店なのである程度覚悟してから行ったほうがいいです。あと、日本の企業が積極的にお金を出してブランドを存続させてるという話なので、意外に日本のものや日本のブランドとのダブルネームなどが多いです。日本の雑貨や写真集なども置いてます。

と言ったところで、ざっとイギリスの婦人服を紹介してみました。




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